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処方箋医薬品注)
高血圧症(本態性、腎性等)、心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫
トリアムテレンとして、通常成人1日90~200mgを2~3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
1日当たりの製剤量は2~4カプセルである。
急激な利尿があらわれた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮をきたし、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。
低ナトリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。
本剤の葉酸拮抗作用により巨赤芽球性貧血等の血液障害があらわれることがある。
投与しないこと。高カリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。
高カリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
以下の点に注意し、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
インドメタシン
ジクロフェナク
急性腎障害があらわれることがある。
プロスタグランジン合成阻害作用により、本剤の腎血流量低下作用が増強される。腎障害のある患者への投与には注意すること。
非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン、ジクロフェナクを除く)
類薬(インドメタシン、ジクロフェナク)で急性腎障害があらわれるとの報告がある。
非ステロイド性消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、本剤の腎血流量低下作用が増強されるおそれがある。腎障害のある患者への投与には注意すること。
ACE阻害剤
A-II受容体拮抗薬
カリウム製剤
血清カリウム値が上昇するおそれがある。
併用によりカリウム貯留作用が増強され血清カリウム値が上昇するおそれがある。腎障害のある患者への投与には注意すること。
降圧作用を有する薬剤
相互に作用を増強することがあるので、用量調節等に注意すること。
相互に作用を増強することがある。
0.1〜5%未満
0.1%未満
血液
好酸球増加、巨赤芽球性貧血等の血液障害
代謝異常
高カリウム血症等の電解質異常
腎臓
腎結石
過敏症
発疹等の過敏症状又は光線過敏症
消化器
食欲不振、悪心・嘔吐、口渇、下痢
精神・神経系
眩暈、頭痛等
その他
倦怠感、疲労感
高カリウム血症等電解質異常、悪心・嘔吐・その他の消化器障害、脱力、低血圧を起こす可能性がある。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人6名にトリアムテレンとして100mg単回経口投与したとき、0.8~2.3時間で最高血漿中濃度125.1ng/mLに達した1)(外国人データ)。
投与量(mg)
Tmax(hr)
Cmax(ng/mL)
AUC0-24(ng・hr/mL)
100
1.23±0.54
125.1±42.2
488.4±122.1
平均値±標準偏差
約60%(in vitro、ヒト血漿、外国人データ)。
肝で代謝され、p-hydroxytriamterene及びその硫酸抱合体となる。代謝物であるp-hydroxytriamtereneの硫酸抱合体はナトリウム利尿作用、カリウム排泄抑制作用を有する2)(in vitro、ラット)。
健康成人15名にトリアムテレン200mg注)を単回経口投与したとき、トリアムテレンは尿中から排泄され、尿中濃度は2~3時間でピークに達した。8時間後にはその80%が排泄された3)(外国人データ)。注)本剤の承認用量は「トリアムテレンとして、通常成人1日90~200mgを2~3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。」である。
臨床試験結果の概要は次のとおりである。(再評価資料)
対象疾患
有効率
本態性高血圧症
77.4%(209/270例)
腎性高血圧症
73.7%(14/19例)
心性浮腫(うっ血性心不全)
89.4%(93/104例)
腎性浮腫
76.1%(51/67例)
肝性浮腫
92.5%(74/80例)
遠位尿細管で、アルドステロンその他の鉱質コルチコイドに拮抗してナトリウム利尿作用を示し、一方、カリウムイオンの排泄を抑制することが認められている4),5),6)(ラット、イヌ)。また、副腎摘出ラットでもナトリウム排泄作用を示すことから7),8)、アルドステロン拮抗作用のみでなく、尿細管に対する直接作用があると考えられている。
トリアムテレン(Triamterene)
6-Phenylpteridine-2,4,7-triamine
C12H11N7
253.26
黄色の結晶性の粉末で、におい及び味はない。ジメチルスルホキシドにやや溶けにくく、酢酸(100)に極めて溶けにくく、水、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。硝酸又は硫酸に溶けるが、希硝酸、希硫酸又は希塩酸に溶けない。
100カプセル[10カプセル(PTP)×10]
1) Hasegawa, J. et al.: J. Pharmacok. Biopharm. 1982; 10(5): 507-523
2) Knauf, V. H. et al.: Arzneim.Forsch./Drug Res. 1978; 28(8): 1417-1420
3) Pupita, F. et al.: Minerva Med. 1963 Oct 10; 54(81 Suppl): 3039-3042
4) Senft, G. et al.: Klin. Wochenschr. 1961 Dec 1; 39: 1205-1206
5) Wiebelhaus, V. D. et al.: J.Pharmacol. Exp. Ther. 1965; 149(3): 397-403
6) 吉利和ほか: 日本腎臓学会誌. 1963; 5(1): 107
7) Ambrosoli, S. et al.: Minerva Nefrol. 1964; 11(1): 25-29
8) Baba, W. I. et al.: Br. Med. J. 1962; 2(5307): 756-760
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