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生物由来製品
劇薬
処方箋医薬品注)
敗血症、肺炎、真菌感染症を含む日和見感染症等の致命的な感染症が報告されているため、十分な観察を行うなど感染症の発症に注意すること。,,,,
播種性結核(粟粒結核)及び肺外結核(胸膜、リンパ節等)を含む結核が発症し、死亡例も認められている。結核の既感染者では症状の顕在化及び悪化のおそれがあるため、本剤投与に先立って結核に関する十分な問診及び胸部X線検査に加え、インターフェロン-γ遊離試験又はツベルクリン反応検査を行い、適宜胸部CT検査等を行うことにより、結核感染の有無を確認すること。また、結核の既感染者には、抗結核薬の投与をした上で、本剤を投与すること。ツベルクリン反応等の検査が陰性の患者において、投与後活動性結核が認められた例も報告されている。,,,,
アダリムマブBS皮下注20mgシリンジ0.4mL「FKB」
アダリムマブBS皮下注40mgシリンジ0.8mL「FKB」
アダリムマブBS皮下注40mgペン0.8mL「FKB」
関節リウマチ
-
○
尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬
強直性脊椎炎
**X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎
多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎
腸管型ベーチェット病
クローン病
潰瘍性大腸炎
非感染性の中間部、後部又は汎ぶどう膜炎
通常、成人にはアダリムマブ(遺伝子組換え)[アダリムマブ後続1]として40mgを2週に1回、皮下注射する。なお、効果不十分な場合、1回80mgまで増量できる。
通常、成人にはアダリムマブ(遺伝子組換え)[アダリムマブ後続1]として初回に80mgを皮下注射し、以後2週に1回、40mgを皮下注射する。なお、効果不十分な場合には1回80mgまで増量できる。
通常、成人にはアダリムマブ(遺伝子組換え)[アダリムマブ後続1]として40mgを2週に1回、皮下注射する。
通常、アダリムマブ(遺伝子組換え)[アダリムマブ後続1]として、体重15kg以上30kg未満の場合は20mgを、体重30kg以上の場合は40mgを2週に1回、皮下注射する。
通常、成人にはアダリムマブ(遺伝子組換え)[アダリムマブ後続1]として初回に160mgを、初回投与2週間後に80mgを皮下注射する。初回投与4週間後以降は、40mgを2週に1回、皮下注射する。
通常、成人にはアダリムマブ(遺伝子組換え)[アダリムマブ後続1]として初回に160mgを、初回投与2週間後に80mgを皮下注射する。初回投与4週間後以降は、40mgを2週に1回、皮下注射する。なお、効果が減弱した場合には1回80mgに増量できる。
通常、成人にはアダリムマブ(遺伝子組換え)[アダリムマブ後続1]として初回に160mgを、初回投与2週間後に80mgを皮下注射する。初回投与4週間後以降は、40mgを2週に1回、皮下注射する。なお、初回投与4週間後以降は、患者の状態に応じて40mgを毎週1回又は80mgを2週に1回、皮下注射することもできる。
通常、成人にはアダリムマブ(遺伝子組換え)[アダリムマブ後続1]として初回に80mgを、初回投与1週間後に40mgを皮下注射する。初回投与3週間後以降は、40mgを2週に1回、皮下注射する。
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肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。本剤を含む抗TNF製剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者又は既往感染者において、B型肝炎ウイルスの再活性化が認められ、致命的な例も報告されている。なお、これらの報告の多くは、他の免疫抑制作用をもつ薬剤を併用投与した患者に起きている。,
血液疾患が悪化するおそれがある。
定期的に問診を行うなど注意すること。間質性肺炎が増悪又は再発することがある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。アダリムマブはヒト母乳中へ移行することが報告されている。
十分な観察を行い、感染症等の副作用の発現に留意すること。重篤な有害事象の発現率の上昇が認められている。また、一般に高齢者では生理機能(免疫機能等)が低下している。
メトトレキサート
本剤のクリアランスが低下するおそれがある。
機序不明
敗血症(0.3%)、肺炎(2.6%)等の重篤な感染症(細菌、真菌(ニューモシスティス等)、ウイルス等の日和見感染によるもの)があらわれることがある。なお、感染症により死亡に至った症例が報告されている。投与中に重篤な感染症を発現した場合は、感染症がコントロールできるようになるまでは投与を中止すること。,,,,
結核(肺外結核(胸膜、リンパ節等)、播種性結核を含む)があらわれることがある。ツベルクリン反応等の検査が陰性の患者において、投与後活動性結核があらわれることもある。また、肺外結核(胸膜、リンパ節等)もあらわれることがあることから、その可能性も十分考慮した観察を行うこと。,,,,
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脱髄疾患(多発性硬化症、視神経炎、横断性脊髄炎、ギラン・バレー症候群等)の新たな発生もしくは悪化があらわれることがある。,,,
アナフィラキシー等の重篤なアレルギー反応があらわれることがある。
再生不良性貧血を含む汎血球減少症、血球減少症(血小板減少症、白血球減少症、顆粒球減少症等)があらわれることがある。
肺線維症を含む間質性肺炎があらわれることがあるので、発熱、咳嗽、呼吸困難等の呼吸器症状に十分注意し、異常が認められた場合には、速やかに胸部X線検査、胸部CT検査及び血液ガス検査等を実施し、本剤投与を中止するとともにニューモシスティス肺炎と鑑別診断(β-D-グルカンの測定等)を考慮に入れ適切な処置を行うこと。
劇症肝炎、著しいAST、ALT等の上昇を伴う肝機能障害、黄疸、肝不全があらわれることがある。なお、これらの中にはB型肝炎ウイルスの再活性化によるものが含まれていた。,
5%以上
1~5%未満
1%未満
頻度不明
精神神経系
頭痛
不眠症、回転性めまい、浮動性めまい、感覚減退
