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日本薬局方
プロベネシド錠
処方箋医薬品注)
プロベネシドとして、通常、成人1日0.5~2gを分割経口投与し、その後維持量として1日1~2gを2~4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
プロベネシドとして、通常、成人1日1~2gを4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
消化性潰瘍が再発するおそれがある。
投与しないこと。尿中尿酸排泄量の増大により症状を悪化させるおそれがある。なお、本剤は慢性腎不全(特に糸球体濾過値30mL/分以下)の患者には無効とされている。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
投与しないこと。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
サリチル酸系薬剤
本剤の尿酸排泄作用に拮抗する。
機序は不明であるが、腎尿細管分泌部位での阻害、血漿アルブミンの結合部位の競合によると考えられている。
インドメタシンナプロキセン
これら薬剤の半減期の延長、AUCの増加等の報告があるので、併用する場合には減量するなど注意すること。
本剤が併用薬の腎尿細管からの分泌、胆汁中への排泄を抑制するためと考えられている。
ジドブジン
本剤がジドブジンのグルクロン酸抱合を阻害し、また、抱合体の腎排泄を抑制するためと考えられている。
経口糖尿病用剤
パントテン酸
セファロスポリン系抗生物質
ペニシリン系抗生物質
アシクロビル
バラシクロビル塩酸塩
ザルシタビン
ガチフロキサシン水和物
ジアフェニルスルホン
本剤がこれら薬剤の腎尿細管分泌を阻害し、尿中排泄を低下させるためと考えられている。
メトトレキサート
メトトレキサートの中毒症状(口内炎、汎血球減少)があらわれたとの報告があるので、併用する場合には減量するなど注意すること。
経口抗凝血剤
サルファ剤
これら薬剤の作用を増強するおそれがある。
ガンシクロビル
ガンシクロビルの半減期が延長し、AUCが増加するおそれがある。
ノギテカン塩酸塩
ノギテカン塩酸塩の腎クリアランスが低下するおそれがある。
動物実験において、ノギテカン塩酸塩の腎排泄に有機アニオントランスポーターが関与していることが示唆されているため。
0.1~5%未満
頻度不明
血液
貧血
過敏症
皮膚炎
発熱、そう痒
消化器
食欲不振、胃部不快感
悪心・嘔吐
その他
頭痛
めまい、頻尿、歯肉痛、潮紅
昏睡や中枢神経系が刺激され痙攣、呼吸不全を引き起こすことがある。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健常成人6人にプロベネシド2gを朝食2時間後に経口投与した場合、吸収は速やかで最高血漿中濃度に達する時間は1~5時間である。更に、健常成人3人にプロベネシド2gを経口投与した場合、血漿中半減期は6~12時間である1)(外国人のデータ)。
分布容積 11L/kg2)血漿蛋白結合率 85~95%2)
健常成人2人に14C-標識プロベネシド2gを経口投与した場合、投与48時間以内で投与量の約40%がグルクロン酸抱合体として尿中に排泄され、未変化体の排泄は少ない(<4%)。他の代謝物は、n-プロピル側鎖の2位(7.2~12.5%)及び末端(1.6~3.7%)が水酸化された誘導体、及びカルボキシ体(6.2~9.2%)、N-脱プロピル体(4.6~8.0%)であり、これらは大部分が遊離の形で排泄される3)(外国人のデータ)。
注)本剤の承認された用量は、次のとおりである。
痛風の場合プロベネシドとして1日0.5~2gを分割経口投与し、その後維持量として1日1~2gを2~4回に分割経口投与する。ペニシリン・パラアミノサリチル酸の血中濃度維持の場合プロベネシドとして1日1~2gを4回に分割経口投与する。
尿細管における尿酸の分泌と再吸収を阻害するが、遠位尿細管での分泌抑制よりも近位尿細管での再吸収抑制が強いので、結果的に尿酸排泄を促進する。また、ペニシリン、パラアミノサリチル酸については、排泄抑制作用の方が強いので、これらの血中濃度を維持する2)。
本剤は腎尿細管における尿酸の再吸収を抑制してその尿中排泄を促進し、血清尿酸値を低下させることが認められている4),5),6)。
本剤はペニシリン、パラアミノサリチル酸の腎尿細管における排泄を抑制し、これらの高い血中濃度を持続することが認められている7),8)。
プロベネシド(Probenecid)
4-(Dipropylaminosulfonyl)benzoic acid
C13H19NO4S
285.36
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味は初めわずかに苦く、後に不快な苦みになる。エタノール(99.5)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。水酸化ナトリウム試液又はアンモニア試液に溶ける。
198~200℃
500錠[10錠(PTP)×50]100錠[瓶、バラ]
1) Dayton, P.G.et al.:J.Pharmacol.Exp.Ther.1963;140:278-286
2) 第十八改正日本薬局方解説書
3) Perel, J.M.et al.:Life Sci.1970;9(1):1337-1343
4) Sirota, J.H.et al.:J.Clin.Invest.1952;31:692-701
5) Pitts, F.W.et al.:U.S.Armed Forces Med.J.1952;3(8):1219-1224
6) Bartels, E.C.:Med.Clin.N.Amer.1960;44:453-463
7) Boger, W.P.et al.:Ann.Int.Med.1950;33:18-31
8) 上田泰 他:化学療法. 1957;12:5-7
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