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日本薬局方
注射用テモゾロミド
毒薬
処方箋医薬品注)
下記のとおり本剤を90分間かけて静脈内投与する。
放射線照射との併用にて、通常、成人ではテモゾロミドとして75mg/m2(体表面積)を1日1回42日間投与し、4週間休薬する。その後、本剤単独にて、テモゾロミドとして150mg/m2(体表面積)を1日1回5日間投与し、23日間休薬する。この28日を1クールとし、次クールでは1回200mg/m2に増量することができる。
通常、成人ではテモゾロミドとして150mg/m2(体表面積)を1日1回5日間投与し、23日間休薬する。この28日を1クールとし、次クールで1回200mg/m2に増量することができる。
イリノテカンとの併用において、通常、テモゾロミドとして1回100mg/m2を1日1回連日5日間投与し、16日間以上休薬する。これを1クールとし、投与を反復する。なお、患者の状態により適宜減量する。
項目
継続基準
休薬基準
中止基準
好中球数
1,500/mm3以上
500/mm3以上、1,500/mm3未満
500/mm3未満
血小板数
100,000/mm3以上
10,000/mm3以上、100,000/mm3未満
10,000/mm3未満
非血液学的な副作用注2)(NCI-CTC Grade)
Grade 1以下
中等度の副作用(Grade 2)
重度又は生命を脅かす副作用(Grade 3又は4)
骨髄機能抑制が増強するおそれがある。
骨髄機能抑制により、感染症が悪化するおそれがある。,
B型肝炎ウイルスキャリアの患者又はHBs抗原陰性の患者において、本剤の投与開始後は継続して肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の兆候や症状の発現に注意すること。,
致命的な全身障害があらわれるおそれがある。
副作用が強くあらわれるおそれがある。
**妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。妊娠中にテモゾロミドを投与された患者で、児の多発奇形が報告されている。ラット、ウサギにおいて、胚・胎児死亡及び奇形(50mg/m2/日)が報告されている。,
授乳しないことが望ましい。
海外の臨床試験(カプセル剤投与時)において、高齢者(70歳超)では、70歳以下の患者と比較すると、好中球減少及び血小板減少の発現が増加することが認められている。
汎血球減少(2.6%、0.5%)、好中球減少(42.1%、3.5%)、血小板減少(26.3%、8.8%)、貧血(13.2%、2.5%)、リンパ球減少(42.1%、頻度不明)、白血球減少(34.2%、3.8%)等があらわれることがある。,,
ニューモシスチス肺炎(2.6%、頻度不明)、サイトメガロウイルス感染症(頻度不明、頻度不明)等の日和見感染や敗血症(2.6%、0.5%)等、重篤な感染症があらわれることがある。リンパ球減少が認められた場合には、リンパ球数が回復(Grade 1以下)するまでニューモシスチス肺炎に対する措置を継続すること。また、B型肝炎ウイルスの再活性化による劇症肝炎又は肝炎があらわれることがある。特に長期間の使用はステロイド剤との併用の有無にかかわらず感染症の発現リスクを高めることがある。なお、敗血症の合併症として、播種性血管内凝固症候群(DIC)、急性腎障害、呼吸不全等が報告されている。,,,,
発熱、咳嗽、呼吸困難等の臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合には速やかに胸部X線検査等を実施し、本剤の投与を中止するとともにニューモシスチス肺炎との鑑別診断(β-Dグルカンの測定等)を考慮に入れ適切な処置を行うこと。
血小板減少を認めた症例で脳出血があらわれたとの報告がある。
AST、ALT、Al-P、γ-GTPの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあり、肝不全に至った症例も報告されている。
10%以上
10%未満
頻度不明
全身症状
倦怠感
発熱、悪寒
精神神経系
頭痛
めまい、意識障害、感情不安定、焦燥、傾眠
