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生物由来製品
劇薬
処方箋医薬品注)
アフリベルセプト(遺伝子組換え)[アフリベルセプト後続1]として1回あたり2mg(0.05mL)を硝子体内投与する。投与間隔は、1ヵ月以上あけること。
アフリベルセプト(遺伝子組換え)[アフリベルセプト後続1]として2mg(0.05mL)を1ヵ月ごとに1回、連続5回硝子体内投与する。その後は、通常、2ヵ月ごとに1回、硝子体内投与する。なお、症状により投与間隔を適宜調節するが、1ヵ月以上あけること。
,
妊娠可能な女性には、本剤投与中(最終投与後3ヵ月以上)、適切な避妊法を用いるよう指導すること。なお、ウサギの胚・胎児毒性試験で、胎児奇形がみられた最低用量における最高血漿中濃度は259ng/mLであり、安全域は明確になっていないため、本剤投与中止後の適切な避妊期間は明らかでない。,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。ウサギの胚・胎児毒性試験(3~60mg/kgを器官形成期に静脈内投与)において、母動物の体重減少、流産、着床後胚死亡及び胎児奇形(外表、内臓及び骨格奇形)の増加が報告されている。別のウサギ胚・胎児毒性試験(0.1~1mg/kgを妊娠1日~器官形成期に皮下投与)において、胎児奇形(外表、内臓及び骨格奇形)の増加が報告されている。妊娠ウサギにおいて、本剤の胎盤通過性が認められた。,
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中への移行は不明である。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
眼内炎(0.2%)、眼圧上昇(3.4%)、硝子体はく離(1.0%)、外傷性白内障(0.5%)、網膜出血(0.5%)、網膜色素上皮裂孔(0.4%)、硝子体出血(0.3%)、網膜はく離(0.04%)、網膜裂孔(0.06%)、網膜色素上皮はく離(0.02%)があらわれることがある。,,
5%以上
1~5%未満
1%未満
眼注1)
(前眼部)
結膜出血(16.0%)
眼充血
白内障、角膜擦過傷、角膜浮腫、角膜びらん、角膜上皮欠損、角膜障害、角膜炎、前房内細胞、前房のフレア、結膜充血、結膜刺激、結膜浮腫、結膜炎、アレルギー性結膜炎、後のう部混濁、虹彩毛様体炎、ブドウ膜炎、前房蓄膿、虹彩炎、前房出血、点状角膜炎
(後眼部)
硝子体浮遊物
硝子体細胞、硝子体混濁、黄斑線維症、黄斑浮腫、黄斑円孔、黄斑部瘢痕、網膜変性、網膜浮腫、網膜下線維症、網膜色素脱失、網膜色素上皮症、網膜分離症、硝子体炎
(注射部位)
注射部位疼痛
注射部位刺激感、注射部位紅斑、注射部位不快感、注射部位乾燥、注射部位炎症、注射部位浮腫、注射部位腫脹、注射部位血腫、注射部位出血
(その他)
眼痛
眼の異物感、眼刺激、流涙増加
眼脂、眼乾燥、眼そう痒症、眼の異常感、眼瞼浮腫、眼瞼縁痂皮、眼瞼痛、眼瞼炎、眼窩周囲血腫、眼部腫脹、高眼圧症、羞明、視力障害、変視症、光視症、処置による疼痛、視力低下、霧視、眼部不快感
皮膚
そう痒症、紅斑
循環器
高血圧、収縮期血圧上昇
精神神経系
会話障害、頭痛
消化器
悪心
泌尿器
タンパク尿、尿中タンパク/クレアチニン比増加
その他
不快感、鼻出血、薬物過敏症、針恐怖
臨床試験において、一過性の眼圧上昇が報告されている。投与容量の増加に伴い眼圧が上昇することがある。
眼圧を測定し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
サルに4週間間隔で8ヵ月間硝子体内反復投与後の病理組織学的検査において、2及び4mg/眼投与群の鼻粘膜(鼻甲介呼吸上皮)に軽度なびらん又は潰瘍を示す動物が観察されたが、休薬により回復する可逆性変化であった。0.5mg/眼投与群に当該所見は認められなかった。
