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処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
遺伝性血管性浮腫の急性発作の発症抑制
臨床試験において、侵襲を伴う処置による急性発作の発症抑制に対する有効性及び安全性は検討されていない。
通常、2歳以上12歳未満の小児には、ベロトラルスタットとして下記の体重別の用量を、1日1回、食後又は食事とともに経口投与する。15kg以上24kg未満:ベロトラルスタットとして72mg24kg以上32kg未満:ベロトラルスタットとして96mg32kg以上40kg未満:ベロトラルスタットとして108mg40kg以上:ベロトラルスタットとして132mg
本剤とオラデオカプセルの生物学的同等性は示されていないため、互換使用を行わないこと。
QT延長が悪化する又はあらわれるおそれがある。,
本剤の血中濃度が上昇し、QT延長があらわれやすくなるおそれがある。,,,,,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラット及びウサギで胎盤を通過することが確認されている。ラットの胚・胎児発生に関する試験で妊娠6~17日にベロトラルスタットの成人及び12歳以上の小児の臨床用量を1日1回投与時の8.6倍の曝露がみられた用量を投与したとき、妊娠の維持や分娩、胚・胎児発生、生存又は成長には影響を及ぼさなかった。ウサギの胚・胎児発生に関する試験で妊娠7~19日にベロトラルスタットの成人及び12歳以上の小児の臨床曝露量(150mg注1) を1日1回投与)の1.5倍の曝露がみられた用量を投与したとき、胚・胎児発生、生存、成長には影響を及ぼさなかった1) 。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。授乳14日目の仔ラットの血漿中にベロトラルスタットが母体血漿中の約5%の濃度で検出された2) 。
臨床試験において3歳未満及び体重15kg未満の幼児に対する使用経験はない。
シクロスポリン
シクロスポリンの併用により、ベロトラルスタットの血中濃度が上昇したとの報告がある。
シクロスポリンがP-糖蛋白質、BCRP、及びCYP3A4を阻害することにより、ベロトラルスタットの血中濃度が上昇すると考えられる。
CYP3A4で代謝される薬剤ミダゾラム、アムロジピン等,
ベロトラルスタットの併用により、これらの薬剤の血中濃度が上昇したとの報告がある。
ベロトラルスタットはCYP3A4を中程度に阻害するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度を上昇させると考えられる。
CYP2D6で代謝される薬剤デキストロメトルファン等
ベロトラルスタットはCYP2D6を阻害するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇すると考えられる。
ジゴキシン
ベロトラルスタットの併用により、ジゴキシンの血中濃度が上昇したとの報告がある。
ベロトラルスタットはP-糖蛋白質を阻害するため、P-糖蛋白質を介したジゴキシンの輸送が阻害されることにより、ジゴキシンの血中濃度が上昇すると考えられる。
QT延長を起こすことが知られている薬剤抗不整脈薬等,,
QT延長があらわれるおそれがある。
併用によりQT延長作用が増強するおそれがある。
,,
5%以上10%未満
1%以上5%未満
消化器
腹痛、下痢、鼓腸
上腹部痛、胃食道逆流性疾患、嘔吐
皮膚及び皮下組織障害
発疹
肝臓
ALT上昇、AST上昇、γ-GTP上昇
成人及び12歳以上の小児を対象とした海外臨床試験において、アンドロゲン製剤の投与歴のある患者に基準範囲上限の3倍を超えるALTの上昇が認められている3) 。
日本人健康成人6例にベロトラルスタットカプセル87mg注4) を単回投与したときの薬物動態パラメータは以下のとおりであった6) 。
Cmax(ng/mL)
Tmax注2)(時間)
AUC0-96h(ng・h/mL)
T1/2(時間)
幾何平均値(変動係数%)a
37.9(24)
4.99(2.00-5.00)
553(23)
55.6(26)
外国人健康成人14例にベロトラルスタットカプセル150mg注4) を14日間反復投与したときの薬物動態パラメータは以下のとおりであった7) (外国人データ)。
Tmax注3)(時間)