血液
貧血(ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、赤血球減少)、白血球減少、リンパ球減少、好中球減少、血小板減少
単球減少、白血球増多、好中球増多、好酸球増多、好塩基球増多、単球増多
肝臓
AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇
γ-GTP上昇、LDH上昇、ビリルビン上昇
腎臓
BUN上昇、クレアチニン上昇、尿潜血、蛋白尿、尿検査異常
循環器
胸部不快感、動悸、心嚢液貯留
消化器
悪心、嘔吐、食欲不振、便秘、下痢
腹痛、胃不快感、口内・口唇炎、胃腸炎、歯肉炎
消化不良
皮膚
点状出血、帯状疱疹、白癬、そう痒、蜂巣炎、発疹
脱毛、多形紅斑
神経・筋
しびれ、痙攣、振戦、片麻痺
無力症
呼吸器
上気道感染、胸水、しゃっくり
眼
霧視、眼瞼炎
投与部位
注射部反応(疼痛、刺激感、紅斑、腫脹、熱感、そう痒感)
その他
疲労
浮腫、熱感、CRP上昇、血糖値上昇、ヘモグロビンA1C上昇、血清総蛋白減少、アルブミン減少、血中ナトリウム減少、水頭症
味覚異常、体重減少、疼痛、血腫、尿崩症
10%未満注6)
発熱、倦怠感
不眠、めまい、錯乱、健忘、失神、傾眠、うつ病
血小板減少、白血球減少、好中球減少、貧血
頻尿
悪心、嘔吐、便秘
食欲不振、口内炎、下痢、消化不良、腹痛
脱毛、発疹、紅斑、そう痒、点状出血、紫斑、帯状疱疹
痙攣、協調運動失調、感覚異常、麻痺、片麻痺、無力症
呼吸困難、気管支炎、肺炎、鼻出血
浮腫、味覚異常、感染症、疼痛、体重減少、口腔カンジダ症
海外において、カプセル剤の過量投与(10,000mg、5日間の同一クールでの総投与量)により汎血球減少、発熱、多臓器不全を引き起こし死亡したとの報告がある。また、カプセル剤の長期投与(連続5日間以上、最長で連続64日間)により骨髄機能抑制、感染等を引き起こし死亡したとの報告がある。
中枢神経系悪性腫瘍患者(19例)にテモゾロミド注射剤及びカプセル剤150mg/m2をそれぞれクロスオーバー法により静脈内投与(1.5時間持続注入)及び経口投与(空腹時)したとき、血漿中未変化体及び活性代謝物MTIC(5-[(1Z)-3-Methyltriaz-1-en-1-yl]-1H-imidazole-4-carboxamide)濃度推移及び薬物動態パラメータは以下に示すとおりであった。「注射剤の1.5時間静脈内持続注入」は「カプセル剤の経口投与」と生物学的に同等であることが確認された6)(外国人データ)。
製剤(投与経路)
Tmax(hr)
Cmax(µg/mL)
t1/2(hr)
AUC0-t(µg・hr/mL)
注射剤(静脈内)
1.50(0.92-2.00)
7.44(21)
1.81(12)
23.4(18)
カプセル剤(経口)
1.00(0.25-2.00)
7.68(19)
1.91(13)
22.0(14)
点推定値(%)注7)(90%信頼区間)
-
97(91-102)
106(103-109)
Cmax(ng/mL)
AUC0-t(ng・hr/mL)
1.50(1.25-1.75)
320(61)
1.80(16)
941(53)
333(62)
1.77(11)
944(60)
98(91-105)
103(98-108)
平均値(%CV、n=19)[ただしTmaxは中央値(範囲)]
悪性神経膠腫の再発患者(6例)にカプセル剤の150又は200mg/m2を空腹時に1日1回5日間反復経口投与したときの投与1日目及び5日目における未変化体及びMTICの薬物動態パラメータは以下に示すとおりであり、未変化体及びMTICともに反復投与による蓄積性は認められなかった7)。
分析対象
投与量(mg/m2)
投与(日)
t1/2λz(hr)
R注8)
テモゾロミド
150(6例)
1
1.42(52)
7.87(38)
2.14(25)
25.7(15)
5
0.96(53)
8.38(36)
2.29(35)
25.2(10)
0.986(8)
200(3例)
0.58(25)
15.3(5)
2.03(4)
35.1(6)
0.92(57)
14.0(30)
2.02(5)
36.0(4)
1.03(3)
MTIC
