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処方箋医薬品注)
出血部位が表面に限局され、局所の処置で止血する場合、とくに結紮困難な細小血管の出血、実質臓器の出血など。
必要に応じて所要量を創面に撒布し、乾いたガーゼ又は生理食塩水を浸したガーゼ又は脱脂綿にて短時間押さえる。
アルギン酸ナトリウムの吸収は極めて小さい(ラット)1) 。
14Cで標識したアルギン酸ナトリウムをラットに経口投与し17時間経過中の14Cを測定した結果、糞中85~91%、尿中0.11~0.16%、呼気中(CO2)0.21~0.42%、血漿中0.002~0.007%であった1) 。
子宮頸上皮内腫瘍に対して行ったメス及びCO2レーザーによる円錐切除術41例(メス19例、CO2レーザー22例)について検討した。メスでは「酸化セルロース綿」を対照薬剤とし、CO2レーザーではアルト非投与群との比較で、アルトの止血並びに創傷治癒効果を検討した結果、副作用は認められず対照薬剤に比べ有用であると思われた2) 。
産婦人科領域の出血性疾患30例に止血目的でアルト原末0.5gを一週間以内で用いたところ、本剤に起因すると思われる副作用は全例に認められず、有効率は93.3%(症例30例中28例)であった3) 。
適用局所の出血創面に強く付着し、出血部位を被覆・圧迫し、出血を抑制するとともに、生化学的にも、フィブリン形成の促進、赤血球の凝集作用、血小板機能の亢進により止血効果をあらわす4),5),6),7),8) 。
ラット及びウサギの肝臓に作成した出血モデルでの止血効力試験において、ゼラチン製剤に比べて出血量の減少、出血時間の短縮が認められた4) 。
アルギン酸ナトリウムは、フィブリノーゲンと相互作用を有し、フィブリン形成を促進させる(in vitro)5) 。
アルギン酸ナトリウムは出血部に吸着被覆し血小板の粘着・凝集を促進させることにより血小板血栓の形成を速める(in vitro)6) 。
フィブリン形成、血小板凝集過程において赤血球を凝集し、より強固な止血栓を形成する(in vitro)7) 。
アルギン酸ナトリウムはプラスミンによるフィブリンの線溶活性を抑制することにより止血作用を持続させる(in vitro)8) 。
アルギン酸ナトリウム(Sodium Alginate)
(C6H7O6Na)n
白色~帯黄灰白色の粉末でにおい及び味はなく、エタノール、クロロホルム及びエーテルにはほとんど溶けない。水に膨潤して徐々に溶け粘性の高い液となる。
開栓後は直ちに使用し、開栓後の未使用分は微生物汚染を防ぐため使用しないことが好ましい。
<500mg> 10管<1g> 10管
1) Humphreys ER et al.:Nature, 1968;219:1172-1173
2) 本多静香ほか:臨床婦人科産科, 1989;43(10):1007-1010
3) 角田千恵子ほか:薬理と治療, 1985;13(1):367-370
4) 醍醐皓二ほか:薬理と治療, 1983;11(2):391-399
5) 醍醐皓二ほか:薬学雑誌, 1981;101(5):464-469
6) 醍醐皓二ほか:薬学雑誌, 1985;105(2):171-182
7) 醍醐皓二ほか:薬学雑誌, 1982;102(6):573-578
8) 山田千秋ほか:薬学雑誌, 1987;107(1):53-59
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