脳出血、脳梗塞、味覚異常、ラクナ梗塞、神経痛、健忘、筋萎縮性側索硬化症、脳虚血、頚髄症、頭蓋内動脈瘤、頭蓋内圧上昇、片頭痛、腓骨神経麻痺、神経根障害、傾眠、くも膜下出血、振戦、三叉神経痛、迷走神経障害、不安障害、譫妄、摂食障害、神経症、良性神経鞘腫、意識消失、脳炎、錯覚、末梢性ニューロパチー、気分変化、体位性めまい、うつ病、感情障害、構音障害
気分障害、神経過敏、激越、落ち着きのなさ、神経感覚障害(錯感覚を含む)、睡眠障害
血液・リンパ
自己抗体陽性(抗DNA抗体陽性、抗核抗体陽性)(14.7%)
貧血、リンパ球数減少、好酸球数増加、白血球百分率数異常(白血球数増加を含む)
リンパ球形態異常、血小板数増加、リンパ節症、リンパ節炎、脾臓出血、脾臓梗塞、リンパ管炎、リウマトイド因子(RF)増加、血中β-D-グルカン増加、リンパ球百分率異常(百分率増加を含む)、単球数異常(百分率増加及び減少を含む)、大小不同赤血球陽性、赤血球連銭形成、赤血球数増加、好中球数増加、血中免疫グロブリンE増加、リンパ球数増加、トロンビン・アンチトロンビンⅢ複合体増加、血中アミラーゼ増加、血中トリプシン増加
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、APTT延長
代謝・栄養
-
血中トリグリセリド上昇、血中尿酸増加、血中コレステロール上昇、乳酸脱水素酵素(LDH)上昇、体重増加、高血糖、CK上昇、CRP上昇、高脂血症、糖尿病
体重減少、血中リン減少、食欲不振、血中アルブミン減少、総蛋白増加、血中カリウム減少、血中カルシウム減少、血中カルシウム増加、血中クロール減少、血中コレステロール減少、血中ナトリウム減少、血中トリグリセリド減少、CK減少、総蛋白減少、脱水、高カリウム血症、痛風、食欲亢進、肥満、低血糖、血中マグネシウム増加、血中リン増加、グリコヘモグロビン増加
感覚器
結膜炎、眼の異常感
麦粒腫、難聴、中耳炎、耳鳴、眼瞼浮腫、外耳炎、白内障、耳不快感、耳出血、結膜出血、眼脂、乾性角結膜炎、乱視、眼瞼炎、霰粒腫、複視、角膜炎、角膜症、高眼圧症、光視症、網膜変性、網膜静脈閉塞、高血圧性網膜症、強膜出血、強膜炎、真珠腫、緑内障、耳痛、角膜損傷、耳垢栓塞、角膜びらん、眼出血、硝子体浮遊物、耳感染、聴覚刺激検査異常、流涙増加、霧視、一過性視力低下、網膜出血、眼圧上昇
眼の刺激又は炎症、視覚障害、眼球感覚障害、全眼球炎、虹彩炎、耳介腫脹、耳そう痒症
循環器
高血圧
動悸、期外収縮、低血圧、心房細動、狭心症、心弁膜疾患、不整脈、心房頻脈、心不全、心タンポナーデ、心血管障害、冠動脈疾患、心室拡張、左房拡張、フィブリンDダイマー増加、頻脈、血栓性静脈炎、動脈硬化症、出血、ほてり、不安定血圧、末梢動脈瘤、静脈炎、壊死性血管炎、血管拡張、急性心筋梗塞、心電図異常、レイノー現象
心停止、冠動脈不全、心嚢液貯留、血腫、血管閉塞、大動脈狭窄、大動脈瘤
呼吸器
上気道感染(鼻咽頭炎等)(50.0%)、咳嗽
インフルエンザ、鼻炎、鼻漏、鼻閉
慢性気管支炎、喘息、気管支肺炎、喉頭気管気管支炎、インフルエンザ性肺炎、鼻出血、特発性器質化肺炎、発声障害、呼吸困難、中葉症候群、咽頭紅斑、くしゃみ、気管支狭窄、過換気、胸水、胸膜線維症、胸膜炎、気胸、喘鳴、声帯ポリープ、百日咳、喀血、下気道の炎症、肺塞栓症、扁桃肥大
肺水腫、咽頭浮腫
消化器
下痢、腹痛、歯周病、便秘、悪心、口内炎、腸炎、齲歯、嘔吐、胃炎、口唇炎、腹部膨満、口腔ヘルペス
イレウス、胃不快感、ウイルス性胃腸炎、痔核、食道炎、歯痛(歯知覚過敏を含む)、胃潰瘍、口腔カンジダ症、口内乾燥、消化不良、歯肉腫脹、腹部不快感、腹部腫瘤、痔瘻、結腸ポリープ、腸憩室、十二指腸潰瘍、十二指腸炎、心窩部不快感、胃ポリープ、消化管アミロイドーシス、胃腸出血、歯肉形成不全、歯肉痛、舌痛、口の感覚鈍麻、過敏性腸症候群、食道潰瘍、腹膜炎、肛門周囲痛、顎下腺腫大、舌苔、歯の脱落、食道静脈瘤、腹部膿瘍、胃腸感染、ヘリコバクター感染、耳下腺炎、歯膿瘍、歯感染、血便、便通不規則、歯不快感、口唇乾燥、耳下腺腫大、舌腫脹、歯の障害、カンピロバクター腸感染、肛門周囲膿瘍、歯髄炎、膵臓の良性新生物、腸管穿孔、肛門性器疣贅、肛門狭窄、横隔膜下膿瘍、瘢痕ヘルニア、鼡径ヘルニア、胃酸過多、膵腫大、急性膵炎、直腸腺腫、胃腸異形成、口唇痛、唾液腺炎
憩室炎、口腔内潰瘍形成、直腸出血、大腸炎、小腸炎
肝臓
肝酵素上昇
脂肪肝、血中ビリルビン増加
胆石症、アルコール性肝疾患、原発性胆汁性肝硬変、胆嚢ポリープ、肝臓うっ血、肝機能検査値異常、ALP減少、胆嚢炎、胆管炎
肝壊死、肝炎、B型肝炎の再燃
皮膚
発疹、そう痒症、湿疹
白癬感染、紅斑、蕁麻疹、毛包炎、皮膚炎(接触性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎を含む)、皮膚乳頭腫、帯状疱疹、ざ瘡
皮膚真菌感染、爪囲炎、皮下出血、脱毛症、皮膚潰瘍、皮膚乾燥、過角化、皮下組織膿瘍、紫斑、感染性表皮嚢胞、伝染性軟属腫、皮膚細菌感染、手足口病、膿痂疹、膿皮症、挫傷、結核菌皮膚テスト陽性、メラノサイト性母斑、脂漏性角化症、脂肪腫、黄色腫、紅色汗疹、ヘノッホ・シェンライン紫斑病、膿疱性乾癬、多汗症、嵌入爪、乾癬、水疱、褥瘡性潰瘍、皮膚嚢腫、発汗障害、皮膚疼痛、光線過敏性反応、脂漏、皮膚びらん、皮膚剥脱、皮膚硬結、顔面腫脹、乾皮症、黄色爪症候群、せつ、冷汗、面皰、皮膚エリテマトーデス、痂皮、皮膚小結節、肉芽腫、肥厚性瘢痕、多形紅斑、爪の障害、口唇色素沈着、禿瘡
血管浮腫、斑状出血、脂肪織炎、血管神経性浮腫、皮膚血管炎、苔癬様皮膚反応
筋骨格系
背部痛、関節痛
骨折、四肢痛、筋痛、骨粗鬆症、滑液嚢腫、腱断裂、骨密度減少、筋骨格硬直、変形性脊椎炎、関節破壊、筋骨格系胸痛、筋骨格痛、環軸椎不安定、鼡径部腫瘤、椎間板突出、関節腫脹、四肢不快感、腰部脊柱管狭窄、筋痙縮、筋力低下、頚部痛、骨関節炎、肩回旋筋腱板症候群、筋肉減少症、関節炎、関節障害、四肢の結節、脊椎すべり症、臀部痛、椎間板変性症、関節周囲炎、肩痛、椎間板炎、関節捻挫、頚部腫瘤、筋炎、手根管症候群、滑液包炎、ミオパチー、骨壊死
横紋筋融解症
内分泌系
甲状腺腫、甲状腺機能亢進症、血中ヒト絨毛性ゴナドトロピン増加、甲状腺機能低下症、副腎腺腫、クッシング様症状
甲状腺障害
泌尿器・生殖器
血尿、膀胱炎、女性生殖器系感染、蛋白尿、尿沈渣陽性
血中尿素増加、尿中白血球エステラーゼ陽性、尿中ブドウ糖陽性、尿中ケトン体陽性、尿中細菌検出、夜間頻尿、不正子宮出血、腎・尿路結石、腎膿瘍、血中クレアチニン増加、子宮平滑筋腫、腎機能障害、頻尿、慢性腎不全、水腎症、腎梗塞、腺筋症、性器出血、月経過多、前立腺炎、陰部そう痒症、腟分泌物、尿pH上昇、陰嚢水瘤、尖圭コンジローマ、淋疾、尿道炎、尿中結晶陽性、排尿困難、尿意切迫、腎血管障害、良性前立腺肥大症、精巣上体炎、腟腫脹、前立腺特異性抗原増加、緊張性膀胱、無月経、不規則月経、閉経期症状
