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劇薬
関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、歯髄炎、歯根膜炎
通常成人1回1錠、1日3回食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。頓用の場合には、1回1~2錠を経口投与する。
通常成人1回0.5g、1日3回食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。頓用の場合には、1回0.5g~1gを経口投与する。
他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい。
本剤を継続投与する場合には、十分経過を観察し、慎重に投与すること。ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もある。
消化性潰瘍を再発させることがある。
血液の異常を悪化又は再発させるおそれがある。,
血小板機能低下が起こることがあるので、出血傾向を助長するおそれがある。
プロスタグランジン合成阻害作用による水・ナトリウム貯留傾向があるため、心機能異常を悪化させるおそれがある。
プロスタグランジン合成阻害作用による水・ナトリウム貯留傾向があるため、血圧を上昇させるおそれがある。
アスピリン喘息でないことを十分に確認すること。気管支喘息の患者の中にはアスピリン喘息患者も含まれている可能性があり、それらの患者では喘息発作を誘発させることがある。,
必要に応じて適切な抗菌剤を併用し、観察を十分に行い慎重に投与すること。感染症を不顕性化するおそれがある。,,
他の非ステロイド性消炎鎮痛剤で症状が悪化したとの報告がある。
投与しないこと。プロスタグランジン合成阻害作用による腎血流量の低下等により、腎障害を更に悪化させるおそれがある。,
腎障害を悪化又は再発あるいは誘発させるおそれがある。
投与しないこと。副作用として肝機能異常があらわれることがあるので、肝障害を更に悪化させるおそれがある。
肝障害を悪化又は再発させるおそれがある。
投与しないこと。妊娠後期のラットに投与した実験で、分娩遅延及び胎児の動脈管収縮が認められている1),2)。
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。投与する際には、必要最小限にとどめ、羊水量、胎児の動脈管収縮を疑う所見を妊娠週数や投与日数を考慮して適宜確認するなど慎重に投与すること。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(全身作用を期待する製剤)を妊娠中期の妊婦に使用し、胎児の動脈管収縮が起きたとの報告がある。周産期・授乳期投与試験では、ラット(経口投与)の2.5mg/kg以上の投与群で、少数例に母体の死亡、衰弱、哺育不良が認められている3)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母乳中へ移行することが報告されている。
副作用の発現に特に注意し、少量から投与を開始するなど必要最小限の使用にとどめ患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
エノキサシン水和物ロメフロキサシン
ノルフロキサシン
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類似化合物(フルルビプロフェン アキセチル)で併用により痙攣があらわれたとの報告がある。
ニューキノロン系抗菌剤のGABA阻害作用が併用により増強されるためと考えられる。
プルリフロキサシン
痙攣があらわれるおそれがある。
ニューキノロン系抗菌剤(ただし、エノキサシン水和物、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン、プルリフロキサシンは併用禁忌)
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痙攣があらわれるおそれがある。併用は避けることが望ましい。
クマリン系抗凝血剤
クマリン系抗凝血剤(ワルファリン)の作用を増強するとの報告があるので、用量を調節するなど注意すること。
ワルファリンの血漿蛋白結合と競合し、遊離型ワルファリンが増加するためと考えられる。
メトトレキサート
メトトレキサートの作用が増強され、中毒症状(貧血、血小板減少等)があらわれたとの報告があるので、用量を調節するなど注意すること。
プロスタグランジン合成阻害作用により腎血流が減少し、メトトレキサートの腎排泄が抑制されることにより、メトトレキサートの血中濃度が上昇すると考えられる。
リチウム製剤
リチウムの血中濃度が上昇し、リチウム中毒を呈するおそれがあるので、併用する場合にはリチウムの血中濃度をモニターするなど観察を十分に行い、慎重に投与すること。
プロスタグランジン合成阻害作用により、腎でのナトリウム排泄が減少してリチウムクリアランスを低下させ、リチウムの血中濃度が上昇すると考えられる。
チアジド系利尿薬
ループ利尿薬
これら利尿薬の作用を減弱するとの報告がある。
プロスタグランジン合成阻害作用により、水・塩類の体内貯留が生じるためと考えられる。
副腎皮質ホルモン剤
相互に消化器系の副作用(消化性潰瘍、消化管出血等)が増強されるおそれがある。
両薬剤の消化器系の副作用が併用により増強されると考えられる。
CYP2C9阻害作用を有する薬剤
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
代謝酵素(CYP2C9)の競合により、本剤の代謝が阻害されると考えられる。
胸内苦悶、悪寒、冷汗、呼吸困難、四肢しびれ感、血圧低下、血管浮腫、蕁麻疹等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
急性腎障害、ネフローゼ症候群等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、乏尿、血尿、尿蛋白、BUN・血中クレアチニン上昇、高カリウム血症、低アルブミン血症等が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。,,,
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喘鳴、呼吸困難感等の初期症状が発現した場合は投与を中止すること。,
意識障害、意識喪失等を伴う痙攣があらわれるおそれがある。,