AUC0-24h(ng・h/mL)
158(24.4)
2.50(1.0-8.1)
2770(24.0)
40(32)
健康成人22例を対象に、高脂肪食摂取後にベロトラルスタットカプセル300mg注4) を投与したとき、空腹時と比較してTmax(中央値)は空腹時が2時間であったのに対し、食後に5時間となり、3時間の遅延がみられたが、Cmax及びAUCに変化は見られなかった8) (外国人データ)。なお、本剤で食事の影響は確認していない。
健康成人にベロトラルスタットカプセル150mg注4) を経口投与したときのベロトラルスタットの血漿蛋白結合率は99%であった9) (平衡透析法及びLC-MS/MS、外国人データ)。
本剤は主にCYP2D6及びCYP3A4で代謝される(in vitro)。
外国人健康成人7例を対象にベロトラルスタットとして300mg注4) を単回投与したとき、投与1,176時間までに尿中に8.1%、糞便中に77.4%排泄された。投与120時間までの検体で代謝物の検討が行われ、主な成分は未変化体であった(尿中に4.1%排泄されたうち未変化体は2.79%、糞便中に45.5%排泄されたうち未変化体は17.2%)。
重度の腎機能障害(eGFR 30mL/min未満)を有する成人被験者を対象に、ベロトラルスタットカプセルの200mg注4) を単回投与したときの薬物動態を検討した。腎機能が正常(eGFR 80mL/min超)の被験者と比較して、Cmaxが39%増加したが、AUC0-120hには差はみられなかった10) (外国人データ)。血液透析を必要とする末期腎不全患者での薬物動態は検討されていない。
軽度、中等度、重度の肝機能障害(それぞれChild-Pugh分類A、B、C)を有する成人被験者にベロトラルスタットカプセル150mg注4) を単回投与したときの薬物動態パラメータは以下のとおりであった。また、投与6時間後の各群の血漿中本薬非結合分率は、正常な肝機能の患者で1.10%、軽度、中等度及び重度の肝機能障害患者で1.24、1.57及び2.38%であった9) (外国人データ)。,,
肝機能障害の程度
例数
AUC0-240h(ng・h/mL)
正常
6
55.1±35
858±428
96.3±41.9
軽度
56.3±37.6
878±367
102±49.1
中等度
90.1±45
1,320±442
125±15.6
重度
64.5±36.3
730±261
125±41.8
平均値±標準偏差
最小二乗幾何平均値の比[90%CI](肝機能障害/正常肝機能)
Cmax
AUC0-240h
−
1.01[0.54, 1.88]
1.04[0.62, 1.77]
1.77[0.95, 3.29]
1.70[1.00, 2.87]
1.27[0.68, 2.37]
0.95[0.56, 1.61]
2歳以上12歳未満の遺伝性血管性浮腫患者から得られた血漿中ベロトラルスタット濃度データを含む母集団薬物動態解析を実施した結果、ベロトラルスタットを1日1回経口投与したときの定常状態におけるCmax及びAUC0-24hは以下のとおりであり、成人と同程度であった11) 。,
体重区分
投与量
15kg以上24kg未満
72mg
155[86, 281]
2,595[1,321, 5,211]
24kg以上32kg未満
96mg
165[91, 289]
2,846[1,422, 5,711]
32kg以上40kg未満
108mg
156[87, 274]
2,740[1,414, 5,341]
40kg以上
132mg
158[87, 290]
2,882[1,439, 5,766]
中央値[5パーセンタイル値, 95パーセンタイル値]
健康成人17例にシクロスポリン600mgを投与し、1時間後にベロトラルスタットカプセルの300mg注4) (成人及び12歳以上の小児の臨床用量の約2倍)を投与したところ、非併用時と比較してベロトラルスタットのCmaxが25%、AUC0-72hが55%上昇した12) (外国人データ)。
健康成人21例にベロトラルスタットカプセル150mg注4) を定常状態になるまで1日1回9日間反復経口投与し、ミダゾラム(CYP3A4基質)4mg(経口)を併用したところ、非併用時と比較してミダゾラムのCmaxが45%、AUC0-48hが124%上昇した13) (外国人データ)。
