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消化管に通過障害を有する患者[排泄に支障をきたすおそれがある。]
下記の疾患における尿毒症症状の改善及び透析導入の遅延慢性腎不全(進行性)
1ヵ月前の血清クレアチニン値→現在の血清クレアチニン値
2.9mg/dL→3.0mg/dL
4.8mg/dL→5.0mg/dL
6.5mg/dL→7.0mg/dL
通常、成人にクレメジン原体として1日6gを3回に分割し、経口投与する。
本剤服用中においては、血清クレアチニン及び尿毒症症状の変化等の経過を適宜観察し、投与開始6ヵ月を目標に投与継続の適否を検討する。改善が見られない場合には、中止又は他の療法を考慮する等の適切な処置を行うこと。
固体のまま消化管を通過するので、患部を刺激するおそれがある。
便秘を増悪するおそれがあり、また基礎疾患に肝障害を有する患者では血中アンモニア値の上昇があらわれることがある。
妊娠又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
一般に生理機能が低下しており、副作用があらわれやすい。
1~2%未満
1%未満
皮膚
そう痒感皮疹
消化器
便秘食欲不振悪心・嘔吐
腹部膨満感胃重感腹痛下痢
14C-標識クレメジンをマウスに連日10日間の反復経口投与したとき、生体内への吸収、蓄積性は認められなかった2)。
14C-標識クレメジンをマウスに単回経口投与したとき、24時間後にほぼ全量が糞中に排泄された2)。
カプセル剤の臨床成績を以下に示す。
保存療法期の慢性腎不全患者566例を対象として、本剤の投与を1日3~6g(分3)より開始し、主治医の判断により増減して実施された。その結果、透析導入時期は本剤投与で非投与群に比し延長されることが認められた。投与量6g/日における腎不全進行速度・自覚症状などに対する主治医判定は、有効以上55%(50/91)、やや有効以上85%(77/91)であった3)。
プラセボを対照薬として、進行性の慢性腎不全患者244例(本剤群124例、プラセボ群120例)を対象とし、1日6g(分3)、24週間の投与で実施された。その結果、本剤群では血清クレアチニンの逆数~時間プロットの傾斜(S-Cr逆数傾斜)が試験後に有意に緩やかになり、また尿毒症症状は投与2週後より本剤群がプラセボ群に比し優れた改善を示した。本剤群の全般改善度は改善以上45%(55/122)、やや改善以上71%(87/122)であり、プラセボ群の22%(26/119)、33%(39/119)に比べ有意に優れていた4)。
症例数
前
後
W検定
A群
119
‒329±245
‒222±378
p<0.001
P群
118
‒293±184
‒274±279
N. S.
W検定:Wilcoxon matched pairs signed‒ranks test
本剤は、内服により慢性腎不全における尿毒症毒素を消化管内で吸着し、便とともに排泄されることにより、尿毒症症状の改善や透析導入を遅らせる効果をもたらす5)。
本剤と細粒剤のインドール吸着率注2)を、それぞれ溶出試験器内(インドール溶液及びタウロコール酸含有インドール溶液)で経時的に測定した結果、両剤の生物学的同等性が確認された9)。
注2)ジェネリック医薬品品質情報検討会 球形吸着炭製剤WG
本剤と細粒剤を、慢性腎臓病モデルラットに単回強制経口投与した結果、両剤において血清中インドキシル硫酸濃度の低下が認められた10)。
炭素
直径約0.2~0.4mmの黒色球形の粒子で、においはない。水及びエタノール(95)にほとんど溶けない。
336錠[4錠×84]
1) 秋澤忠男 他:腎と透析 1998;45(3):373-388
2) 菅野三喜男 他:基礎と臨床 1987;21(5):2411-2417
3) 越川昭三 他:腎と透析 1987;23(2):373-381
4) 小出桂三 他:臨床評価 1987;15(3):527-564
5) 小出桂三 他:日本臨牀 1985;43(特別号):422-440
6) 越川昭三 他:腎と透析 1986;21(1):199-206
7) Kanai F, et al.:Japanese Journal of Nephrology 1986;28(9):1249-1259
8) 酒井 糾 他:日本腎臓学会誌 1989;31(4):359-365
9) 社内資料:吸着速度試験による生物学的同等性試験
10) 社内資料:尿毒症毒素低下効果に関する動物試験
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