膀胱及び尿道症状、腎臓痛、月経周期障害
全身症状
発熱
倦怠感、浮腫、胸痛、季節性アレルギー、単純ヘルペス感染
異常感、胸部不快感、ウイルス感染、悪寒、冷感、化膿、口渇、疲労、腫瘤、顔面浮腫、熱感、低体温、治癒不良、異物感、潰瘍、食物アレルギー、抗酸性桿菌感染、クリプトコッカス症、感染、転倒、背部損傷、創腐敗、CT異常、胸部X線異常、免疫学的検査異常、全身性エリテマトーデス、線維腺腫、乳房の良性新生物、乳房痛、乳頭痛、側腹部痛、真菌感染、腋窩痛、細菌感染、疼痛、圧迫感、腫脹、金属アレルギー、大腸菌感染、無力症、成長遅延
インフルエンザ様疾患、サルコイドーシス
投与部位
注射部位反応注1)(紅斑、そう痒感、発疹、出血、腫脹、硬結等)(23.7%)
日本人健康成人男性被験者を対象に、本剤(n=65)と先行バイオ医薬品注2)(n=65)を40mg単回皮下投与したときの薬物動態の同等性を検証した。本剤/先行バイオ医薬品注2)を40mg単回皮下投与後の血清中アダリムマブ濃度の推移(平均値±SD)、薬物動態パラメータを以下に示す。最高血中濃度(Cmax)及び0時間から最終測定時点(投与後65日時点)までの濃度-時間曲線下面積(AUC0-t)の先行バイオ医薬品注2)群に対する本剤群の差(幾何平均値の比)の90%信頼区間は、同等性の判定基準である0.80~1.25の範囲内であり、本剤と先行バイオ医薬品注2)は薬物動態学的に同等であることが確認された11)。
例数
薬物動態パラメータ(幾何平均値)
AUC0-t(h・ng/mL)
Cmax(ng/mL)
本剤
65
2570000
3840
先行バイオ医薬品注2)
2350000
3710
関節リウマチ患者にアダリムマブ20mg、40mg及び80mgを単回皮下投与したときの血清中濃度推移及び薬物動態パラメータを以下に示す。血清中濃度は用量に比例して増加し、アダリムマブの薬物動態は20mg~80mgの用量範囲で線形性を示した。また、日本人関節リウマチ患者における血清中濃度推移及び薬物動態パラメータは欧米人関節リウマチ患者と類似していた12)(日本人データ)。
20mg群
40mg群
80mg群
Cmax(μg/mL)
1.805±0.833(n=12)
4.265±2.411(n=14)
6.390±1.504(n=14)
Tmax(h)
206±92(n=12)
204±82(n=14)
210±85(n=14)
AUC0-336h(μg・h/mL)
465.8±217.8(n=12)
1039.1±530.7(n=14)
1697.2±455.8(n=14)
AUC0-672h(μg・h/mL)
740.0±324.7(n=12)
1620.8±814.9(n=14)
2864.1±735.4(n=14)
t1/2(h)
339.3±186.6(n=7)
298.0±88.9(n=9)
265.6±64.0(n=9)
CL/F(mL/h)
18.0±6.2(n=7)
22.1±13.9(n=9)
24.1±8.7(n=9)
(平均値±標準偏差)
健康成人被験者にアダリムマブ40mgを単回皮下投与したときのCmax及びTmaxは、それぞれ4.7±1.6μg/mL及び131±56時間であった13)。アダリムマブ40mgを単回皮下投与した3試験から得られたアダリムマブの生物学的利用率(平均値)は64%であった14)(外国人データ)。
関節リウマチ患者にアダリムマブ40mgを隔週皮下投与したときの定常状態におけるトラフ濃度は約3μg/mLであった(メトトレキサート非併用時)。20mg、40mg及び80mgの用量で隔週皮下投与したときの定常状態における血清中トラフ濃度は用量にほぼ比例して増加した15)(日本人データ)。
乾癬患者にアダリムマブ80mgを初回投与し、2週目以降に40mgを隔週皮下投与したときの定常状態におけるトラフ濃度は約4μg/mLであった16)(日本人データ)。
強直性脊椎炎患者にアダリムマブ40mgを隔週皮下投与したときの定常状態におけるトラフ濃度は、メトトレキサート併用時で約12μg/mL、メトトレキサート非併用時で約8μg/mLであった17)(日本人データ)。
若年性関節リウマチ患者にメトトレキサート併用でアダリムマブ20mg及び40mgを隔週皮下投与したときのトラフ濃度は投与16週時で約7~10μg/mLであった18)(日本人データ)。
腸管型ベーチェット病患者にアダリムマブ160mgを初回投与し、2週目に80mg、4週目以降に40mgを隔週皮下投与したときの定常状態におけるトラフ濃度は約9μg/mLであった19)(日本人データ)。
クローン病患者にアダリムマブ160mgを初回投与し、2週目に80mgを皮下投与したときのトラフ濃度は、4週目において約12μg/mL、4週目以降に40mgを隔週皮下投与したときの定常状態におけるトラフ濃度は約5~7μg/mLであった20)。維持療法中に効果が減弱したクローン病患者(ベースライントラフ濃度:約3μg/mL)にアダリムマブ80mgを隔週皮下投与したときの定常状態におけるトラフ濃度は約7~9μg/mLであった21)(日本人データ)。
潰瘍性大腸炎患者にアダリムマブ160mgを初回投与し、2週目に80mg、4週目以降に40mgを隔週皮下投与したときの定常状態におけるトラフ濃度は約6~9μg/mLであった22)(日本人データ)。潰瘍性大腸炎患者にアダリムマブ160mgを初回投与し、2週目に80mg、4週目及び6週目に40mg、8週目以降に40mgを毎週1回皮下投与したときの定常状態におけるトラフ濃度は約14~17μg/mLであった23)(日本人及び外国人データ)。
非感染性ぶどう膜炎患者にアダリムマブ80mgを初回投与し、1週目以降に40mgを隔週皮下投与したときの定常状態におけるトラフ濃度は約8μg/mLであった24)(日本人データ)。
関節リウマチ患者にアダリムマブを隔週静脈内投与したとき、滑液中アダリムマブ濃度は血清中濃度の31~96%の範囲であった25)(外国人データ)。
アダリムマブは、ヒトIgG1骨格を持つ抗体であることから、他の免疫グロブリンと同様に異化されると推察される25)。
サルにアダリムマブ214.8mg/kgを反復静脈内投与したとき、尿中にアダリムマブ又はアダリムマブ由来断片は検出されなかった26)。
授乳婦にアダリムマブ40mgを単回皮下投与した時の乳汁中濃度は、投与6日後に最高値(31ng/mL)を示した27)(外国人データ)。
