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劇薬
処方箋医薬品注)
悪性腫瘍のある患者[本剤が細胞増殖作用を有するため。]
効能・効果
用法・用量
通常、1回0.1~0.4mg/kgを1日1~2回食前皮下に注射する。1日1回投与のときは朝食前に、1日2回投与のときは朝食前と夕食前に投与する。
通常、1回0.05~0.2mg/kgを1日1~2回食前皮下に注射する。1日1回投与のときは朝食前に、1日2回投与のときは朝食前と夕食前に投与する。
投与量は原則として低用量より開始し、症状及び検査所見に応じて投与量、投与回数を上記の範囲内で適宜増減する。注射に際しては、本剤1バイアルに添付の日本薬局方生理食塩液1mLを加えて溶解する。
本剤の血糖低下作用はほぼ用量依存的であるが、血漿蛋白結合に非線形性(血漿蛋白結合率が血中ソマトメジンC濃度に依存して変化する)が認められるため、本剤の適用にあたっては、以下の基準を目安に投与量、投与回数の適宜増減を行う。
低血糖があらわれるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
低出生体重児又は新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
用量に留意し、定期的に検査を行うなど慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
本剤の成長促進作用が抑制されるおそれがある。ただし、本剤に関する症例報告はない。
機序はあきらかではないが、糖質コルチコイドの投与は小児の発育を抑制する。したがって、本剤の成長促進作用についても糖質コルチコイド投与により抑制される可能性が考えられる。
頻度不明
低血糖注1)
低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、心悸亢進、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、眠気、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)
過敏症
嘔気、蒼白、蕁麻疹
臓器腫大
下垂体腫大、扁桃腫大、顎下腺腫大、脾臓腫大、腎腫大、卵巣腫大等
循環器
肥大型心筋症の増悪
生殖器
多嚢胞性卵巣
適用部位障害
注射部位の発赤、腫脹、疼痛、硬結、熱感
その他
糖尿病性網膜症の発症・悪化注2) 、浮腫、めまい、気分不良、トリグリセリド上昇、リンパ球数減少
用時、添付の日本薬局方生理食塩液1mLを加えた後、静かに円を描くように回して溶解すること(激しく振盪しないこと)。溶解後はできるだけ速やかに使用すること。
皮下注射にあたっては、注射部位を上腕、大腿、腹部、臀部等広範に求め、順序よく移動し、同一部位に短期間内に繰返し注射しないこと。
内因性ソマトメジンCは血漿中で分子量約150KD及び40KDの蛋白と結合しており、ソマゾン無添加時には遊離型は存在せず、蛋白結合率はほぼ100%であった。ソマゾンを添加すると、40KD分画の結合量はやや増加したが、150KD分画の結合量はほとんど変化せず、結合の飽和が示唆された。一方、遊離型ソマトメジンCの割合はソマゾンの添加量の増加とともに増加し、血漿蛋白結合率はソマゾン1,000及び2,500ng/mL添加時には、それぞれ13.3%、8.2%に低下した6),7) 。
インスリン受容体異常症12例を対象にした国内臨床試験において、血糖値、糖化蛋白及び血中インスリン値等の改善がみられ、臨床的にも、黒色表皮腫、多毛及び皮膚弾性欠如等の他覚所見の改善が認められた8),9),10) 。また、イギリスにおけるラブソン・メンデンホール症候群1例に対するソマゾン投与においても、血糖値、血中インスリン値の低下及びケトン体産生の抑制が認められている11),12) 。
成長ホルモン抵抗性の成長ホルモン単独欠損症Type1A、ラロン症候群3例を対象にした国内臨床試験において、成長ホルモン単独欠損症Type1Aの1例では、成長ホルモンによる治療時の成長率が6.4cm/年であったのが、ソマゾン治療後8.2cm/年となり、ラロン症候群の1例では治療前の成長率3.2cm/年が治療後5.4cm/年といずれも改善が認められた13) 。また、イスラエルにおけるラロン症候群5例に対するソマゾン投与においても、治療前2.8~5.8cm/年であった成長率が治療後8.8~13.6cm/年となり、治療前に比べて1.5~4.9倍(平均3.0倍)の改善が認められている14) 。
国内臨床試験の結果、14例中8例において抗メカセルミン抗体(抗体価:×1~×10)がみられた。一方、大腸菌由来蛋白質(ECP)に対する抗体は検出されなかった8),10),13) 。
本剤はインスリン様作用と成長促進作用を有する生体内蛋白であるIGF-1(ソマトメジンC)と同一蛋白であり、生体内において以下に示すような薬理作用を示す。
遺伝性肥満ob/obマウスにおいて、成長ホルモンでみられるような耐糖能の低下を示さず、むしろ耐糖能を改善させる25) 。
メカセルミン(遺伝子組換え)Mecasermin(Genetical Recombination)
C331H512N94O101S7
7648.63
8.4×10-4(1-オクタノール/水系)
外箱開封後は遮光して保存すること。
1バイアル、日本薬局方生理食塩液2mL添付
1) Jo W, et al.:Clin. Pediatr. Endocrinol. 2013; 22: 33-38.