心筋梗塞、脳血管障害等の心血管系血栓塞栓性事象があらわれることがある4)。
1%以上
1%未満
頻度不明
過敏症
発疹、そう痒感
消化器
嘔気・嘔吐、胃部不快感、食欲不振、胃痛
下痢、便秘、口渇、腹痛、胃・腹部膨満感
口内炎
肝臓
AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇
精神神経系
頭痛、眠気、めまい、ふらつき感、倦怠感
循環器
動悸
血液
血小板減少、血小板機能低下(出血時間の延長)
耳
耳鳴り
その他
浮腫
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
食道に停留し崩壊すると、食道潰瘍を起こすおそれがあるので、多めの水で服用させ、特に就寝直前の服用等には注意すること。
非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的な不妊が認められたとの報告がある。
健康成人10例にフロベン錠40(フルルビプロフェン40mg)1錠を単回経口投与したときの血漿中フルルビプロフェン濃度は以下のとおりであった。顆粒剤についてもほぼ同様のパターンであった5)。
Cmax(μg/mL)
Tmax(hr)
T1/2(hr)
5.6±0.5
1.4±0.2
2.7±0.2
(平均値±標準誤差、n=10)
健康成人にフルルビプロフェン40mgを単回経口投与したところ、尿中に未変化体、3種類の代謝物(4’-ヒドロキシ体、3’,4’-ジヒドロキシ体及び3’-ヒドロキシ-4’-メトキシ体)及びこれらの抱合体が確認された6)。
健康成人にフルルビプロフェン40mgを単回経口投与したところ、尿中には投与後24時間以内に投与量の約73%が排泄された6)。
二重盲検比較試験及び一般臨床試験において、本剤の有用性が認められている。本剤の疾患別有効率は次のとおりである7),8),9),10),11),12),13),14),15),16)。
疾患名
有効率(%)有効以上
有効率(%)やや有効以上
関節リウマチ
34/74(45.9)
62/74(83.8)
変形性関節症
57/123(46.3)
94/123(76.4)
腰痛症
194/326(59.5)
286/326(87.7)
歯髄炎
88/165(53.3)
136/165(82.4)
歯根膜炎
95/155(61.3)
140/155(90.3)
抜歯並びに歯科領域における小手術後の鎮痛・消炎
276/407(67.8)
355/407(87.2)
プロスタグランジン(PG)生合成の律速酵素であるシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害し、PGの産生を抑制することにより、抗炎症作用、解熱作用、鎮痛作用を現す17)。
カラゲニン浮腫(ラット)、紫外線紅斑(モルモット)の急性炎症に対するID50(経口投与)は、それぞれ0.48mg/kg、0.19mg/kgで、アスピリン(それぞれ122.0mg/kg、150.0mg/kg)及びインドメタシン(それぞれ6.8mg/kg、4.8mg/kg)に比し強力である。アジュバンド関節炎(ラット)の慢性炎症に対しては、3mg/kg/日の経口投与で約50%の抑制作用を示し、インドメタシンと同程度の作用を示す18)。
酢酸ライシング法(マウス)によるID50(経口投与)は3.1mg/kgで、アスピリン(255.0mg/kg)に比し少量で作用を示す19)。ラット足蹠の炎症性疼痛(Randall-Selitto法)に対する最小有効量(経口投与)は0.33mg/kgで、アスピリン(90mg/kg)に比し強い作用を示す20)。
関節リウマチ患者の滑液膜細胞のミクロソームでのプロスタグランジン生合成の50%阻害濃度は0.06μMで、インドメタシン(0.54μM)、ジクロフェナクナトリウム(0.2μM)より強い作用を示す21)。
フルルビプロフェン(Flurbiprofen)
(2RS)-2-(2-Fluorobiphenyl-4-yl)propanoic acid
C15H13FO2
244.26
白色の結晶性の粉末で、わずかに刺激性のにおいがある。メタノール、エタノール(95)、アセトン又はジエチルエーテルに溶けやすく、アセトニトリルにやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。エタノール(95)溶液(1→50)は旋光性を示さない。
114~117℃
100錠[10錠(PTP)×10]500錠[10錠(PTP)×50]1,000錠[10錠(PTP)×100]
100g[プラスチック容器]
1) 門間和夫 他:日本新生児学会雑誌. 1984;20:508-518
2) 門間和夫 他:小児科の進歩. 1983;2:95-101
3) 吉中一朗 他:薬理と治療. 1976;4:2187-2223
4) *データベース調査結果の概要(NDBを用いた非ステロイド性抗炎症薬による心血管系イベント発現のリスク評価):https://www.pmda.go.jp/files/000270714.pdf
5) 社内資料:フロベン顆粒血中濃度比較試験
6) 社内資料:ヒト内服時の吸収、代謝および排泄について
7) 辻本正記 他:臨牀と研究. 1976;53:255-260
8) 広畑和志:薬理と治療. 1976;4:687-699
9) 石川武憲 他:診療と新薬. 1976;13:1493-1506
10) 大橋靖 他:日本口腔外科学会雑誌. 1976;22:880-887
11) 福田仁一 他:歯界展望. 1976;47:641-644
12) 志村介三 他:臨牀と研究. 1976;53:610-619
13) 花岡英弥 他:薬理と治療. 1980;8:4365-4377
14) 榊田喜三郎 他:薬理と治療. 1980;8:4379-4388
15) 神山義信 他:歯界展望. 1980;56:849-858
16) 堀亘孝 他:歯科ジャーナル. 1980;12:377-385
17) 第十八改正日本薬局方解説書(廣川書店)
18) 高瀬健一郎 他:日本薬理学雑誌. 1975;71:573-583
19) Adams SS, et al.:Arzneim.-Forsch.(Drug Res.). 1975;25:1786-1791
20) 吉中一朗 他:薬理と治療. 1976;4:1931-1942
21) Steele L, et al.:J.Pharmacol.Methods. 1981;5:341-345
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