0.145(38)
1.98(24)
0.426(15)
1.08(43)
0.154(28)
1.83(12)
0.425(12)
1.00(16)
0.75(33)
0.272(15)
1.93(6)
0.594(7)
0.284(33)
1.87(3)
0.636(7)
1.07(1)
また、進行性癌患者(26例)に100、150、200、250、500、750又は1,000mg/m2 注9)を単回経口投与したとき、血漿中未変化体濃度のCmax及びAUCは用量に比例して上昇し、体内動態の線形性が認められた8),9)(外国人データ)。
ヒトに14C-テモゾロミドの200mgを単回経口投与したとき、放射能の血漿蛋白結合率は12%~16%であった10)(in vivo、外国人データ)。
神経膠腫患者にカプセル剤の75mg/m2を放射線治療との併用により1日1回42~49日間反復経口投与したとき(23例)及び200mg/m2を1日1回5日間反復経口投与したとき(32例)、脳脊髄液中への未変化体の移行が認められ、脳脊髄液/血漿のAUC比はそれぞれ20.6%及び20.3%であった11)(外国人データ)。また、脳転移を有する悪性黒色腫患者(1例)にカプセル剤の150mg/m2を1日1回5日間反復経口投与したとき、脳脊髄液中未変化体濃度は血漿中濃度とほぼ平行して推移し、脳脊髄液/血漿のAUC比は約30%であった12)(外国人データ)。
テモゾロミドの主要な生体内変換は、テトラジン環の4位のカルボニル基におけるpH依存的な加水分解と脱炭酸によるMTICへの変換と、続いて起こるAIC(5-Amino-1H-imidazole-4-carboxamide)への分解であり、このMTICからAICへの分解過程でDNAのアルキル化分子であるメチルジアゾニウムイオンが産生される。これら一連の反応は薬物代謝酵素に依存しない化学反応である10),13)。
進行性癌患者(6例)に14C-テモゾロミドの200mgを単回経口投与したとき、投与後7日間で尿及び糞中にそれぞれ投与した放射能の約37%及び約0.8%が回収された10)(外国人データ)。
各種進行性癌患者を対象としたカプセル剤の第Ⅰ相及び第Ⅱ相試験で得られた総計445例の血漿中未変化体濃度データを用いた母集団薬物動態解析の結果、テモゾロミドのクリアランスとクレアチニンクリアランスの間には関連性が認められなかった14)(外国人データ)。なお、重度の腎機能障害患者並びに血液透析が必要な患者における薬物動態の検討は実施されていない。
軽度及び中等度(Child-Pugh分類A及びB)の肝機能障害患者(肝細胞癌患者13例)にカプセル剤の150mg/m2を単回経口投与したとき、血漿中未変化体及びMTIC濃度は肝機能正常患者と差を認めなかった15)(外国人データ)。なお、重度の肝機能障害患者での薬物動態については十分な検討が実施されていない。
小児の進行性癌患者(年齢:3~17歳、19例)にカプセル剤の100、120、160、200又は240mg/m2 注9)を空腹時に1日1回5日間反復経口投与したとき、投与5日目の血漿中未変化体濃度のTmaxは1.3~1.9時間、t1/2λzは1.4~1.8時間であり、Cmax及びAUCはいずれも投与量に比例して上昇した。200mg/m2投与群のAUCについて同用量投与時の成人と比較すると、小児で成人の約1.4倍高値を示した8),16)(外国人データ)。
各種進行性癌患者を対象としたカプセル剤の第Ⅰ相及び第Ⅱ相試験で得られた総計359例の血漿中未変化体濃度データを用いた母集団薬物動態解析の結果、テモゾロミドのクリアランスは、体のサイズ(体表面積、体重)及び性別(女性は男性より5%程度クリアランスが低下した)による影響を受けるが、年齢(19~78歳)、喫煙、総蛋白、アルブミン、総ビリルビン、Al-P、AST、ALT及びクレアチニンクリアランスによる影響を受けなかった17)(外国人データ)。
各種進行性癌患者を対象としたカプセル剤の第Ⅰ相及び第Ⅱ相試験で得られた総計359例の血漿中未変化体濃度データを用いた母集団薬物動態解析の結果、バルプロ酸との併用ではクリアランスが約4.7%低下したが、デキサメタゾン、フェニトイン、フェノバルビタール、カルバマゼピン、H2受容体拮抗薬、オンダンセトロン又はプロクロルペラジンとの併用により影響を受けなかった17)(外国人データ)。
