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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
急性ポルフィリン症患者における急性発作症状の改善
通常、ヘミンとして3mg/kgを1日1回、4日間点滴静注する。ただし、1日あたりの投与量は250mgを超えないこと。
血管炎、静脈炎を悪化、再燃させる恐れがある。,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
本剤の投与により併用薬剤の代謝が亢進し、血中濃度が低下する可能性がある。
本剤の投与によりチトクロームP450(CYP2D6)の活性が上昇する。
本剤の投与によりチトクロームP450(CYP3A4)の活性が上昇する。
10%以上注3)
1〜10%未満注3)
頻度不明
血管系
注射部位反応
血管障害、ほてり、静脈炎、注射部位疼痛、血管炎
注射部位血栓、静脈血栓症
皮膚及び皮下組織
蕁麻疹、皮膚変色
傷害
挫傷
消化器
悪心
腎及び尿路
尿中血陽性
神経系
傾眠、頭痛
臨床検査
低ナトリウム血症、血中ブドウ糖減少、血中尿酸増加、低アルブミン血症、血中鉄減少、血中クレアチニン増加、単球数増加、好中球数減少、血小板数減少、総蛋白減少
全身
異常感、倦怠感、発熱
筋骨格系
横紋筋融解症注4)
劇症肝炎、腎障害、高ビリルビン血症、貧血、出血性素因などが報告されている。また、添加剤として含まれるプロピレングリコールによる中枢神経系の副作用などが発現する可能性がある。
患者の状態を注意深く観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。プロピレングリコールの除去には血液透析が望ましい。
本剤は粘度が高く、細い注射針を使用すると投与時間が延長する可能性があるため、21ゲージ又はこれよりも太い注射用針を使用すること。
本剤投与後は、続けて日局生理食塩液等を静脈内投与することにより薬液を洗い流すことが望ましい。例えば、日局生理食塩液100mLを用い、最初に10mLを3、4回急速注入した後、残りを10〜15分かけて点滴静注する。
国内臨床試験(CM01-001試験)1) で急性ポルフィリン症患者5名に本剤をヘミンとして3mg/kg、4日間反復投与(点滴静注)したときの薬物動態パラメータは下記の通りであった。
最高血中薬物濃度(μg/mL)(初回投与時)
56.5±14.7
消失半減期(時間)(4日目)
17.1±4.8
分布容積(L)
13.9±20.1
(平均値±標準偏差)
急性ポルフィリン症患者1名を対象にヘミンとして3mg/kg/日、4日間点滴投与した時の本剤の有効性及び安全性を検討した。臨床症状に関しては、腹痛、及びその他疼痛、嘔吐、悪心、血圧上昇などに改善が認められた。尿中のヘム前駆体であるPBG、ALA、URO、CPPの排泄量はいずれも本剤投与開始後に速やかに低下した。安全性に関しては、静脈炎が明らかに関連のある副作用として報告された。
**本調査の有効性は、急性ポルフィリン症急性発作症状(腹痛・疼痛、消化器症状(腹痛以外)、中枢神経障害、末梢神経障害、その他)の各項目をスコアで評価し、調査担当医師がスコアの変化量を含めて総合的に「有効」、「無効」及び「評価不能」で判定した。有効性解析対象症例30例のうち28例で有効であった。安全性解析対象症例41例における副作用発現割合は43.9%(18/41例)であった。その内訳は、注射部位疼痛7例(17.1%)、血清フェリチン増加6例(14.6%)、静脈炎、血管炎各4例(9.8%)、溢出2例(4.9%)等であった。
本剤はヘム合成経路の律速酵素であるδ-アミノレブリン酸合成酵素活性を低下させ、急性ポルフィリン症患者におけるポルフィリン前駆体の蓄積を低減する4),5),6),7) 。
2-アリル-2-イソプロピルアセトアミド誘発ポルフィリン症モデルラットに本剤を腹腔内投与したところ、ポルフィリン前駆体であるポルフォビリノーゲン(PBG)及びδ-アミノレブリン酸(ALA)の尿中排泄量は有意に減少した。国内及び海外の臨床試験において、急性ポルフィリン症患者に本剤を4日間反復静脈内投与したところ、PBG、ALA、ウロポルフィリン(URO)及びコプロポルフィリン(CPP)の尿中排泄量は減少した1),2),3),6),7) 。
ヘミン(Hemin)
Dihydrogen chloro[7,12-diethenyl-3,8,13,17-tetramethyl-21H,23H-porphine-2,18-dipropanoato(4-)-N21,N22,N23,N24]ferrate(2-)
C34H32ClFeN4O4
651.94
ヘミンは黒色の粉末である。ジメチルスルフォキシドにやや溶けやすく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。
300℃以上
外箱開封後は遮光して保存すること。
10mL[1アンプル]
1) 社内資料:国内臨床試験(CM01-001)(2013年3月25日承認、CTD2.7.6.1)
2) 社内資料:国内臨床試験(CM01-002)(2013年3月25日承認、CTD2.7.6.2)
3) 社内資料:国内臨床試験(CM01-003)(2013年3月25日承認、CTD2.7.6.3)
4) 矢野雄三ほか:日本臨床. 1998; 19: 123-160.
5) 大門真:医学のあゆみ 別冊神経疾患 state of arts Ver.1. 1999; 585-588.
6) 社内資料:米国臨床試験(AZ66)(2013年3月25日承認、CTD2.7.6.4)
7) Tokola O, et al.:Pharmacol Toxicol. 1987; 61: 75-78.
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