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アルト原末/アルト原末

添付文書番号

3326700X1033_2_02

企業コード

200343

作成又は改訂年月

2022年9月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

873326

薬効分類名

局所止血剤

承認等

アルト原末

販売名コード

YJコード

3326700X1033

販売名英語表記

Alto powder

販売名ひらがな

あるとげんまつ

承認番号等

承認番号

22100AMX01217000

販売開始年月

1978年4月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

アルト原末

販売名コード

YJコード

3326700X2030

販売名英語表記

Alto powder

販売名ひらがな

あるとげんまつ

承認番号等

承認番号

22100AMX01217000

販売開始年月

1994年11月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

一般的名称

アルギン酸ナトリウム

3. 組成・性状

3.1 組成

アルト原末

500mg

有効成分1管中にアルギン酸ナトリウム   500mg

アルト原末

1g

有効成分1管中にアルギン酸ナトリウム   1g

3.2 製剤の性状

アルト原末

500mg

色・剤形白色~帯黄灰白色の微粉末
味・においなし
その他の性状無菌製剤

アルト原末

1g

色・剤形白色~帯黄灰白色の微粉末
味・においなし
その他の性状無菌製剤

4. 効能又は効果

出血部位が表面に限局され、局所の処置で止血する場合、とくに結紮困難な細小血管の出血、実質臓器の出血など。

6. 用法及び用量

必要に応じて所要量を創面に撒布し、乾いたガーゼ又は生理食塩水を浸したガーゼ又は脱脂綿にて短時間押さえる。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤は殺菌作用を持たないので、感染の可能性が高い場合には、適切な処置を考慮すること。
  2. 8.2 視神経及び視束交叉の周囲には慎重に投与すること。圧迫により視力障害を起こすことがある。
  3. 8.3 創面への使用にあたっては癒合を妨げる可能性があるので、必要最小限に使用し、過量に使用しないこと。
  4. 8.4 膨張による圧迫が正常な機能を妨げる可能性があるので、創腔又は組織の間隙に使用する場合には、詰めすぎないように留意すること。

16. 薬物動態

16.2 吸収

アルギン酸ナトリウムの吸収は極めて小さい(ラット)1)

16.5 排泄

14Cで標識したアルギン酸ナトリウムをラットに経口投与し17時間経過中の14Cを測定した結果、糞中85~91%、尿中0.11~0.16%、呼気中(CO2)0.21~0.42%、血漿中0.002~0.007%であった1)

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験

  1. 17.1.1 国内臨床成績(子宮頚上皮内腫瘍における円錐切除術に対する止血及び創傷治癒効果)

    子宮頸上皮内腫瘍に対して行ったメス及びCO2レーザーによる円錐切除術41例(メス19例、CO2レーザー22例)について検討した。メスでは「酸化セルロース綿」を対照薬剤とし、CO2レーザーではアルト非投与群との比較で、アルトの止血並びに創傷治癒効果を検討した結果、副作用は認められず対照薬剤に比べ有用であると思われた2)

  2. 17.1.2 国内臨床成績(産婦人科領域の出血性疾患に対する止血効果)

    産婦人科領域の出血性疾患30例に止血目的でアルト原末0.5gを一週間以内で用いたところ、本剤に起因すると思われる副作用は全例に認められず、有効率は93.3%(症例30例中28例)であった3)

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

適用局所の出血創面に強く付着し、出血部位を被覆・圧迫し、出血を抑制するとともに、生化学的にも、フィブリン形成の促進、赤血球の凝集作用、血小板機能の亢進により止血効果をあらわす4),5),6),7),8)

18.2 止血効果

ラット及びウサギの肝臓に作成した出血モデルでの止血効力試験において、ゼラチン製剤に比べて出血量の減少、出血時間の短縮が認められた4)

18.3 フィブリン形成促進作用

アルギン酸ナトリウムは、フィブリノーゲンと相互作用を有し、フィブリン形成を促進させる(in vitro)5)

18.4 血小板粘着・凝集促進作用

アルギン酸ナトリウムは出血部に吸着被覆し血小板の粘着・凝集を促進させることにより血小板血栓の形成を速める(in vitro)6)

18.5 赤血球凝集作用

フィブリン形成、血小板凝集過程において赤血球を凝集し、より強固な止血栓を形成する(in vitro)7)

18.6 抗線溶活性

アルギン酸ナトリウムはプラスミンによるフィブリンの線溶活性を抑制することにより止血作用を持続させる(in vitro)8)

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

アルギン酸ナトリウム(Sodium Alginate)

分子式

(C6H7O6Na)n

性状

白色~帯黄灰白色の粉末でにおい及び味はなく、エタノール、クロロホルム及びエーテルにはほとんど溶けない。水に膨潤して徐々に溶け粘性の高い液となる。

化学構造式

20. 取扱い上の注意

開栓後は直ちに使用し、開栓後の未使用分は微生物汚染を防ぐため使用しないことが好ましい。

22. 包装

<500mg>
10管
<1g>
10管

24. 文献請求先及び問い合わせ先

カイゲンファーマ株式会社 信頼性保証部 お客様相談室

〒541-0045 大阪市中央区道修町二丁目5番14号

TEL 06(6202)8975
FAX 06(6202)0872

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

カイゲンファーマ株式会社

大阪市中央区道修町二丁目5番14号

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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