初回再発の退形成性星細胞腫患者を対象として、カプセル剤単剤投与によるオープン試験(JPC-02-351-21試験)を実施した。すべての患者は前治療に化学療法を受けていた。用いた用法・用量は28日を1クールとし、初回投与量としてカプセル剤1回150mg/m2を1日1回5日間経口投与し、23日間休薬とした。第2クール以降は用量調整基準に従い、カプセル剤1回150又は200mg/m2を1日1回5日間経口投与し、6クール施行後に有効性を評価した。なお、治験薬投与前の予防的な制吐剤の使用は必須としたが、制吐剤の種類は限定しなかった。ただし、制吐目的のステロイド使用は不可とした。その結果、退形成性星細胞腫患者を対象とした海外臨床試験成績のうち、化学療法既治療群と比較した場合、国内臨床試験の奏効率(著効+有効)は34%(9%+25%)であり、海外試験成績の30%(6%+24%)とほぼ同等であった18)。安全性解析対象例32例中31例(97%)に副作用が認められた。主な副作用は、リンパ球減少15例(47%)、好中球減少15例(47%)、便秘13例(41%)、血小板数減少9例(28%)、悪心8例(25%)であった(カプセル剤承認時)。
患者
n
奏効率(著効+有効)95%信頼区間
無増悪生存(PFS)
中央値(月)
6ヵ月生存率95%信頼区間
全登録患者(FAS)
32
34%18.6%~53.2%
4.1
40.6%23.6%~57.6%
退形成性星細胞腫患者
22
27%10.7%~50.2%
3.9
31.8%12.4%~51.3%
初回再発の退形成性星細胞腫患者を対象として、カプセル剤単剤投与によるオープン試験(C/I94-123試験)を実施した。用いた用法・用量は28日を1クールとし、初回投与量として、化学療法既治療群ではカプセル剤1回150mg/m2を、化学療法未治療群では1回200mg/m2を1日1回5日間経口投与し、23日間休薬とした。第2クール以降は用量調整基準に従い、カプセル剤1回100、150又は200mg/m2を1日1回5日間経口投与し、6クール施行後に有効性を評価した。投与は最長2年間にわたって実施された。その結果、奏効率(著効+有効)は、化学療法既治療群では30%(6%+24%)、化学療法未治療群で43%(11%+32%)であった19)。安全性解析対象例158例中153例(97%)に有害事象注10)が認められた。主な有害事象注10)は、悪心84例(53%)、嘔吐66例(42%)、頭痛65例(41%)、疲労54例(34%)、便秘52例(33%)、痙攣36例(23%)であった(カプセル剤承認時)。
全登録患者(ITT)
162
35%28%~43%
5.4
46%38%~54%
化学療法既治療群
97
30%21%~40%
4.8
44%34%~54%
化学療法未治療群
65
43%31%~56%
6.2
50%38%~63%
111
35%26%~45%
5.5
48%39%~58%
69
26%16%~38%
45%33%~57%
42
50%34%~66%
6.3
54%39%~69%
初発の膠芽腫と診断された患者573例を対象に、放射線単独療法を対照群(n=286、RT群)とし、カプセル剤と局所放射線併用療法(n=287、RT+TMZ群)による初発時の膠芽腫患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験(P00458試験)を実施した。局所放射線療法は1日1回2Gy週5日間の6週間照射とした。放射線照射時はカプセル剤1日1回75mg/m2を6週間連日経口投与し(最長49日)、放射線療法終了後4週間の休薬期間を設けた。その後、第1クールではカプセル剤1回150mg/m2、第2クール以降は、100、150又は200mg/m2/日を1日1回5日間経口投与後、23日間休薬の計28日を1クールとし、6クール施行した。局所放射線療法との併用期間中はニューモシスチス肺炎に対する予防処置(ペンタミジンの吸入又はトリメトプリム・スルファメトキサゾール製剤の投与)を全例で実施し、リンパ球減少が認められた患者には、これが回復する(CTC Grade 1以下)まで予防処置を継続することとした。