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キョウベリン錠100

処方せん医薬品以外の医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能・効果
6.用法・用量
8.重要な基本的注意
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.1合併症・既往歴等のある患者
9.5妊婦
9.6授乳婦
9.8高齢者
11.副作用
11.2その他の副作用
14.適用上の注意
16.薬物動態
16.8その他
17.臨床成績
17.1有効性及び安全性に関する試験
18.薬効薬理
18.1作用機序
19.有効成分に関する理化学的知見
20.取扱い上の注意
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

キョウベリン錠100

添付文書番号

2314002F2022_3_01

企業コード

180102

作成又は改訂年月

2024年3月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

872314

薬効分類名

整腸剤

承認等

キョウベリン錠100

販売名コード

YJコード

2314002F2022

販売名英語表記

Kyoberin Tablets 100

販売名ひらがな

きょうべりんじょうひゃく

承認番号等

承認番号

14700AMZ01111

販売開始年月

1978年2月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

一般的名称

ベルベリン塩化物水和物製剤

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢患者では、症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれがある。]

3. 組成・性状

3.1 組成

キョウベリン錠100

有効成分1錠中ベルベリン塩化物水和物(無水物として)   100mg
添加剤乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロースCa、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース、エチルセルロース、グリセリン脂肪酸エステル、無水ケイ酸、酸化チタン、黄色5号アルミニウムレーキ

3.2 製剤の性状

キョウベリン錠100

外形
大きさ直径8.2mm
厚さ3.9mm
質量190mg
識別コードKR002
色、形状片面割線を有する黄色のフィルムコーティング錠

4. 効能・効果

下痢症

6. 用法・用量

ベルベリン塩化物として、通常成人1日150~300mg(本剤1.5~3錠)を3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 長期・大量投与を避けること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 細菌性下痢患者

    治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。治療期間の延期をきたすおそれがある。

9.5 妊婦

治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.8 高齢者

減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

11. 副作用

次の副作用が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

0.1~5%未満

消化器

便秘

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16. 薬物動態

16.8 その他

  1. 16.8.1 溶出挙動

    キョウベリン錠100は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたベルベリン塩化物水和物錠の溶出規格に適合していることが確認されている1)

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験

総症例158例中、有効率は78.5%(124/158)であった。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

腸内有害細菌(赤痢菌、チフス菌、ブドウ球菌、有害大腸菌など)に対して殺菌作用を示す。赤痢菌では抗生物質耐性菌に対しても有効である。腸内でインドール、スカトールなどの有害アミンの生成酵素に拮抗し、腸内腐敗・発酵を抑制する。そのほか胆汁分泌作用、腸内細菌叢を正常に保持し、腸管内の病原菌の増殖を抑える作用などが認められている2)

18.2 腸内腐敗、醗酵抑制作用

ベルベリン塩化物は腸内においてインドール、スカトール等の有害アミンの生成に関与する酵素と拮抗し、腸内の腐敗醗酵を防止する。従って便の悪臭もなくなる3),4),5),6)

18.3 蠕動抑制作用

ベルベリン塩化物は家兎摘出腸管の蠕動を抑制し、弛緩作用を示す7)

18.4 胆汁分泌作用

ベルベリンは動物実験において胆汁分泌作用を有する。ベルベリンのこの胆汁分泌作用は腸内細菌叢を正常な状態に保持し、腸管内における病原菌の増殖を抑えるものと考えられる8),9)

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

ベルベリン塩化物水和物(Berberine Chloride Hydrate)

化学名

9,10-Dimethoxy-5,6-dihydro[1,3]dioxolo[4,5-g]isoquino[3,2-a]isoquinolin-7-ium chloride hydrate

分子式

C20H18ClNO4・χH2O

分子量

371.81(C20H18ClNO4

性状

ベルベリン塩化物水和物は、黄色の結晶又は結晶性の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがあり、味は極めて苦い。
メタノールにやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくく、水に極めて溶けにくい。

化学構造式

20. 取扱い上の注意

本品はロットにより錠剤の色に違いがあることもあるが、生薬原料のロット差によるものであり、有効性、安全性に問題はない。

22. 包装

100錠[10錠(PTP)×10]
500錠[10錠(PTP)×10×5]
1,000錠[10錠(PTP)×10×10]

24. 文献請求先及び問い合わせ先

日本化薬株式会社 医薬品情報センター

〒100-0005 東京都千代田区丸の内二丁目1番1号

TEL.0120-505-282

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

大峰堂薬品工業株式会社

奈良県大和高田市根成柿574番地

26.2 発売元

日本化薬株式会社

東京都千代田区丸の内二丁目1番1号

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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