健康成人13例にベロトラルスタットカプセル150mg注4) を定常状態になるまで1日1回12日間反復経口投与し、アムロジピン(CYP3A基質)5mg(経口)を併用したところ、非併用時と比較してアムロジピンのCmaxが45%、AUC0-144hが77%上昇した14) (外国人データ)。
健康成人21例にベロトラルスタットカプセル150mg注4) を定常状態になるまで1日1回9日間反復経口投与し、デキストロメトルファン(CYP2D6基質)30mg(経口)を併用したところ、非併用時と比較してデキストロメトルファンのCmaxが196%、AUC0-48hが178%上昇した13) (外国人データ)。
健康成人17例にベロトラルスタットカプセルの300mg注4) (成人及び12歳以上の小児の臨床用量の約2倍)を定常状態になるまで1日1回8日間投与し、ベロトラルスタットカプセルの300mg注4) 投与1時間後にジゴキシン0.25mgを投与したところ、ジゴキシンのCmaxが58%、AUC0-72hが48%上昇した12) (外国人データ)。
健康成人21例にベロトラルスタットカプセル150mg注4) を定常状態になるまで1日1回9日間反復経口投与し、トルブタミド(CYP2C9基質)500mg(経口)を併用したところ、非併用時と比較してトルブタミドのCmaxが19%、AUC0-48hが73%上昇した13) (外国人データ)。
2歳以上12歳未満のI型又はII型遺伝性血管性浮腫(HAE)患者29例を対象とした多施設共同単一群非盲検試験(体重に応じてベロトラルスタットカプセル150mg注5) 、並びに本剤(顆粒剤)108mg、96mg又は78mg注5) を1日1回食後又は食事とともに投与)において、本剤の投与期間(48週間まで)の1ヵ月当たりのHAE発作頻度の平均値は、本剤投与時0.523回/月であり、標準治療期の1.507回/月と比較して低かった。副作用は13.8%(4/29例)に認められ、発現した副作用は悪心、頭痛、嘔吐及び体重増加が各1例であった15) (外国人データ)。
12歳以上のI型又はII型遺伝性血管性浮腫(HAE)患者19例を対象とした多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験(ベロトラルスタットカプセル110mg注5) 、150mg注5) 、又はプラセボを1日1回経口投与)において、主要評価項目である投与24週時におけるHAE発作の頻度(28日あたりの発作回数)は、ベロトラルスタット150mg注5) 投与群で1.11回、プラセボ群で2.18回であり、ベロトラルスタット150mg注5) 群でプラセボ群と比較して49%減少した(p=0.003)。副作用は、ベロトラルスタット150mg注5) 投与群の33.3%(3/9例)に認められ、発現した副作用は上腹部痛、胃炎、傾眠、発熱、肝酵素上昇が各1例であった16) 。
12歳以上のI型又はII型遺伝性血管性浮腫(HAE)患者121例を対象とした多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験(ベロトラルスタットカプセル110mg注5) 、150mg注5) 、又はプラセボを1日1回経口投与)において、主要評価項目である投与24週時におけるHAE発作の頻度(28日あたりの発作回数)は、ベロトラルスタット150mg注5) 投与群で1.31回、プラセボ群で2.35回であり、ベロトラルスタット150mg注5) 投与群でプラセボ群と比較して44%減少した(p<0.001)。副作用は、ベロトラルスタット150mg注5) 投与群の37.5%(15/40例)に認められ、主な副作用は、下痢(4例、10%)、消化不良(3例、7.5%)、鼓腸(3例、7.5%)、腹痛(2例、5.0%)、上腹部痛(2例、5.0%)であった17) (外国人データ)。
健康成人被験者40例を対象としたランダム化二重盲検プラセボ対照比較試験において、ベロトラルスタットの成人及び12歳以上の小児の治療用量(ベロトラルスタットカプセルの150mg注5) 、n=14)、高用量(ベロトラルスタットカプセルの450mg注5) 、n=14)、又はプラセボ(n=12)を14日間投与した際の最高血中濃度(Cmax)及びプラセボ補正したQTcF(Fridericia法)は、ベロトラルスタットカプセルの150mg注5) を投与したとき158ng/mL及び3.4msec(両側90%信頼区間:0.0, 6.8msec)であり、ベロトラルスタットカプセルの450mg注5) を投与したとき577ng/mL及び21.9msec(両側90%信頼区間:14.4, 29.4msec)であった7) (外国人データ)。,,