なお、局所放射線との併用前には、5-HT3受容体拮抗薬又はメトクロプラミドによる制吐予防療法が推奨された。また、カプセル剤単独の投与中にも5-HT3受容体拮抗薬による制吐予防療法が必要とされた。その結果、カプセル剤との併用群は放射線単独群に比べ、全生存期間(Overall Survival:OS)を有意に延長させた。中央値はカプセル剤との併用群で14.6ヵ月、放射線単独群で12.1ヵ月であった(p<0.0001)。ハザード比は、放射線単独群に対して1.59(95%信頼区間=1.33~1.91)であり、2年生存率はカプセル剤との併用群で26%、放射線単独群で10%であった。また、無増悪生存(PFS)期間の中央値はカプセル剤との併用群で6.9ヵ月、放射線単独群で5.0ヵ月であった(p<0.0001)20)。安全性解析対象例288例中266例(92%)に有害事象注11)が認められた。主な有害事象は、脱毛199例(69%)、疲労156例(54%)、悪心105例(36%)、嘔吐57例(20%)であった。また、併用後の単剤投与時224例において認められた有害事象は、疲労137例(61%)、脱毛124例(55%)、悪心110例(49%)、嘔吐66例(29%)、食欲不振61例(27%)、頭痛51例(23%)、便秘49例(22%)であった(カプセル剤承認時)。,,,
10%未満注12)
不眠、めまい、失語症、意識障害、情緒不安定、傾眠、激越、錯乱、不安、無感情、行動障害、うつ病、幻覚、認知障害、会話障害、集中力障害、錐体外路障害、記憶障害
貧血、発熱性好中球減少症、好中球減少、白血球減少、リンパ球減少、血小板減少、出血
AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇
尿失禁、頻尿
高血圧、動悸、潮紅
悪心、嘔吐、便秘、食欲不振
腹痛、下痢、消化不良、嚥下障害、口内炎、舌変色、口渇
脱毛、発疹
皮膚炎、皮膚乾燥、紅斑、光線過敏症、色素沈着、そう痒、剥脱性皮膚炎
無力症、協調運動失調、痙攣、てんかん、歩行異常、片麻痺、感覚異常、神経疾患、ニューロパシー、振戦、知覚過敏、筋脱力、脱力、筋骨格痛、筋肉痛、関節痛、背部痛、ミオパシー
咳嗽、呼吸困難、鼻閉、肺炎、上気道感染
眼痛、視覚異常、霧視、視力低下、視野欠損
状態悪化、疼痛、浮腫、血糖値上昇、低カリウム血症、体重減少、体重増加、口腔カンジダ症、単純疱疹、感染症、中耳炎、アレルギー反応、クッシング様症状、耳痛、聴覚障害、耳鳴、放射線損傷、嗅覚異常、味覚異常、深部静脈血栓症
放射線照射併用後の単剤投与時(カプセル剤投与時)のみに認められ、他の単剤投与では認められなかった有害事象注11),注12)発熱性好中球減少症、不安、情緒不安定、失語症、集中力障害、記憶障害、幻覚、神経疾患、ニューロパシー、知覚過敏、歩行異常、会話障害、クッシング様症状、体重増加、複視、視野欠損、眼痛、眼球乾燥、視力低下、難聴、耳痛、副鼻腔炎、聴覚障害、耳鳴、深部静脈血栓症、肺塞栓症、出血傾向、咳嗽、上気道感染、単純疱疹、インフルエンザ様症状、嚥下障害、口渇、腹部膨満、便失禁、胃腸障害、痔核、皮膚乾燥、色素沈着、多汗、背部痛、ミオパシー、関節痛、筋骨格痛、筋肉痛、筋脱力、尿失禁、排尿異常、月経異常、月経過多、乳房痛、腟出血、腟炎、アレルギー反応、放射線損傷、状態悪化、歯の障害
テモゾロミドは一価アルキル化薬であり、生理的pH条件下で非酵素的にMTICに分解され、メチルジアゾニウムイオンとなる。メチルジアゾニウムイオンはDNAのグアニンの6位の酸素原子をメチル化することによりDNA損傷を引き起こし、細胞周期の停止及びアポトーシスを誘導することにより細胞増殖抑制作用を示す21),22)(in vitro)。
テモゾロミドはヒト悪性神経膠腫由来細胞に対して細胞増殖抑制作用を示した23),24)(in vitro)。また、テモゾロミドはヒト悪性神経膠腫由来細胞頭蓋内移植マウスにおいて生存日数を延長させた25),26)(in vivo)。
テモゾロミド(Temozolomide)
3-Methyl-4-oxo-3,4-dihydroimidazo[5,1-d][1,2,3,5]tetrazine-8-carboxamide
