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処方箋医薬品注)
通常、ダントロレンナトリウム水和物として、初回量1mg/kgを静脈内投与し、症状の改善が認められない場合には、1mg/kgずつ静脈内に追加投与する。なお、症状により適宜増減できるが、投与総量は7mg/kgまでとする。
通常、成人にはダントロレンナトリウム水和物として、初回量40mgを静脈内投与し、症状の改善が認められない場合には、20mgずつ追加投与する。年齢、症状により適宜増減するが、1日総投与量は200mgまでとする。通常7日以内の投与とする。
通常、1バイアルに日局 注射用水60mLを加え、振り混ぜ、溶液が澄明になったことを確認の後、使用する。
静脈内投与後、継続投与が必要でかつ経口投与が可能な場合には、ダントロレンナトリウム水和物カプセル剤を投与すること。
本剤の筋弛緩作用により、症状が悪化するおそれがある。
肝障害を増悪させることがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また妊娠13日目及び19日目の雌ラットに14C-ダントロレンナトリウム水和物1mg/kgを経口投与した際、胎児へ移行することが報告されている1) 。,
授乳しないことが望ましい。分娩後14日目の雌ラットに14C-ダントロレンナトリウム水和物1mg/kgを経口投与した際、乳汁中に移行することが報告されている1) 。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
高カリウム血症に伴う心室細動、循環虚脱等があらわれることがある。
高カリウム血症を来すと考えられる。
呼吸中枢抑制作用を増強する可能性がある。
薬理学的(呼吸中枢抑制作用)な相加作用による。
呼吸不全が疑われた場合には臨床症状及び血液ガス等のデータを参考に、呼吸管理を実施しながら本剤を投与すること。
顔面蒼白、血圧低下、呼吸困難等があらわれることがある。
5%以上
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
発疹
肝臓
肝機能障害(AST上昇、ALT上昇、LDH上昇)
血液
血小板減少
精神神経系
強直性痙攣、眠気、頭痛
消化器
食欲不振、悪心、嘔吐、消化管出血
循環器
静脈炎
血圧低下
呼吸器
胸水貯留
その他
発熱、脱力感
悪寒
健康成人6名にダントロレンナトリウム水和物25mg注1) を静脈内投与したとき、血漿中未変化体濃度は投与15分値で約0.77μg/mLに達したのち漸減傾向を示し、半減期は6.08時間、AUCは7.09μg・h/mLであった2) 。
健康成人6名にダントロレンナトリウム水和物25mg注1) を静脈内投与したとき、投与後24時間までに尿中に排泄された未変化体は投与量の0.2%と少なく、主代謝物の5-ヒドロキシダントロレンは13.1%であり、投与後いずれの時間においてもダントロレンに比べて低値であった2) 。
14C-ダントロレンナトリウム水和物25mg注1) を静脈内投与したとき、放射能は尿中に投与量の51.6%(0〜72時間)、糞便中に32.9%(0〜120時間)が排泄された3) 。
悪性高熱症患者23例についての臨床試験の概要は次のとおりであった。有効率(有効以上)は82.6%(19例/23例)であり、やや有効以上は95.7%(22例/23例)で、無効例は1例のみであった。本邦における悪性高熱症による死亡は、従来の治療では約50%(59例/118例:1980年10月31日までの全症例)に認められているのに対し、本剤使用例では8.7%(2例/23例)と明らかな低下が認められた。本剤使用例23例の投与量は、最低0.71mg/kg、最高6.3mg/kg、平均2.32mg/kgであった。
悪性症候群患者27例についての臨床試験の概要は次のとおりであった。最終全般改善度における改善率(改善以上)は55.6%(やや改善以上:77.8%(21例/27例))であった4) 。
ダントロレンナトリウム水和物は骨格筋において筋小胞体からのカルシウムイオン遊離を抑制する。また、中枢神経系において細胞内カルシウムイオン濃度上昇を抑制し神経伝達物質の遊離亢進を抑制する。
マウスのモルヒネによる挙尾反応を顕著に抑制し、協調運動には影響を与えず、自発運動を軽度に抑制した。
ハロタンによる悪性高熱症ブタ摘出骨格筋の収縮を抑制した5) 。悪性高熱症の主な原因として、骨格筋細胞内に存在する筋小胞体からのカルシウムイオン遊離亢進が推定されている。
ラット悪性症候群モデルにおいて、体温上昇、筋硬直及び血清クレアチンホスホキナーゼ活性の上昇を抑制した6),7) 。
ダントロレンナトリウム水和物(Dantrolene Sodium Hydrate)
Monosodium 3-[5-(4-nitrophenyl)furan-2-ylmethylene]amino-2,5-dioxo-1,3-imidazolidinate hemiheptahydrate
C14H9N4NaO5・3 1/2 H2O
399.29
ダントロレンナトリウム水和物は帯黄だいだい色〜濃だいだい色の結晶性の粉末である。プロピレングリコールにやや溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくく、水又は酢酸(100)に極めて溶けにくく、アセトン、テトラヒドロフラン又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
5バイアル
1) 黒沢 敏 ほか:基礎と臨床, 1977; 11:3101-3120.[JP-H00393]
2) 浅利 遥 ほか:麻酔と蘇生, 1984; 20:255-266.[DN-0401]
3) 社内資料:健康成人・薬物動態[D199403175-02.00](昭和60年4月16日承認、申請資料概要ヘ.6)
4) 山脇 成人 ほか:基礎と臨床, 1993; 27:1045-1066.[DN-0509]
5) 井田 昶 ほか:基礎と臨床, 1984; 18:2418-2422.[DN-0418]
6) 小山 司 ほか:神経化学, 1988; 27:308-309.[DN-0205]
7) 小澤 由紀子 ほか:基礎と臨床, 1994; 28:2349-2354.[DN-0801]
8) Homma,I.et al.:Jpn.J.Physiol. 1976; 26:53-61.[DN-0476]
9) 林 輝男 ほか:麻酔と蘇生, 1993; 29:21-24.[DN-0797]
10) 加藤 匡宏 ほか:麻酔と蘇生, 1988; 24:301-307.[DN-0203]
11) 加藤 匡宏 ほか:麻酔と蘇生, 1988; 24:179-185.[SJA-00986]
12) 山脇 成人 ほか:麻酔と蘇生, 1987; 23:159-163.[DN-0004]
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