メトトレキサート(以下、「MTX」)で効果不十分な関節リウマチ患者を対象とし、MTX併用下で本剤と先行バイオ医薬品注3)40mgを2週に1回24週間反復投与した。24週時点におけるACR20到達被験者の割合は本剤及び先行バイオ医薬品注3)群でそれぞれ74.1%(269/363例)、75.7%(271/358例)であり、群間差の点推定値の95%信頼区間は、同等性許容域(-13%~+13%)に含まれ、両剤の同等性が確認された。
ACR20到達被験者
363
74.1%(269/363例)
先行バイオ医薬品注3)
358
75.7%(271/358例)
本剤群及び先行バイオ医薬品注3)群の安全性評価対象における有害事象の発現頻度は、本剤群203/366例(55.5%)、先行バイオ医薬品注3)群223/362例(61.6%)であり、本剤群の内訳は、上咽頭炎26例(7.1%)、尿路感染17例(4.6%)、高コレステロール血症15例(4.1%)、上気道感染13例(3.6%)等であった28)。
1剤以上のDMARDsに効果不十分な関節リウマチ患者352例を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験における24週後のACR20%改善基準(ACR20)は、本剤投与群がプラセボ投与群に比べて有意に優れていた15)。
プラセボ
40mg隔週
80mg隔週
ACR20
13.8%(12/87例)
44.0%注4)(40/91例)
50.6%注4)(44/87例)
安全性評価対象265例における主な有害事象は、注射部位紅斑、DNA抗体陽性各54例(20.4%)、鼻咽頭炎42例(15.8%)、抗核抗体陽性33例(12.5%)、注射部位そう痒感19例(7.2%)等であった29)。
過去にMTX又はレフルノミドの使用経験がなく、罹病期間が2年以内の関節リウマチ患者334例を対象とし、基礎治療薬としてMTXを用いたプラセボ対照二重盲検比較試験における26週後のX線スコアmodified Total Sharp Score(以下、「mTSS」)で評価した結果、ベースラインからの変化量は本剤投与群がプラセボ投与群に比べて有意に少なく、関節破壊の進展防止効果が確認された。
プラセボ+MTX
40mg隔週+MTX
ベースライン(平均値)
13.76
14.22
26週時の変化量(平均値)
2.38±3.195
1.48±6.065注5)
また、26週後のACR20は、本剤投与群がプラセボ投与群に比べて有意に優れていた30)。
56.4%(92/163例)
75.4%注6)(129/171例)
安全性評価対象171例における主な有害事象は、鼻咽頭炎26例(15.2%)、肝機能異常14例(8.2%)、ALT増加13例(7.6%)、AST増加11例(6.4%)、注射部位反応、発疹各10例(5.8%)等であった31)。
1剤以上のDMARDsに効果不十分な関節リウマチ患者544例を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験における26週後のACR20は、本剤投与群がプラセボ投与群に比べて有意に優れていた。
40mg毎週
19.1%(21/110例)
46.0%注7)(52/113例)
53.4%注7)(55/103例)
安全性評価対象434例における主な有害事象は、頭痛87例(20.0%)、鼻炎75例(17.3%)、発疹68例(15.7%)、注射部位反応46例(10.6%)、そう痒症41例(9.4%)等であった32)。
過去にMTXの使用経験がなく、罹病期間が3年未満の関節リウマチ患者799例を対象とした、二重盲検比較試験における52週後のX線スコア(mTSS)で評価した結果を下表に示す。ベースラインからの変化量はMTXと本剤の併用群が、MTX単独投与群に比べて有意に少なく(p<0.001)、関節破壊の進展防止効果が確認された1)。
21.8
18.1
18.8
52週時の変化量(平均値)
5.7±12.7
1.3±6.5注8)
3.0±11.2
本剤単独投与群274例における主な有害事象は、鼻咽頭炎61例(22.3%)、頭痛56例(20.4%)、悪心46例(16.8%)、関節炎増悪41例(15.0%)、上気道感染23例(8.4%)等であった。MTX併用群268例における主な有害事象は、鼻咽頭炎82例(30.6%)、頭痛53例(19.8%)、上気道感染50例(18.7%)、悪心45例(16.8%)、関節炎増悪21例(7.8%)等であった33)。
MTX効果不十分の関節リウマチ患者619例を対象とした、MTX併用下のプラセボ対照二重盲検試験における52週後のX線スコア(mTSS)で評価した結果を下表に示す。ベースラインからの変化量はMTXと本剤の併用群が、MTX単独投与群に比べて有意に少なく(p<0.001)、関節破壊の進展防止効果が確認された。
66.4
72.1
2.7±6.8
0.1±4.8注9)
本剤投与群419例における主な有害事象は、上気道感染82例(19.6%)、注射部位疼痛74例(17.7%)、鼻炎71例(16.9%)、副鼻腔炎64例(15.3%)、頭痛55例(13.1%)、悪心45例(10.7%)、下痢43例(10.3%)、発疹42例(10.0%)、尿路感染38例(9.1%)等であった34)。
中等症又は重症の尋常性乾癬患者(慢性局面型皮疹が体表面積(BSA)の10%以上、かつPASI(Psoriasis Area and Severity Index)スコアが12以上)169例を対象とした24週間投与二重盲検試験におけるPASI反応率(16週)結果を下表に示す。本剤投与群のPASI75反応率はプラセボ投与群に比べて有意に優れていた35)。
40mg
40mg+La
80mg
PASI75
4.3%(2/46例)
57.9%注10)(22/38例)
62.8%注10)(27/43例)
81.0%注10)(34/42例)
a:80mg初回負荷投与あり
安全性評価対象123例における主な有害事象は、鼻咽頭炎45例(36.6%)、血中トリグリセリド増加24例(19.5%)、血中CK増加17例(13.8%)、注射部位紅斑、血中尿酸増加各16例(13.0%)等であった36)。
既存治療(エトレチナート、シクロスポリン等)で効果不十分な膿疱性乾癬(汎発型)患者10例を対象とした非盲検試験における投与16週後に臨床的改善(ベースラインからの皮膚症状スコアが改善又は寛解)を達成した被験者の割合は70.0%(7/10例)であった。主な有害事象は、鼻咽頭炎、そう痒症各3例(30.0%)等であった37)。