C6H6N6O2
194.15
白色~微紅色又は淡黄褐色の結晶性の粉末又は粉末である。ジメチルスルホキシドにやや溶けにくく、水又はアセトニトリルに溶けにくく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくい。結晶多形が認められる。
180℃(分解)
分配係数(1-オクタノール/水系):20.8~22.40.1mol/Lリン酸塩緩衝液(pH 7.0):22.00.1mol/L塩酸試液:20.8水:22.4
1バイアル
1) 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議 公知申請への該当性に係る報告書(テモゾロミド:再発・難治性ユーイング肉腫)
2) Doyle TJ, et al. J Clin Oncol. 2005;23:125s.
3) 社内資料:ラット反復投与毒性試験(テモダールカプセル20mg、同100mg 2006年7月26日承認、CTD2.6.6.3)
4) 社内資料:イヌ反復投与毒性試験(テモダールカプセル20mg、同100mg 2006年7月26日承認、CTD2.6.6.3)
5) 社内資料:遺伝毒性試験(テモダールカプセル20mg、同100mg 2006年7月26日承認、CTD2.6.6.4)
6) Diez BD, et al. Cancer Chemother Pharmacol. 2010;65:727-734.
7) Aoki T, et al. Int J Clin Oncol. 2007;12:341-349.
8) Brada M, et al. Br J Cancer. 1999;81:1022-1030.
9) Rudek MA, et al. Pharmacotherapy. 2004;24:16-25.
10) Baker SD, et al. Clin Cancer Res. 1999;5:309-317.
11) Ostermann S, et al. Clin Cancer Res. 2004;10:3728-3736.
12) 社内資料:脳脊髄液中への移行(海外試験)(テモダールカプセル20mg、同100mg 2006年7月26日承認、CTD2.7.2.2)
13) Denny BJ, et al. Biochemistry. 1994;33:9045-9051.
14) Jen JF, et al. Pharm Res. 2000;17:1284-1289.
15) 社内資料:肝細胞癌患者における血中動態(海外試験)(テモダールカプセル20mg、同100mg 2006年7月26日承認、CTD2.7.2.2)
16) Estlin EJ, et al. Br J Cancer. 1998;78:652-661.
17) 社内資料:母集団薬物動態試験(海外試験)(テモダールカプセル20mg、同100mg 2006年7月26日承認、CTD2.7.2.2)
18) 西川 亮 他. 癌と化学療法. 2006;33:1279-1285.
19) Yung WK, et al. J Clin Oncol. 1999;17:2762-2771.
20) Stupp R, et al. N Engl J Med. 2005;352:987-996.
21) Yamauchi T, et al. Mol Pharmacol. 2008;74:82-91.
22) D’Atri S, et al. Mol Pharmacol. 1998;54:334-341.
23) 社内資料:In vitro細胞増殖抑制作用(テモダールカプセル20mg、同100mg 2006年7月26日承認、CTD2.6.2.2)
24) Wedge SR, et al. Br J Cancer. 1996;73:482-490.
25) 社内資料:In vivo抗腫瘍作用(テモダールカプセル20mg、同100mg 2006年7月26日承認、CTD2.6.2.2)
26) Plowman J, et al. Cancer Res. 1994;54:3793-3799.
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