医療用医薬品 詳細表示

クラシエ小青竜湯エキス錠

処方せん医薬品以外の医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能又は効果
6.用法及び用量
8.重要な基本的注意
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.1合併症・既往歴等のある患者
9.2腎機能障害患者
9.5妊婦
9.6授乳婦
9.7小児等
9.8高齢者
10.相互作用
10.2併用注意(併用に注意すること)
11.副作用
11.1重大な副作用
11.2その他の副作用
17.臨床成績
17.2製造販売後調査等
18.薬効薬理
18.1作用機序
20.取扱い上の注意
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

クラシエ小青竜湯エキス錠

添付文書番号

5200075F1052_2_01

企業コード

180102

作成又は改訂年月

2023年10月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

875200

薬効分類名

漢方製剤

承認等

クラシエ小青竜湯エキス錠

販売名コード

YJコード

5200075F1052

販売名ひらがな

くらしえしょうせいりゅうとうえきすじょう

承認番号等

承認番号

21900AMX00617000

販売開始年月

1986年10月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

一般的名称

小青竜湯

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 アルドステロン症の患者[当該疾患及びその症状が悪化するおそれがある。]
  2. 2.2 ミオパチーのある患者[当該疾患及びその症状が悪化するおそれがある。]
  3. 2.3 低カリウム血症のある患者[当該疾患及びその症状が悪化するおそれがある。]

3. 組成・性状

3.1 組成

クラシエ小青竜湯エキス錠

有効成分本品1日量(18錠)中  
日局マオウ   3.0g
日局シャクヤク   3.0g
日局カンゾウ   3.0g
日局ケイヒ   3.0g
日局サイシン   3.0g
日局ゴミシ   3.0g
日局ハンゲ   6.0g
日局カンキョウ   3.0g
上記の混合生薬より抽出した日局小青竜湯エキス   3,900mgを含有する。
添加剤日局ラウリル硫酸ナトリウム、日局ステアリン酸マグネシウム、日局カルメロースカルシウム、日局軽質無水ケイ酸、水酸化アルミナマグネシウム

3.2 製剤の性状

クラシエ小青竜湯エキス錠

剤形素錠
色調淡褐色~褐色
外形表面
裏面
側面
大きさ直径9.2mm
厚さ4.7mm
質量330mg
識別コードEKT-19
においほとんどないか、わずかに特異なにおい
はじめ酸味があり、後に苦い

4. 効能又は効果

下記疾患における水様の痰、水様鼻汁、鼻閉、くしゃみ、喘鳴、咳嗽、流涙:
気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、感冒

6. 用法及び用量

通常、成人1日18錠を2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。
  2. 8.2 本剤にはカンゾウが含まれているので、血清カリウム値や血圧値等に十分留意すること。,,
  3. 8.3 他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 病後の衰弱期、著しく体力の衰えている患者

    副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。

  2. 9.1.2 著しく胃腸の虚弱な患者

    食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等があらわれることがある。

  3. 9.1.3 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者

    これらの症状が悪化するおそれがある。

  4. 9.1.4 発汗傾向の著しい患者

    発汗過多、全身脱力感等があらわれることがある。

  5. 9.1.5 狭心症、心筋梗塞等の循環器系の障害のある患者、又はその既往歴のある患者

    当該疾患及びその症状が悪化するおそれがある。

  6. 9.1.6 重症高血圧症の患者

    当該疾患及びその症状が悪化するおそれがある。

  7. 9.1.7 排尿障害のある患者

    当該疾患及びその症状が悪化するおそれがある。

  8. 9.1.8 甲状腺機能亢進症の患者

    当該疾患及びその症状が悪化するおそれがある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 高度の腎障害のある患者

    当該疾患及びその症状が悪化するおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子

    マオウ含有製剤

    • 葛根湯
      麻黄湯
      麻黄附子細辛湯 等

    エフェドリン類含有製剤

    • エフェドリン塩酸塩
      dl-メチルエフェドリン塩酸塩
      フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン 等

    モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤

    • セレギリン塩酸塩
      ラサギリンメシル酸塩 等

    甲状腺製剤

    • チロキシン
      リオチロニン 等

    カテコールアミン製剤

    • アドレナリン
      イソプレナリン 等

    キサンチン系製剤

    • テオフィリン
      ジプロフィリン 等

    不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等があらわれやすくなるので、減量するなど慎重に投与すること。