中等症又は重症の活動性乾癬性関節炎患者(腫脹関節数が3関節以上、疼痛関節数が3関節以上かつ非ステロイド系炎症薬療法で効果が不十分な場合)313例を対象とした24週間投与プラセボ対照二重盲検試験における12週後のACR20を下表に示す(患者の約50%はMTXを併用)。本剤投与群のACR20はプラセボ群に比べて有意に優れていた。
14.2%(23/162例)
57.6%注11)(87/151例)
また、24週の関節破壊進展を手及び足のX線スコア(mTSS)で評価した結果、本剤投与群のベースラインからの変化量はプラセボ群に比べて有意に少なかった。
19.0
22.6
24週時の変化量(平均値)
1.6±7.50
1.0±8.62注12)
安全性評価対象151例における主な有害事象は、上気道感染19例(12.6%)、鼻咽頭炎15例(9.9%)、注射部位反応10例(6.6%)、頭痛9例(6.0%)、高血圧8例(5.3%)等であった38)。
1剤以上のNSAIDsで効果不十分又は忍容性のない活動性強直性脊椎炎患者41例を対象とした非盲検試験における投与12週後の改善率(ASAS(Assessment of Spondylo Arthritis international Society)20)は、40mg隔週投与で73.2%(30/41例)を示した39)。主な有害事象は、感染症19例(46.3%)、肝機能障害11例(26.8%)、注射部位反応6例(14.6%)等であった40)。
活動性強直性脊椎炎患者(NSAIDsで効果不十分な患者)315例を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験における12週後の改善率(ASAS20)を下表に示す。本剤投与群はプラセボ投与群に比べてASAS20に達した割合が有意に優れていた。
ASAS20
20.6%(22/107例)
58.2%注13)(121/208例)
安全性評価対象208例における主な有害事象は、鼻咽頭炎26例(12.5%)、頭痛20例(9.6%)等であった3)。
既存治療で疾患活動性のコントロールが困難な多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎患者25例を対象とした非盲検試験における投与16週後改善率(ACR Pedi 30反応率)はMTX併用例90.0%(18/20例)、非併用例100%(5/5例)、全体では92.0%(23/25例)を示した41)。主な有害事象は、鼻咽頭炎7例(28.0%)、発疹、発熱各4例(16.0%)等であった42)。
既存治療で疾患活動性のコントロールが困難な多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎患者171例を対象とした非盲検導入期における投与16週後改善率(ACR Pedi 30反応率)はMTX併用群94.1%(80/85例)、非併用群74.4%(64/86例)、全体では84.2%(144/171例)を示した。また、非盲検導入期(16週)でACR Pedi 30反応に達した患者を対象とした二重盲検期において、投与48週時までの疾患再燃率を下表に示す。本剤投与群はプラセボ投与群に比べて疾患再燃率は有意に低かった43)。
本剤+MTX
疾患再燃率
71.4%(20/28例)
43.3%注14)(13/30例)
64.9%(24/37例)
36.8%注14)(14/38例)
16週後(安全性評価対象171例)の主な有害事象は、注射部位疼痛32例(18.7%)、注射部位反応27例(15.8%)、注射部位灼熱感17例(9.9%)、頭痛16例(9.4%)、上気道感染15例(8.8%)等であった。48週後(安全性評価対象68例)の主な有害事象は、注射部位疼痛、ウイルス感染各12例(17.6%)、上気道感染11例(16.2%)、注射部位反応10例(14.7%)、挫傷9例(13.2%)等であった44)。
既存治療(ステロイド又は免疫調節剤)で効果不十分な腸管型ベーチェット病患者20例を対象注15)とした非盲検非対照試験における24週後の著明改善率(消化器症状の総合評価及び内視鏡所見改善度がいずれも1以下(著明改善、完全寛解)となった被験者の割合)は、45.0%(9/20例)を示した45)。主な有害事象は、鼻咽頭炎9例(45.0%)、下痢、ベーチェット症候群(原疾患の悪化)、挫傷、咳嗽各3例(15.0%)であった46)。
他の治療法(ステロイド、アザチオプリン、経腸栄養療法等)で効果不十分な中等症又は重症の活動期にあるクローン病患者(CDAI値:220~450)90例を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験における4週後の寛解率(CDAI値150未満)は、本剤投与群がプラセボ投与群に比べ高かった47)。
160mg(初回)/80mg(2週後)
寛解率
13.0%(3/23例)
33.3%(11/33例)
安全性評価対象67例における主な有害事象(4週後)は、注射部位反応、上気道感染各4例(6.0%)等であった48)。
導入療法の試験で、4週後にCR-70(CDAI値70以上減少)を示したクローン病患者82例を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験における、投与52週後の寛解率を下表に示す。52週後の寛解率は、本剤投与群がプラセボ投与群に比べ高かった47)。
9.1%(2/22例)
38.1%(8/21例)
安全性評価対象25例における主な有害事象(52週後)は、鼻咽頭炎14例(56.0%)、鼻漏4例(16.0%)、クローン病、齲歯各3例(12.0%)等であった49)。
維持療法中に効果が減弱したクローン病患者28例を対象とした非盲検試験において、本剤増量投与によるCR-50(CDAI値が50以上減少)は8週後で75%(21/28例)であった。主な有害事象は、鼻咽頭炎13例(46.4%)、クローン病、発疹各4例(14.3%)等であった21)。
他の治療法(ステロイド、アザチオプリン等)で効果不十分な中等症又は重症の活動期にあるクローン病患者(CDAI値:220~450、抗TNF製剤未治療)299例を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験における4週後の寛解率(CDAI値150未満)を下表に示す。4週後の寛解率は、本剤投与群がプラセボ投与群に比べて有意に優れていた9)。
12.2%(9/74例)
35.5%注16)(27/76例)
安全性評価対象225例における主な有害事象は、注射部位灼熱感30例(13.3%)、悪心17例(7.6%)、注射部位反応、頭痛各14例(6.2%)、注射部位疼痛13例(5.8%)等であった50)。