2) 高野加寿恵,他:薬理と治療. 1990; 18: 1211-1222. [SOM-0004]
3) 野田耕世,他:社内報告書(インスリン受容体異常症患者・薬物動態)(DIR940042)(1994年10月5日承認、申請資料概要ヘ3.2.1)
4) 野田耕世,他:社内報告書(成長ホルモン抵抗性の成長ホルモン単独欠損症Type1A、ラロン症候群、等における薬物動態)(DIR940043)(1994年10月5日承認、申請資料概要ヘ3.2.2)
5) 高野加寿恵,他:薬理と治療. 1990; 18: 2039-2053. [SOM-00005]
6) 寺村善則,他:社内報告書(ヒト血漿・蛋白結合率 1993)(DIR940044)(1994年10月5日承認、申請資料概要ヘ2.2.3)
7) 寺村善則,他:社内報告書(ヒト血漿・蛋白結合 1992)(DIR940045)(1994年10月5日承認、申請資料概要ヘ2.6)
8) Kuzuya H, et al.:Diabetes. 1993; 42: 696-705. [SOM-00177]
9) 梶本佳孝,他:社内報告書(インスリン受容体異常症B型患者・臨床試験)(DIR940046)(1994年10月5日承認、申請資料概要ト2.1.1)
10) 岡村 緑,他:社内報告書(インスリン抵抗性糖尿病A型患者・臨床試験)(DIR940047)(1994年10月5日承認、申請資料概要ト2.1.1)
11) Quin J.D, et al.:N. Engl. J.Med. 1990; 323: 1425-1426. [SOM-00006]
12) Quin J.D, et al.:Diabet. Med. 1994; 11: 590-592. [SOM-00353]
13) 松尾宣武,他:薬理と治療. 1992; 20: 2027-2035. [SOM-00007]
14) Laron Z, et al.:Lancet. 1992; 339: 1258-1261. [SOM-00133]
15) 浅田 孝,他:社内報告書(正常ラット初代培養肝細胞・薬理作用)(DIR940048)(1994年10月5日承認、申請資料概要ホ1.1.1)
16) 浅田 孝,他:社内報告書(正常ラット単離脂肪細胞・薬理作用)(DIR940049)(1994年10月5日承認、申請資料概要ホ1.1.1)
17) 浅田 孝,他:社内報告書(ラット筋肉系細胞・薬理作用)(DIR940050)(1994年10月5日承認、申請資料概要ホ1.1.1)
18) 浅田 孝,他:社内報告書(正常及びSTZ糖尿病ラット・薬理作用)(DIR940051)(1994年10月5日承認、申請資料概要ホ1.1.2)
19) 米田嘉重郎,他:社内報告書(BB/Wラット・薬理作用)(DIR940052)(1994年10月5日承認、申請資料概要ホ1.1.2)
20) 今村武史,他:社内報告書(インスリン受容体異常症患者の培養繊維芽細胞・薬理作用)(DIR940053)(1994年10月5日承認、申請資料概要ホ1.1.1)
21) 浅田 孝,他:社内報告書(クローン化ヒト軟骨細胞・薬理作用)(DIR940054)(1994年10月5日承認、申請資料概要ホ1.2.1)
22) 浅田 孝,他:社内報告書(培養ウサギ肋軟骨細胞・薬理作用)(DIR940055)(1994年10月5日承認、申請資料概要ホ1.2.1)
23) 高倉昭治,他:社内報告書(マウス骨芽細胞様株化細胞・薬理作用)(DIR940056)(1994年10月5日承認、申請資料概要ホ1.2.1)
24) 浅田 孝,他:社内報告書(下垂体摘除ラット・薬理作用)(DIR940057)(1994年10月5日承認、申請資料概要ホ1.2.2)
25) 関 二郎,他:社内報告書(遺伝性肥満ob/obマウス・薬理作用)(DIR940058)(1994年10月5日承認、申請資料概要ホ1.2.2)
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