    交感神経刺激作用が増強されることが考えられる。

    カンゾウ含有製剤

    • 芍薬甘草湯
      補中益気湯
      抑肝散 等

    グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤

    • グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・L-システイン
      グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・DL-メチオニン配合錠 等

    ループ系利尿剤

    • アゾセミド
      トラセミド
      フロセミド 等

    チアジド系利尿剤

    • トリクロルメチアジド
      ヒドロクロロチアジド
      ベンチルヒドロクロロチアジド 等

    ,,

    偽アルドステロン症があらわれやすくなる。また、低カリウム血症の結果として、ミオパチーがあらわれやすくなる。

    グリチルリチン酸及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が促進されることが考えられる。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 間質性肺炎(頻度不明)

      咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常等があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、咳嗽、呼吸困難、発熱等があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、ただちに連絡するよう患者に対し注意を行うこと。

    2. 11.1.2 偽アルドステロン症(頻度不明)

      低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。,

    3. 11.1.3 ミオパチー(頻度不明)

      低カリウム血症の結果としてミオパチーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。,

    4. 11.1.4 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

      AST、ALT、Al-P、γ-GTP等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。

    11.2 その他の副作用

    頻度不明

    過敏症

    発疹、発赤、瘙痒等

    自律神経系

    不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等

    消化器

    食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等

    泌尿器

    排尿障害等

    17. 臨床成績

    17.2 製造販売後調査等

    1. 17.2.1 国内市販後臨床試験

      通年性鼻アレルギー患者を対象に実施した二重盲検比較臨床試験において、小青竜湯又はプラセボを2週間投与した。小青竜湯はくしゃみ発作、鼻汁、鼻閉等の症状を改善し、最終全般改善率は以下の成績であった。
      副作用の発現率は、小青竜湯群6.5%(7/107例)、プラセボ群6.4%(7/110例)であり、小青竜湯群の主な副作用は、消化器症状(4例)であった1)

      改善率(%)

      [中等度改善以上]

      [軽度改善以上]

      小青竜湯群

      44.6(41/92)

      83.7(77/92)

      プラセボ群

      18.1(17/94)

      43.6(41/94)

    18. 薬効薬理

    18.1 作用機序

    作用機序は明確でない。

    18.2 ヒスタミンによる気道収縮の抑制作用

    本エキス粉末(経口投与)はヒスタミンによるモルモット気道収縮を抑制した2)

    18.3 抗アレルギー作用

    本エキス粉末(経口投与)はラットのPCA反応とマウスの塩化ピクリル誘発遅延型皮膚反応(反応期の投与)を抑制した2)

    18.4 ヒスタミン遊離抑制作用

    本エキス粉末はヒスタミン遊離促進物質であるcompound 48/80とCa2+イオノフォア A23187によるラット腹腔肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑制した(in vitro)2)

    20. 取扱い上の注意

    1. 20.1 本剤の品質を保つため、できるだけ湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい所に保管すること。
    2. 20.2 開封後は特に湿気を避け、取扱いに注意すること。
    3. 20.3 本剤は生薬を原料としているので、色調等が異なることがある。

    22. 包装

    252錠(3錠×6連包×14シート)[分包]
    1,764錠(3錠×6連包×98シート)[分包]

    24. 文献請求先及び問い合わせ先

    〈文献請求先〉
    クラシエ薬品株式会社 医薬学術統括部

    〒108-8080 東京都港区海岸3-20-20

    TEL 03(5446)3352 FAX 03(5446)3371

    〈製品情報お問合せ先〉
    クラシエ薬品株式会社 お客様相談センター

    〒108-8080 東京都港区海岸3-20-20

    TEL 03(5446)3334 FAX 03(5446)3374
    〈受付時間〉10:00~17:00(土、日、祝日、弊社休業日を除く)

    26. 製造販売業者等

    26.1 製造販売元

    大峰堂薬品工業株式会社

    奈良県大和高田市根成柿574番地(郵便番号 635-0051)

    26.2 発売元

    クラシエ薬品株式会社

    東京都港区海岸3-20-20(郵便番号 108-8080)

    〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

    画面を閉じる

    Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.