インフリキシマブで効果が消失した又は不耐な中等症又は重症の活動期にあるクローン病患者(CDAI値:220~450、インフリキシマブ不応例を除く)325例を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験における4週後の寛解率を下表に示す。4週後の寛解率は、本剤投与群がプラセボ投与群に比べて有意に優れていた51)。
7.2%(12/166例)
21.4%注17)(34/159例)
安全性評価対象159例における主な有害事象は、腹痛、関節痛各9例(5.7%)、頭痛、注射部位刺激感各8例(5.0%)等であった52)。
他の治療法(ステロイド、アザチオプリン等)で効果不十分な中等症又は重症の活動期にあるクローン病患者(CDAI値:220~450)854例に導入療法(初回80mg、2週後40mg)を行い、4週後にCR-70を示した患者を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験において26週及び56週後の寛解率は、本剤40mg隔週投与群がプラセボ投与群に比べて有意に優れていた4)。
26週
17.1%(29/170例)
39.5%注18)(68/172例)
56週
11.8%(20/170例)
36.0%注18)(62/172例)
導入療法期間(854例)における主な有害事象は、頭痛51例(6.0%)、悪心45例(5.3%)等であった。二重盲検期間(40mg隔週群260例)における主な有害事象はクローン病51例(19.6%)、鼻咽頭炎29例(11.2%)、関節痛27例(10.4%)等であった53)。
他の治療法(ステロイド、アザチオプリン等)で効果不十分な中等症又は重症の潰瘍性大腸炎患者(Mayoスコア6~12、内視鏡検査サブスコア2~3、抗TNF製剤未治療)273例を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験における寛解率(主要評価項目)は、8週後では本剤投与群とプラセボ投与群との差は認められなかったが、52週後では、本剤投与群がプラセボ投与群に比べ高かった。また、8週後における改善率注19)(副次評価項目)は、プラセボ群35%(34/96例)、160mg(初回)/80mg(2週後)群で50%(45/90例)であり、本剤投与群がプラセボ投与群に比べ高かった22),54)。
寛解率a(主要評価項目)
8週
11.5%(11/96例)
10.0%(9/90例)
52週b
7.3%(7/96例)
20.0%(18/90例)
a:Mayoスコアが2以下、かつ、いずれのサブスコアも1以下
b:8週時以降、効果不十分な場合は救済治療期へ移行可能とされ、移行例は非寛解とされた。
安全性評価対象177例における主な有害事象(52週後)は、感染症76例(42.9%)、注射部位反応18例(10.2%)等であった54)。
抗TNF製剤未治療で、他の治療法(ステロイド、アザチオプリン等)で効果不十分な中等症又は重症の潰瘍性大腸炎患者(Mayoスコア6~12、内視鏡検査サブスコア2~3)を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験(576例)における寛解率は、本剤投与群がプラセボ投与群に比べて有意に優れていた54),55)。
160/80mg
寛解率a(8週)
9.2%(12/130例)
18.5%注20)(24/130例)
160/80mg導入群223例における主な有害事象は、潰瘍性大腸炎13例(5.8%)、疲労9例(4.0%)、頭痛7例(3.1%)、鼻咽頭炎6例(2.7%)であった54)。
抗TNF製剤の使用経験の有無にかかわらず、他の治療法(ステロイド、アザチオプリン等)で効果不十分な中等症又は重症の潰瘍性大腸炎患者518例(Mayoスコア6~12、内視鏡検査サブスコア2~3)を対象注21)としたプラセボ対照二重盲検比較試験における寛解率は、本剤投与群がプラセボ投与群に比べて有意に優れていた54),56)。
9.3%(23/246例)
16.5%注22)(41/248例)
寛解率a(52週)
8.5%(21/246例)
17.3%注22)(43/248例)
二重盲検期間における安全性評価対象257例における主な有害事象は、潰瘍性大腸炎58例(22.6%)、鼻咽頭炎45例(17.5%)、頭痛22例(8.6%)、腹痛、関節痛各20例(7.8%)等であった54)。
抗TNF製剤の使用経験の有無にかかわらず、他の治療法(ステロイド、アザチオプリン等)で効果不十分な中等症又は重症(Mayoスコア6~12、内視鏡検査サブスコア2~3)の潰瘍性大腸炎患者注24)を対象に二重盲検試験が実施された。海外で実施された主試験(852例)及び国内で実施されたサブ試験(100例)における52週後の寛解率a)を下表に示す。投与8週以降に本剤40mgを週1回投与したときの52週後の寛解率は、40mgを隔週投与したときと比較して、主試験の外国人集団では統計学的に有意な差が認められなかったが、サブ試験の日本人集団と主試験の外国人集団の統合集団では有意に優れていた57)。
40mg週1回
外国人集団
29.0%(42/145例)
39.5%(60/152例)
統合集団
30.1%(49/163例)
41.1%注23)(72/175例)
導入期(8週まで)952例における主な有害事象は、頭痛71例(7.5%)、潰瘍性大腸炎63例(6.6%)であった。維持期(8週以降52週まで)846例における主な有害事象は、潰瘍性大腸炎170例(20.1%)、上咽頭炎104例(12.3%)、関節痛54例(6.4%)、上気道感染50例(5.9%)、頭痛47例(5.6%)であった58)。
a:投与8週時にMayoスコアによる改善(Mayoスコアがベースラインから3ポイント以上かつ30%以上減少、更に直腸出血サブスコアが1以下あるいは1以上の減少)した患者のうち、52週時にMayoスコアが2以下、かつ、いずれのサブスコアも1以下。
経口ステロイド治療中(プレドニゾロン換算10~60mg/日)に再燃した活動性ぶどう膜炎患者233例(うち日本人16例)を対象として、経口ステロイドの負荷投与により疾患活動性を抑えた後に、経口ステロイド用量を漸減したときの再燃までの期間を評価したプラセボ対照二重盲検比較試験の結果を以下に示す。
全体集団(233例)
再燃までの期間の中央値(月)
4.8
3.0
ハザード比[95%信頼区間]b)
0.56[0.40, 0.76]
p値b)
<0.001
日本人部分集団(16例)
