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劇薬
処方箋医薬品注)
調節卵巣刺激下における早発排卵の防止
原則として卵胞刺激ホルモン製剤投与の6日目から開始し、ガニレリクスとして0.25mgを1日1回皮下に連日投与する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。
授乳婦には投与しないこと。
0.3~0.5%未満
0.1~0.3%未満
頻度不明
精神神経系
頭痛、緊張性頭痛
消化管
悪心
腹部膨満
生殖系
骨盤痛
投与部位
注射部位紅斑
注射部位浮腫、注射部位そう痒感、注射部位腫脹、易刺激性
注射部位反応、注射部位発疹
過敏症
発疹、顔面腫脹、呼吸困難、血管性浮腫、蕁麻疹
その他
疲労、倦怠感
本剤を3治療周期にわたって投与した後にも、抗ガニレリクス抗体の形成は認められなかった。
健康な日本人女性に本剤0.5mgを単回皮下投与したときの血清中濃度推移を図1に示した。また、このときの薬物動態パラメータを表1に示した。
0.5mg(n=6)
Tmax(h)
1.04±0.25
Cmax(ng/mL)
13.6±1.10
AUC0-∞(ng・h/mL)
100±15.6
t1/2(h)
11.8±1.09
値は平均値±標準偏差
(注)本剤の承認用量は、1回0.25mgである。
健康な日本人女性に本剤0.25mgを1日1回7日間反復皮下投与したときの血清中濃度推移を図2に示した。反復投与後5日目には定常状態に達し、最低血清中濃度は0.49±0.08ng/mLであった。また、このときの薬物動態パラメータを表2に示した。
採血ポイント:2-7日の投与前及び最終投与(7日目)後4日間の種々の時点
0.25mg(n=15)
1.62±0.80
8.61±2.39
AUCss(ng・h/mL)
51.1±6.59
24.1±6.33
Css, min(ng/mL)
0.49±0.08
また、生殖補助医療のための調節卵巣刺激を受ける日本人女性患者に、本剤0.25mgを1日1回反復皮下投与したとき、投与3日目より定常状態に達し、この時の最低血清中濃度(投与前値)は0.515±0.140ng/mL、投与後1時間の血清中濃度は7.81±2.55ng/mLであった。
本剤の血漿蛋白結合率は、100ng/mL~10μg/mLの濃度範囲において81.9±0.8注1)%であった(外国人データ)。
本剤の主要な血漿中物質は未変化体であった。また尿中には主に未変化体として排泄されたが、糞中には代謝物のみが認められた。代謝物は酵素によって加水分解された小さなペプチドフラグメントであった。ヒトにおける本剤の代謝プロファイルは動物のものと類似していた。
3例の健康成人女性に、14Cで標識した本剤を静脈内投与したとき、14C放射活性のおよそ90%が投与後192時間以内に尿中及び糞中に排泄された。投与量の97.2%が観察期間中に尿中及び糞中に排泄された(尿中:22.1%、糞中:75.1%)(外国人データ)。
調節卵巣刺激及び体外受精を受ける日本人女性を対象とした臨床試験において、卵巣刺激下で本剤0.25mgを皮下投与した。本剤投与例数は86例、胚移植例数は78例であった。本剤投与例あたりの血清中LH濃度上昇(≧10IU/L)発現率は1.2%(1例/86例)であった。本剤投与例86例における採卵数は8.6±6.03注2)個、良好胚数は3.4±3.50注2)個であった。また、本剤投与例あたりの胎児心拍陽性妊娠率は23.8%(20例/84例注3))、胚移植例あたりの胎児心拍陽性妊娠率は25.6%(20例/78例)であった。
GnRHアゴニストとの比較を行った外国臨床試験において、本剤の結果は以下のとおりであった。調節卵巣刺激及び体外受精を受ける外国人女性を対象とした臨床試験のうちの1試験において、卵巣刺激下で本剤0.25mgを皮下投与した。本剤投与例数は463例、胚移植例数は399例であった。本剤投与例あたりの血清中LH濃度上昇(≧10IU/L)発現率は3.7%(17例/463例)であった。本剤投与例463例における採卵数は8.7±5.6注4)個、良好胚数は3.3±3.0注4)個であった。また、本剤投与例あたりの胎児心拍陽性妊娠率は22.0%(102例/463例)、胚移植あたりの胎児心拍陽性妊娠率は25.1%(100例/399例)であった。
ガニレリクス酢酸塩はGnRHアンタゴニストであり、下垂体のGnRH受容体に競合的に結合することにより、視床下部-下垂体-性腺軸を調節する。その結果、迅速に強く可逆的な内因性ゴナドトロピン分泌抑制が起こる。
In vitroにおいて本薬はヒト及びラットGnRH受容体に対して高い親和性及び特異性を示し、そのKi値はそれぞれ0.56nMと0.36nMであった。また、本薬のヒトGnRH受容体への親和性は、3種類の代謝物(1-4、1-6及び1-7ペプチド)と比較して約100倍高かった。
In vitroにおいて、本薬はGnRHによるラット脳下垂体細胞からのLH及びFSHの遊離を濃度依存的に抑制した。In vivoでは、発情前期の雌ラットに本薬を投与すると用量依存的な排卵抑制作用がみられ、そのED50値は0.31μg/ラットであった。発情前期の前日に本薬を投与した場合、排卵抑制のED50値は3.88μg/ラットであり、発情前期に投与した場合より約10倍の用量が必要であった。
健康な日本人女性に本剤0.25mgを1日1回7日間皮下投与したところ、血清中LH濃度は減少し、投与4時間後に最低血清中濃度となった。最終投与後24時間で血清中LH濃度は投与前値に回復した。
ガニレリクス酢酸塩(Ganirelix Acetate)
N-Acetyl-3-(2-naphthyl)-D-alanyl-4-chloro-D-phenylalanyl-3-(3-pyridyl)-D-alanyl-L-seryl-L-tyrosyl-N6-(N,N'-diethylcarbamimidoyl)-D-lysyl-L-leucyl-N6-(N,N'-diethylcarbamimidoyl)-L-lysyl-L-prolyl-D-alaninamide diacetate
C80H113N18O13Cl・2C2H4O2
1690.42
白色の粉末である。
0.01[1-オクタノール/水]
外箱開封後は遮光して保存すること。
1シリンジ(0.5mL)
1) Hansen M, et al. N. Engl. J. Med. 2002;346:725-30.
2) Bonduelle M, et al. Hum. Reprod. 2002;17:671-94.
3) Peschka B, et al. Hum. Reprod. 1999;14:2257-63.
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