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処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
深達性Ⅱ度又はⅢ度熱傷における壊死組織の除去
混合用ゲルの容器に凍結乾燥品全量を加えて混合し、本剤を調製する。本剤を熱傷創に適量塗布し、4時間後に除去する。
減張切開創、裂創等の創部に本剤を塗布しないこと。本剤が接触する可能性のある創部は、あらかじめワセリン軟膏やワセリン軟膏を塗布したガーゼ等で保護すること。本剤と創部の接触により出血するおそれがある。,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。本剤を用いた生殖発生毒性試験のうち、受胎能及び着床までの初期胚発生に関する試験、出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験は実施していない。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁中への移行は不明である。
銀又はヨウ素を含有する薬剤や被覆材(硝酸銀、スルファジアジン銀、ポビドンヨード又は銀含有被覆材等)
本剤の壊死組織除去作用が減弱するとの報告があるため、本剤塗布前にこれらを使用した場合は、これらを除去してから本剤を塗布すること。
機序は不明である。
発疹、紅斑、血圧低下、頻脈等があらわれることがある。
適用部位出血があらわれ、出血性ショックに至ることがある。,
1~5%未満
適用部位
疼痛、そう痒症、皮下血腫
その他
発熱、頻脈
熱傷創を十分に洗浄し、水疱(表皮ケラチン層)を除去する。このとき、外用薬等を使用していた場合にはこれらも除去する。炭化したⅢ度の熱傷創では炭化した表皮を十分に擦り取る。
十分に洗浄した熱傷創を浸軟させるため、生理食塩液又は消毒薬(0.05%クロルヘキシジン等)を浸したガーゼ及び包帯等で熱傷創を被覆し、2時間程度静置する。その間は、熱傷創の乾燥を避けるため、必要に応じてガーゼ及び包帯等に生理食塩液又は消毒薬を追加する。ガーゼ及び包帯等を除去する際、可能な限り水疱を取り除く。
*ブタを用いた単回及び反復静脈内投与毒性試験で血液凝固パラメータの変化及び出血傾向が認められた。,
深達性Ⅱ度又はⅢ度熱傷の日本人患者(15歳以上)の熱傷創に本剤を塗布したときの薬物動態パラメータは以下のとおりであった1)。
Tmax(h)
Cmax(ng/mL)
AUC0-4(ng・h/mL)
AUClast(ng・h/mL)
T1/2注)(h)
1回投与(n=29)
4.0(2.0, 12)
330±328
796±729
4840±4240
18±3.5
平均値±標準偏差〔Tmaxは中央値(最小値, 最大値)〕注)n=14
本剤はタンパク質製剤であり、代謝時にペプチドやアミノ酸に分解され、消失すると考えられる。
深達性Ⅱ度又はⅢ度熱傷患者(0歳以上)の熱傷創に本剤を塗布(1製剤あたり、15歳以上には体表面積の2.5%の熱傷創に対して塗布、15歳未満には熱傷創の面積450cm2に対して塗布)し、約4時間後に本剤を除去した非盲検非対照試験を実施した。主要評価項目(壊死組織が完全除去注)された被験者の割合)は88.6%(31/35例、95%信頼区間:74.05–95.46)であり、95%信頼区間の下限値が事前に定めた目標値(20%)を上回ったことから、本剤の有効性が示された。創閉鎖後3ヵ月までの副作用発現頻度は20.0%(7/35例)であり、副作用の内訳は、適用部位疼痛11.4%(4/35例)、貧血、発熱、血中CK増加 各2.9%(1/35例)であった1)。
深達性Ⅱ度又はⅢ度熱傷患者(18歳以上)の熱傷創に本剤又は混合用ゲルを塗布(1製剤あたり、体表面積の2.5%の熱傷創に対して塗布)し、約4時間後に本剤又は混合用ゲルを除去した。主要評価項目(壊死組織が完全除去注)された被験者の割合)は本剤群93.33%(70/75例)で、混合用ゲル群4.00%(1/25例)よりも統計学的に有意に高かった(オッズ比:288.3、95%信頼区間:35.5-13984.4)。創閉鎖後3ヵ月までの副作用発現頻度は本剤群で11.7%(9/77例)であり、主な副作用は、頻脈3.9%(3/77例)、皮下血腫及びそう痒症 各2.6%(2/77例)であった。また、創閉鎖後3ヵ月から12ヵ月での副作用発現頻度は本剤群で2.6%(2/77例)であり、副作用の内訳は、毛包炎及びそう痒症 各1.3%(1/77例)であった2)。
注)海外第Ⅲ相検証的試験では、「壊死組織除去の完了及び創閉鎖に向けた治療を開始する状態」と定義し、この状態の判断基準として「壊死組織除去面積割合95%以上」を用いた。国内第Ⅲ相試験でも同様に、「壊死組織除去面積割合が95%以上、かつ追加の壊死組織除去が必要なく、創閉鎖に向けた治療を開始できる状態」と定義した。
タンパク質分解作用を示し、壊死組織の分解及び除去に働く。
パイナップル茎搾汁精製物
パイナップルAnanas comosus [L.] Merr.の茎の搾汁から得たタンパク質分解酵素の混合物
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
5g×1瓶(混合用ゲル1瓶添付)
1) KMW-1-02試験(2022年12月23日承認、CTD2.7.6.9)
2) MW2010-03-02試験(2022年12月23日承認、CTD2.7.6.4)
3) 薬理試験(2022年12月23日承認、CTD2.6.2)
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