2.4
2.8
ハザード比[95%信頼区間]c)
1.20[0.41, 3.54]
a):①新規の活動性の炎症性病変、②前房内細胞のグレードの悪化、③硝子体混濁のグレードの悪化、④最高矯正視力の低下のいずれかが認められた場合に再燃と定義
b):投与群及び日本人又は外国人を説明変数としたCox比例ハザードモデル
c):投与群を説明変数としたCox比例ハザードモデル
日本人併合の安全性評価対象119例における主な有害事象は、鼻咽頭炎21例(17.6%)、頭痛13例(10.9%)、疲労、ぶどう膜炎各12例(10.1%)等であった24)。
過去に経口ステロイド減量により再燃した経験のある、一定用量の経口ステロイド治療(プレドニゾロン換算10~35mg/日)により症状が安定している非活動性ぶどう膜炎患者258例(うち日本人32例)を対象として、試験開始時の経口ステロイドの用量を漸減したときの再燃までの期間を評価したプラセボ対照二重盲検比較試験の結果を以下に示す。
全体集団(258例)
推定不能
5.6
0.52[0.37, 0.74]
日本人部分集団(32例)
2.9
2.1
0.45[0.20, 1.03]
日本人併合の安全性評価対象131例における主な有害事象は、関節痛28例(21.4%)、鼻咽頭炎23例(17.6%)、頭痛17例(13.0%)、疲労14例(10.7%)等であった24)。
アダリムマブはTNFに特異的に結合し、細胞表面のp55及びp75TNF受容体とTNFの相互作用を阻害することでTNFの生物活性を中和する。
アダリムマブ(遺伝子組換え)[アダリムマブ後続1](Adalimumab(Genetical Recombination)[Adalimumab Biosimilar 1])[JAN]
約148,000
アダリムマブ(遺伝子組換え)[アダリムマブ後続1]は、ヒト腫瘍壊死因子α(TNF-α)に対する遺伝子組換えヒトIgG1モノクローナル抗体である。アダリムマブ(遺伝子組換え)[アダリムマブ後続1]は、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。アダリムマブ(遺伝子組換え)[アダリムマブ後続1]は、451個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び214個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質である。
外箱開封後は遮光して保存すること。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
シリンジ×1本(ゲージ:29G)
ペン×1本(ゲージ:29G)
1) Breedveld FC, et al.:Arthritis Rheum. 2006;54:26-37
2) Keystone EC, et al.:Arthritis Rheum. 2004;50:1400-1411
3) van der Heijde D, et al.:Arthritis Rheum. 2006;54:2136-2146
4) Colombel JF, et al.:Gastroenterology 2007;132:52-65
5) Weinblatt ME, et al.:Arthritis Rheum. 2003;48:35-45
6) Furst DE, et al.:J. Rheumatol. 2003;30:2563-2571
7) Gladman DD, et al.:Ann. Rheum. Dis. 2007;66:163-168
8) Gladman DD, et al.:Arthritis Rheum. 2007;56:476-488
9) Hanauer SB, et al.:Gastroenterology 2006;130:323-333
10) Sandborn WJ, et al.:Gut 2007;56:1232-1239
11) 社内資料:健康成人を対象とした第Ⅰ相/臨床薬理試験(FKB327-006試験)
12) 関節リウマチ患者を対象としたアダリムマブ単回皮下投与時の臨床薬理試験(2008年4月16日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.7.6.15)
13) 健康成人被験者を対象としたアダリムマブの臨床試験用製剤と市販用製剤の非盲検無作為化並行群間生物学的同等性試験(2008年4月16日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.7.6.3)
14) 生物学的利用率・生物学的同等性(2008年4月16日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.5.1.3及び2.5.2.3)
15) Miyasaka N. The CHANGE Study Investigators:Mod Rheumatol. 2008;18:252-262
16) 日本人乾癬患者における薬物動態及び日本人RA患者との比較(2010年1月20日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.5.3.4)
17) 日本人活動性強直性脊椎炎患者(M10-239試験)(2010年10月27日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.7.2.2)
18) 薬物動態(日本人若年性特発性関節炎患者)(2011年7月1日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.5.3.1)
19) 血清中アダリムマブ濃度(日本人腸管型ベーチェット病患者)(2013年5月16日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.5.3.1)
20) 日本人クローン病患者(2010年10月27日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.7.2.2)
21) 国内第Ⅲ相試験(M13-687試験)(2016年6月20日承認、ヒュミラ®皮下注 審査報告書)
22) Suzuki Y, et al.:J Gastroenterol. 2014;49:283-294
23) M14-033試験(2021年9月27日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.7.2.2)
