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劇薬
処方箋医薬品注)
妊娠末期における陣痛誘発並びに陣痛促進
動物実験(ウサギ)で眼圧上昇が報告されている。
気管支を収縮させるとの報告がある。
子宮が脆弱になっていることがあり、過強陣痛が生じると子宮破裂の危険がある。,
胎位胎勢異常のことがある。
経腟分娩が困難で過強陣痛が起こりやすい。
投与しないこと。動物実験(マウス)により催奇形作用が認められている。
オキシトシン
ジノプロスト
*ジノプロストン
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これらの薬剤と同時併用することにより過強陣痛を起こしやすい。
本剤及びこれらの薬剤の有する子宮収縮作用が併用により増強される。
*ジノプロストン(腟用剤)
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過強陣痛を起こしやすいので、ジノプロストン(腟用剤)の投与終了後1時間以上の間隔をあけ、十分な分娩監視を行い、慎重に投与すること。
本剤及びこれらの薬剤の有する子宮収縮作用が前後して使用することにより増強される。
*陣痛誘発・促進剤
これらの薬剤と前後して使用する場合も、過強陣痛を起こしやすいので、前の薬剤の投与が終了した後1時間以上経過してから次の薬剤の投与を開始した上で十分な分娩監視を行い、慎重に投与すること。
過強陣痛があらわれることがある。また、それに伴い子宮破裂、頸管裂傷をきたすことがある。,,,,,,,,,
胎児機能不全徴候(仮死、徐脈、頻脈等)、羊水の混濁をきたすことがある。本剤の投与を中止してもこのような症状があらわれた場合には、急速遂娩等の適切な処置を行うこと。,,
1~5%未満
1%未満
消化器
嘔気・嘔吐
下痢
循環器
顔面潮紅
血圧上昇、頻脈
精神神経系
頭痛、眩暈
その他
胸部不快感、熱感、呼吸異常、発汗
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
イヌに本剤を経口投与すると、投与1時間後に最高血中濃度を示し、6時間後にはほぼ投与前の値に戻った1)。
3H-プロスタグランジンE2をマウス及びラットに経口投与すると、主要臓器への分布はマウスでは投与後15~30分、ラットでは投与後30分で最高値を示し、投与後6時間では最高値の1/10程度に減少した2)。妊娠ラットにおいても生殖器官への特異的な集積はなく、投与後30分でも胎児への分布は投与量の1%以下であった2)。
3H-プロスタグランジンE2をマウス及びラットに経口投与すると、投与24時間までの尿中及び糞中への排泄率は、マウスでは83%及び11%、ラットでは67%及び24%であった2)。
一般臨床試験(526例)の概要は次のとおりである3),4),5),6),7),8),9),10),11)。
陣痛のまったくみられない症例で、本剤により陣痛が発来したと認められたもの注1)は、初産婦で46.0%(58/126例)、経産婦で61.4%(89/145例)であった。
分娩促進を目的とする症例において、本剤により内診所見が改善したと認められたもの注2)は、初産婦で84.6%(115/136例)、経産婦で89.7%(104/116例)であった。
二重盲検比較試験(100例)の概要は次のとおりである12)。陣痛のまったくみられない症例で、本剤により陣痛が発来したと認められたもの注3)は、初産婦で66.7%(32/48例)、経産婦で67.3%(35/52例)であった。また、本剤により分娩進行が確認されたと認められたもの注4)は、初産婦で52.1%(25/48例)、経産婦で59.6%(31/52例)であった。総合効果(症例の背景因子、分娩誘発効果、分娩進行効果及び投与開始から分娩終了までの時間を総合した評価)での有効率は初産婦で41.7%(20/48例)、経産婦で46.2%(24/52例)であった。やや有効以上は初産婦で75.0%(36/48例)、経産婦で82.7%(43/52例)であった。副作用発現頻度は、母体16.0%(16/100例)、胎児8.0%(8/100例)であった。主な副作用は、母体では嘔気・嘔吐6.0%(6/100例)、胎児では羊水混濁5.0%(5/100例)であった。
プロスタグランジンE2は子宮平滑筋プロスタグランジンE2受容体に作用し、細胞内遊離Ca2+濃度を増加させ、子宮平滑筋の収縮をもたらすと考えられる。また、プロスタグランジンE2は子宮頸管を構成する繊維芽細胞に作用し、マトリックスメタロプロテアーゼやヒアルロン酸合成酵素産生の増加を促し、細胞外マトリックスを変化させることで頸管熟化(軟化)作用を示すと考えられる。
妊娠末期の子宮に対し収縮作用を有し、陣痛発来、分娩進行に重要な役割を果たす(ヒト)12)(ラットin vitro、マウス、ラット、ウサギ)13),14)。
分娩誘発に際し頸管軟化作用などの内診所見改善作用を有する12)(ヒト)。
ジノプロストン(Dinoprostone)
(Z)-7-[(1R,2R,3R)-3-hydroxy-2-[(1E)-(3S)-3-hydroxy-1-octenyl]-5-oxocyclopentyl]-5-heptenoic acid
C20H32O5
352.47
白色~淡黄色の結晶で、においはなく、強い苦味がある。メタノール、無水エタノール、酢酸エチル又はクロロホルムに溶けやすく、水に極めて溶けにくい。
-79~-85°(乾燥後, 0.1g, 無水エタノール, 5mL, 100mm)
60錠[10錠(PTP)×6]
1) 社内資料:KPEの吸収、分布、代謝および排泄に関する試験(Ⅲ)
2) 丹治昭治 他:薬理と治療. 1981;9:1431-1451
3) 田中俊誠 他:臨床婦人科産科. 1980;34:315-320
4) 経塚光夫 他:産婦人科の世界. 1980;32:103-111
5) 中山陽比古 他:産婦人科の世界. 1979;31:1379-1383
6) 浜田哲郎 他:産婦人科の世界. 1980;32:615-618
7) 永井生司:産婦人科の世界. 1980;32:609-614
8) 麻生武志 他:産科と婦人科. 1980;47:1024-1029
9) 倉智敬一 他:産婦人科治療. 1980;41:115-121
10) 林谷誠治 他:産婦中四会誌. 1980;28:37-43
11) 坂元力 他:産婦人科の世界. 1980;32:1333-1338
12) 鈴木雅洲 他:産婦人科の世界. 1981;33:177-190
13) 讃井和子 他:薬理と治療. 1981;9:1351-1356
14) 石崎綸 他:基礎と臨床. 1981;15:1272-1276
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