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処方箋医薬品注)
高血圧症(本態性、腎性等)、悪性高血圧、心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫
通常、成人にはベンチルヒドロクロロチアジドとして、1回4~8mgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。維持量として、1週2~3回間歇投与する。ただし、高血圧症に用いる場合には少量から投与を開始して徐々に増量すること。また、悪性高血圧に用いる場合には、通常、他の降圧剤と併用すること。
急激な利尿があらわれた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮をきたし、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。
血中尿酸値、血糖値を上昇させることがあるので、痛風又は糖尿病の症状を悪化あるいは誘発させるおそれがある。
電解質失調があらわれることがある。
高カルシウム血症あるいは副甲状腺機能亢進症による高カルシウム血症を悪化させるおそれがある。
低ナ卜リウム血症を起こすおそれがある。
本剤の降圧作用が増強される。
投与しないこと。急性腎不全の患者に無効であり、また、本剤投与により高窒素血症を起こすおそれがある。
高窒素血症を起こすおそれがある。
肝性昏睡を誘発することがある。
肝機能を更に悪化させるおそれがある。
妊娠後期には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。チアジド系薬剤では、新生児又は乳児に高ビリルビン血症、血小板減少等を起こすことがある。また、利尿効果に基づく血漿量減少、血液濃縮、子宮・胎盤血流量減少があらわれることがある。
授乳しないことが望ましい。類薬でヒト母乳中に移行することが報告されている。
乳児は電解質バランスがくずれやすい。
以下の点に注意し、少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。
低ナトリウム血症が発現するおそれがある。
いずれも低ナトリウム血症が発現するおそれがある。
起立性低血圧を増強することがある。
これらの薬剤の中枢抑制作用と利尿剤の降圧作用による。
あへんアルカロイドの大量投与で血圧下降があらわれることが報告されている。
血管拡張作用を有するアルコールとの併用により降圧作用が増強されることがある。
カテコールアミンの作用を減弱することがある。
手術前の患者に使用する場合、本剤の一時休薬等を行うこと。
血管壁の反応性を低下させ、また交感神経終末からの生理的ノルアドレナリンの放出を減少させることが報告されている。
これらの薬剤の麻痺作用を増強することがある。
利尿剤による血清カリウム値の低下により、これらの薬剤の神経・筋遮断作用を増強すると考えられている。
降圧作用を増強するおそれがある。
降圧剤の用量調節等に注意すること。
作用機序の異なる降圧作用により互いに協力的に作用する。
ジギタリスの心臓に対する作用を増強し、不整脈等を起こすことがある。血清カリウム値に十分注意すること。
利尿剤による血清カリウム値の低下により多量のジギタリスが心筋Na-K ATPaseに結合し、心収縮力増強と不整脈が起こる。マグネシウム低下も同様の作用を示す。
徐脈を起こすおそれがある。
尿をアルカリ性にし、非解離型キニジンの割合が増し、キニジンの血中濃度が上昇することがある。
低カリウム血症が発現することがある。
両薬剤ともカリウム排泄作用をもつ。
糖尿病を悪化(糖尿病用剤の作用を減弱)させることがある。
機序は明確ではないが、利尿剤によるカリウム減少により膵臓のβ細胞のインスリン放出が低下すると考えられている。
振戦、消化器愁訴等、リチウム中毒を増強することがある。血清リチウム濃度に注意すること。
利尿剤は腎におけるリチウムの再吸収を促進し、リチウムの血中濃度を上昇させる。
利尿降圧作用の減弱。
コレスチラミンの吸着作用により、本剤の吸収が阻害される。
非ステロイド性消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成酵素阻害作用により、腎内プロスタグランジンが減少し、水・ナトリウムの体内貯留が生じて本剤の作用と拮抗する。
倦怠感、食欲不振、嘔気、嘔吐、痙攣、意識障害等を伴う低ナトリウム血症があらわれることがある。,
倦怠感、脱力感、不整脈等を伴う低カリウム血症があらわれることがある。
0.1~5 %未満
頻度不明
精神神経系
めまい、知覚異常 等
血液
白血球減少、血小板減少、紫斑 等
肝臓
肝炎
代謝異常
低マグネシウム血症、低クロール性アルカローシス、血中カルシウムの上昇等の電解質失調、血清脂質増加、高尿酸血症、高血糖症
過敏症
発疹
顔面潮紅、光線過敏症 等
消化器
食欲不振、悪心、胃部不快感
嘔吐、下痢、便秘、膵炎、唾液腺炎 等
眼
視力異常(霧視等)、黄視症 等
その他
倦怠感、インポテンス、全身性紅斑性狼瘡の悪化、筋痙攣
甲状腺障害のない患者の血清PBIを低下させることがある。
PTP包装の薬剤はPTPシー卜から取り出して服用するよう指導すること。PTPシー卜の誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
**他のチアジド系薬剤において、急性近視、閉塞隅角緑内障、脈絡膜滲出があらわれたとの報告がある。
3施設で総計64例について実施された臨床試験での高血圧症に対する有効率は64.4%(38/59)、各種浮腫に対する有効率は93.3%(14/15)であった。また、二重盲検比較試験において本剤の本態性高血圧症に対する有用性が確認された1)。
ベンチルヒドロクロロチアジドはチアジド系の利尿・降圧剤である。一般的にチアジド剤の血圧降下作用は、腎尿細管におけるNa+、Cl-の再吸収を抑制し、Na+、Cl-及び水の排泄を増加させ、循環血漿量を減少させ2),3)、また、動脈壁のNa+含量を低下させ、交感神経刺激に対する感受性を低下させることによって降圧効果が得られるとされている4)。
ラットにベンチルヒドロクロロチアジド1.0mg/kg以上の用量を経口投与した場合、用量依存的にNa+及びCl-の尿中排泄を増加した5)。
ラットにベンチルヒドロクロロチアジド1.0mg/kg以上の用量を経口投与した場合、無投与群に比し、有意に(P<0.05)尿の排泄を増加した5)。
高血圧ラットにベンチルヒドロクロロチアジド10mg/kgを投与した場合、10%以上の降圧作用を示し、その作用は投与1時間後より始まり、5時間以上持続した6)。
ベンチルヒドロクロロチアジド(Benzylhydrochlorothiazide)[JAN]
6-Chloro-7-sulfamoyl-3-benzyl-3,4-dihydro-1,2,4-benzothiadiazine-1,1-dioxide
C14H14ClN3O4S2
387.86
本品は白色の結晶性の粉末で、におい及び味はない。本品はn-ブチルアミンに溶けやすく、アセトンにやや溶けにくく、メタノールに溶けにくく、エタノール又はメチルイソブチルケトンに極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。本品は水酸化ナトリウム試液に溶ける。
245~253℃(分解)
100錠[10錠(PTP)×10]
500錠[10錠(PTP)×50]
500錠[褐色ガラス瓶、バラ]
1) 染谷一彦, 他. :Geriat. Med. 1974 ;12 :305-333
2) Earley, L.E. et al. :J. Clin. Invest. 1964 ;43 :1495-1506
3) Sullivan, L.P. et al. :J. Pharm. Exp. Ther. 1966 ;151 :168-179
4) Friedman, S.M. et al. :Am. J. Physiol. 1960 ;198 :148-152
5) 入倉勉, 他. :基礎と臨床. 1977 ;11 :1901-1916
6) 岩城利一郎, 他. :日本体質学雑誌. 1967 ;30 :170-176
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