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処方箋医薬品注)
歯周炎による歯槽骨の欠損
歯肉剥離掻爬手術時に歯槽骨欠損部を満たす量を塗布する。
本剤の使用にあたっては「17.臨床成績」の項を参照し適切な量を用いること。
本剤は歯周外科手術の経験のある歯科医師又は医師が使用すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
1%以上
1%未満
頻度不明
*適用部位および適用部位近傍
歯肉白色化、歯肉紅斑、腫脹、硬結、肥厚
精神神経系
頭痛
臨床検査
尿中アルブミン陽性、尿中NAG上昇、尿中β2ミクログロブリン上昇
AST上昇、CRP上昇、ビリルビン上昇、CK上昇、ALT上昇、LDH上昇、尿糖陽性、リンパ球増多、好中球減少、総蛋白上昇
単球増多、白血球減少
凍結乾燥品を溶解液で用時溶解し、調製後は速やかに使用する。
歯肉剥離掻爬手術を施行する辺縁性歯周炎患者を対象に本剤を単回塗布(600μg/200μL又は1800μg/600μL)し、血清中濃度を測定したところ内在性bFGFの濃度範囲を超えなかった1)。
歯肉剥離掻爬手術を施行する辺縁性歯周炎患者を対象に本剤を単回塗布(600μg/200μL又は1800μg/600μL)した時、本剤に対する特異的抗体産生は認められなかった1)。
歯肉剥離掻爬手術を施行する辺縁性歯周炎患者323例を対象に、本剤(215例)又はプラセボ(108例)を0.2mL単回塗布した。投与36週後の新生歯槽骨の増加率は表1のとおりであった。副作用発現頻度は本剤群で14.4%(31/215例)に認められ、その主なものは尿中アルブミン陽性7.0%(15/215例)、尿中NAG上昇6.5%(14/215例)、尿中β2ミクログロブリン上昇6.0%(13/215例)等であった2),3)。
本剤群(208例)
プラセボ群(100例)
群間差[95%信頼区間]
P値注)
37.1±32.0%
21.6±26.3%
15.6[8.3, 22.8]%
P<0.001
注)t検定
平均値±標準偏差
歯肉剥離掻爬手術を施行する辺縁性歯周炎患者231例を対象に、本剤(115例)又はEMD(116例)を歯槽骨欠損部を満たす量を単回塗布した。投与36週後の新生歯槽骨の増加量は表2のとおりであり、本剤群とEMD群の群間差の95%信頼区間の下限値は事前に設定された非劣性限界値‒0.3mmより大きかったことから、EMDに対する本剤の非劣性が認められた。なお、参照群である歯肉剥離掻爬手術単独群における投与36週後の新生歯槽骨の増加量(平均値±標準偏差)は0.68±1.05mmであった。副作用は認められなかった。また、本試験における塗布量別の歯数は表3のとおりであった2),4)。
本剤群(108例)
EDM群(109例)
群間差[95%信頼区間]注)
1.93±1.39mm
1.36±1.53mm
0.57[0.18, 0.96]mm
注)非劣性限界値は‒0.3mmと設定された
歯数塗布量
1歯
2歯
3歯
4歯
5歯
0.2mL以下
45
8
2
0
0.2mL超0.4mL未満
17
4
3
0.4mL
9
7
6
単位:例数
歯周組織の未分化間葉系細胞、歯根膜細胞、血管内皮細胞等に対して、細胞増殖及び細胞遊走の促進作用等を示す。これらの作用により血管新生を伴って増殖した未分化間葉系細胞及び歯根膜細胞は骨芽細胞等へ分化し、歯槽骨及び結合組織性付着を再構築することで、歯周組織が再生される5)。
イヌの歯周組織欠損部への投与で、新生骨の形成を促進させるとともにセメント質及び歯根膜の形成を促進させ、結合組織性付着の形成量を増加させることを確認している5)。
トラフェルミン(遺伝子組換え)Trafermin(genetical recombination)
ヒト由来の塩基性線維芽細胞成長因子ゲノム遺伝子の発現により組換え体で産生される154個(C764H1201N217O219S6;分子量:17,122.42)及び153個(C761H1196N216O218S6;分子量:17,051.35)のアミノ酸残基からなるたん白質(N末端;Ala-Ala:65%以上、Ala:35%以下)
(凍結乾燥品・添付溶解液)×1
1) 社内資料:辺縁性歯周炎患者における第Ⅲ相臨床薬理試験(1D-04)(2016年9月28日承認、CTD2.7.6.2)
2) Kitamura M, et al.:J Bone Miner Res. 2016;31(4):806-814
3) 社内資料:辺縁性歯周炎患者における第Ⅲ相検証的試験(1D-03)(2016年9月28日承認、CTD2.7.6.5)
4) 社内資料:辺縁性歯周炎患者における第Ⅲ相検証的試験(1D-05)(2016年9月28日承認、CTD2.7.6.6)
5) 社内資料:薬理試験(2016年9月28日承認、CTD2.6.2)
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