ベロトラルスタットは経口投与可能な血漿カリクレイン阻害剤である。血漿カリクレインは、高分子量キニノーゲンを切断するセリンプロテアーゼであり、血管透過性を亢進させる強力な血管拡張物質であるブラジキニンを放出する。ベロトラルスタットは血漿カリクレイン活性を低下させ、遺伝性血管性浮腫患者における過剰なブラジキニン生成を制御する。
ベロトラルスタットの血漿カリクレインに対するIC50は0.88nmol/Lであった18) (in vitro)。
ベロトラルスタットはヒト臍帯静脈内皮細胞におけるカリクレイン依存性ブラジキニンの産生を阻害した[EC50:5.56nmol/L(平均)]18) (in vitro)。
正常ヒト血漿中の血漿カリクレイン活性に対するベロトラルスタットの平均EC50は5.4nmol/Lであり、成人HAE患者から採取した血漿では15.9nmol/L(平均)であった18) (ex vivo)。
ベロトラルスタット塩酸塩(JAN)
1-[3-(Aminomethyl)phenyl]-N-(5-{(1R)-(3-cyanophenyl)[(cyclopropylmethyl)amino]methyl}-2-fluorophenyl)-3-(trifluoromethyl)-1H-pyrazole-5-carboxamide dihydrochloride
C30H26F4N6O・2HCl
635.48
白色~微黄白色又は微灰白色の粉末
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
7包
1) 社内資料:妊娠ラット・ウサギにおける胚・胎児発生に関する試験(オラデオカプセル150mg:2021年1月22日承認、CTD 2.6.6.6.1)
2) 社内資料:授乳中ラットにおけるトキシコキネティクス試験(オラデオカプセル150mg:2021年1月22日承認、CTD 2.6.4.3.2.4)
3) 社内資料:アンドロゲン使用歴(オラデオカプセル150mg:2021年1月22日承認、CTD 2.7.4.5.1.3)
4) 社内資料:In vitro安全性薬理試験(オラデオカプセル150mg:2021年1月22日承認、CTD 2.6.2.4.1)
5) 社内資料:反復投与毒性試験(オラデオカプセル150mg:2021年1月22日承認、CTD 2.6.6.3)
6) 社内資料:薬物動態試験(101試験)(オラデオカプセル150mg:2021年1月22日承認、CTD 2.7.6.3)
7) 社内資料:海外第1相試験(106試験,Thorough QT/QTc試験)(オラデオカプセル150mg:2021年1月22日承認、CTD 2.7.6.11)
8) 社内資料:薬物動態試験(103試験)(オラデオカプセル150mg:2021年1月22日承認、CTD 2.7.6.1)
9) 社内資料:肝機能障害患者における薬物動態試験(108試験)(オラデオカプセル150mg:2021年1月22日承認、CTD 2.7.6.6)
10) 社内資料:腎機能障害患者における薬物動態試験(107試験)(オラデオカプセル150mg:2021年1月22日承認、CTD 2.7.6.5)
11) 社内資料:MS-002試験(CTD 2.7.2.3.3)
12) 社内資料:薬物相互作用試験(105試験)(オラデオカプセル150mg:2021年1月22日承認、CTD 2.7.6.8)
13) 社内資料:薬物相互作用試験(115試験)(オラデオカプセル150mg:2021年1月22日承認、CTD 2.7.6.10)
14) 社内資料:薬物相互作用試験(112試験)(オラデオカプセル150mg:2021年1月22日承認、CTD 2.7.6.9)
15) 社内資料:海外第3相試験(304試験)(CTD 2.7.6.1)
16) 社内資料:国内第3相試験(301試験,APeX-J試験)(オラデオカプセル150mg:2021年1月22日承認、CTD 2.7.6.15)
17) 社内資料:海外第3相試験(302試験,APeX-2試験)(オラデオカプセル150mg:2021年1月22日承認、CTD 2.7.6.16)
18) 社内資料:薬理試験(オラデオカプセル150mg:2021年1月22日承認、CTD 2.6.2.2.1)
バイオクリスト・ジャパン株式会社
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