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劇薬
処方箋医薬品注)
褥瘡、皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、糖尿病性潰瘍、下腿潰瘍、術後潰瘍)
熱傷潰瘍に本剤を使用する場合、本剤の対象は熱傷後の二次損傷により生じた熱傷潰瘍であるので、新鮮熱傷に対しては他の適切な療法を考慮すること。
症状および病巣の大きさに応じて適量を使用する。潰瘍周囲から潰瘍部にかけて消毒・清拭した後、1日2回、適量をガーゼなどにのばしてこれを潰瘍部に貼付するか、潰瘍部に直接塗布し、ガーゼなどで保護する。
本剤による治療は保存的治療であることに留意し、約8週間以上使用しても症状の改善が認められない場合には、外科的療法等を考慮すること。
心不全を増強させるおそれがある。
網膜症等、脆弱血管からの出血を助長するおそれがある。
出血を助長するおそれがある。
動物実験(ウサギ)で眼圧上昇が報告されている。1)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。アルプロスタジルには子宮収縮作用が認められている。2)
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
抗血小板剤
血栓溶解剤
抗凝血剤
出血傾向の増強をきたすおそれがある。観察を十分に行い、用量を調節するなど注意すること。
本剤は血小板凝集能を抑制するため、類似の作用を持つ薬剤を併用することにより作用を増強することが考えられる。
1%以上
1%未満
頻度不明
使用部位
疼痛、刺激感
接触性皮膚炎、瘙痒、熱感、落屑、浮腫
出血、発赤、滲出液増加
角質剥離ラットに単回塗布したとき、投与部位皮膚内に広く分布するが、皮膚表面が最も高濃度で、深度が増すにつれて低下し、投与部位から徐々に吸収される。3)
角質剥離ラットに単回塗布したとき、投与部位の皮膚内に多く残存するが、吸収されたものは腎臓及び肝臓に多く分布する。3)
角質剥離ラットに単回塗布したとき、皮膚、血漿中にPGE1、15-keto PGE1、13,14-dihydro-15-keto PGE1等が認められるが、皮膚組織中では未変化体が約50%であり、血漿中では約2%である。3)
角質剥離ラットに単回塗布したとき、24時間後で投与量の約60%は未吸収であり、糞中に雄で4.5%、雌で2.9%、尿中に雄で9.7%、雌で8.6%が排泄される。3)
疾患名
有効率(%)(有効以上)
褥瘡
72.4%(55/76例)
熱傷潰瘍
88.6%(62/70例)
糖尿病性潰瘍
76.5%(39/51例)
下腿潰瘍
73.5%(36/49例)
術後潰瘍
88.9%(40/45例)
本剤は褥瘡、皮膚潰瘍の増悪・難治化の主な原因といわれている病変局所の循環障害を改善し、血管新生作用、表皮角化細胞増殖作用により肉芽形成及び表皮形成を促進する。
ラット後肢甲部において全身血圧に影響を及ぼすことなく皮膚血流量を増加させる。6)同様にウサギ耳介皮膚欠損創において皮膚血流量を増加させる。7)
培養ウシ大動脈血管内皮細胞にPGE1を添加すると血管内皮細胞の増殖を促進させる(in vitro)。8)また、ウサギ耳介動脈結紮による皮膚欠損創において血管新生及び肉芽組織の形成を促進させる。9)
培養ヒト表皮角化細胞にPGE1を添加すると角化細胞増殖を促進させる(in vitro)。6)
ミニブタ背部熱傷による創傷の平均完治日数を短縮させる。6)
ウサギ耳介動脈結紮による皮膚欠損創の創傷面積を縮小させる。9)
アルプロスタジル アルファデクス(Alprostadil Alfadex)
7-{(1R,2R,3R)-3-Hydroxy-2-[(1E,3S)-3-hydroxyoct-1-en-1-yl]-5-oxocyclopentyl}heptanoic acid-α-cyclodextrin
C20H34O5・xC36H60O30
354.48(アルプロスタジルとして)
本品は白色の粉末である。本品は水に溶けやすく、エタノール(95)、酢酸エチル又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品は吸湿性である。
114~118℃(アルプロスタジルとして)
10g(チューブ入)30g(チューブ入)10g(チューブ入)×10本30g(チューブ入)×10本
1) Chiang T. S. et al. : Arch. Ophthal. 1972;88:418-420
2) 川崎晃義ほか:応用薬理 1979;17:859-880
3) 樋口潤哉ほか:動物における薬物動態(社内資料)
4) 今村貞夫ほか:臨床医薬 1993;9:2873-2893
5) 小野薬品工業:〈褥瘡、皮膚潰瘍〉臨床成績集計(社内資料)
6) 白地孝光ほか:西日本皮膚科 1994;56:499-507
7) 松本亮二ほか:現代医療 1997;29(増Ⅲ):2234-2242
8) 松本亮二ほか:Life Sciences 1993;53:893-900
9) 杠 俊介ほか:Eur. J. Plast. Surg. 1999;22:225-229
小野薬品工業株式会社 くすり相談室
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