24) 第Ⅲ相試験(M10-877試験、M10-880試験)(2016年9月28日承認、ヒュミラ®皮下注 審査報告書)
25) アダリムマブの薬物動態特性(2008年4月16日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.5.3.1)
26) 薬物動態試験の概要:排泄(2008年4月16日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.6.4.6)
27) Ben-Horin S, et al.:Clin. Gastroenterol. Hepatol. 2010;8:475-476
28) 社内資料:リウマチ患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験(FKB327-002試験)
29) 関節リウマチ患者を対象としたアダリムマブ用量反応性試験(M02-575)(2008年4月16日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.7.6.19)
30) Takeuchi T, et al.:Ann. Rheum. Dis. 2014;73:536-543
31) 国内第Ⅲ相試験(M06-859試験)(2012年8月10日承認、ヒュミラ®皮下注 審査報告書)
32) van de Putte LBA, et al.:Ann. Rheum. Dis. 2004;63:508-516
33) 海外参考DE013試験:実薬(MTX対照)(2008年4月16日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.7.4.2)
34) 海外第Ⅲ相試験(関節破壊の進展防止)(2008年4月6日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.7.6.27)
35) Asahina A, et al.:J. Dermatol. 2010;37:299-310
36) M04-688試験(2010年1月20日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.7.4.2)
37) Morita A, et al.:J. Dermatol. 2018;45:1371-1380
38) Mease PJ, et al.:Arthritis Rheum. 2005;52:3279-3289
39) Kobayashi S, et al.:Mod Rheumatol. 2012;22:589-597
40) M10-239試験(2010年10月27日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.7.4.2)
41) Imagawa T, et al.:Clin Rheumatol. 2012;31:1713-1721
42) 国内で実施したJIAを対象とした臨床試験(M10-240)(2011年7月1日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.7.4.2)
43) Lovell DJ, et al.:N. Engl. J. Med. 2008;359:810-820
44) 海外で実施したJIAを対象とした臨床試験(DE038)(2011年7月1日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.7.4.1及び2.7.4.2)
45) Tanida S, et al.:Clinical Gastroenterol Hepatol. 2015;13:940-948
46) M11-509試験(2013年5月16日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.7.4.2)
47) Watanabe M, et al.:J. Crohns Colitis 2012;6:160-173
48) 国内で実施したクローン病患者を対象とした臨床試験(M04-729試験)(2010年10月27日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.7.4.2)
49) 国内で実施したクローン病患者を対象とした臨床試験(M06-837試験)(2010年10月27日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.7.4.2)
50) 海外第Ⅱ/Ⅲ相試験(M02-403試験)(2010年10月27日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.7.6.5)
51) Sandborn WJ, et al.:Ann. Intern. Med. 2007;146:829-838
52) 海外第Ⅲ相試験(M04-691試験)(2010年10月27日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.7.6.7)
53) 海外第Ⅲ相試験(M02-404試験)(2010年10月27日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.7.6.6)
54) 国内第Ⅱ/Ⅲ相試験(M10-447試験)、海外第Ⅲ相試験(M06-826試験、M06-827試験)(2013年6月14日承認、ヒュミラ®皮下注 審査報告書)
55) Reinisch W, et al.:Gut 2011;60:780-787
56) Sandborn WJ, et al.:Gastroenterology 2012;142:257-265
57) 成人UC患者を対象とした第Ⅲ相試験(M14-033試験)(2021年9月27日承認、ヒュミラ®皮下注 審査報告書)
58) M14-033試験(2021年9月27日承認、ヒュミラ®皮下注 申請資料概要2.5.5.5)
59) 社内資料:in vitro薬効薬理試験
60) 社内資料:in vivo薬効薬理試験
61) 効力を裏付ける試験(in vitro試験)(2008年4月16日承認、ヒュミラ®皮下注 審査報告書)
62) Salfeld J, et al.:Arthritis Rheum. 1998;41:S57
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