新生血管を伴う加齢黄斑変性患者※1を対象として、日本人を含む第Ⅲ相国際共同試験を実施した。最初の3ヵ月間は4週間ごとに本剤2mgまたは先行バイオ医薬品※2のいずれかを硝子体内注射し、その後は8週間ごとに1回投与した。測定対象は血清中遊離型アフリベルセプト濃度とし、薬物動態データが収集された40例のうち21例に本剤が投与され、19例に先行バイオ医薬品※2が投与された1)。
本剤
先行バイオ医薬品※2
N/N>LLOQ※3
平均±標準偏差(ng/mL)
初回投与24~72時間後
20/17
48.31±42.13
17/17
56.71±56.80
5回目投与1日後
19/18
46.81±41.81
17/16
49.45±38.07
5回目投与2日後
19/19
35.96±22.46
57.42±46.38
5回目投与3日後
28.06±15.33
47.26±39.47
※1:本剤の効能又は効果は網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、病的近視における脈絡膜新生血管、糖尿病黄斑浮腫である※2:Eylea(米国で承認されたアフリベルセプト(遺伝子組換え)製剤)※3:被験者数/血漿中遊離型薬物濃度が定量下限値(5.00ng/mL)を上回った被験者数
日本人を含む第Ⅲ相国際共同試験において、日本人及び外国人滲出型加齢黄斑変性患者※1にアフリベルセプト(遺伝子組換え)2mgを4週ごとに硝子体内投与したとき、初回投与1週後の血漿中遊離型アフリベルセプト濃度はそれぞれ2.21±6.24ng/mL(範囲:0-19.6ng/mL、N/N>LLOQ※2=26/3)及び5.20±9.32ng/mL(範囲:0-35.0ng/mL、N/N>LLOQ※2=143/36)であった2)。4週ごとに硝子体内投与したとき、血漿中での蓄積は認められなかった2)。また、アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mgを4週ごとに硝子体内投与したとき、3回目投与4週後の血漿中遊離型アフリベルセプト濃度は最大27.8ng/mL(N/N>LLOQ※2=164/2)であった。網膜中心静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫を有する患者、糖尿病黄斑浮腫を有する患者にアフリベルセプト(遺伝子組換え)2mgを硝子体内投与したとき、アフリベルセプト(遺伝子組換え)は血漿中において滲出型加齢黄斑変性患者と同様な薬物動態を示した3),4)。
※1:本剤の効能又は効果は網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、病的近視における脈絡膜新生血管、糖尿病黄斑浮腫である※2:被験者数/血漿中遊離型薬物濃度が定量下限値を上回った被験者数
アフリベルセプトは硝子体内投与された後、全身循環血中に移行する。また、全身循環血中では、不活性で安定なVEGF複合体としてほとんどが存在する。なお、内因性VEGFと結合するのは、遊離型アフリベルセプトのみである5)。
有色ウサギにアフリベルセプト1mg(0.5mg/眼)を硝子体内投与したとき、遊離型アフリベルセプトは主に硝子体に存在し、その濃度は網膜及び脈絡膜と比べて顕著に高かった。硝子体における最高濃度は491μg/mL、網膜及び脈絡膜中における最高濃度は、それぞれ20.8μg/g及び36.2μg/gであった。遊離型アフリベルセプトの眼内各組織における消失半減期は同様で115~132時間であった。血漿中の遊離型アフリベルセプト濃度は、眼内濃度と比べて極めて低く、硝子体中濃度のおよそ1000分の1であった6)。
無作為化二重盲検第Ⅲ相試験が、新生血管を伴う加齢黄斑変性患者※1を対象に実施された。本剤または先行バイオ医薬品※2いずれかを2mg投与し、最初の3ヵ月間は4週間ごと、その後は48週までは8週間ごとに1回投与した。32週目に、本剤または先行バイオ医薬品※2の投与を継続するか、先行バイオ医薬品※2から本剤に移行させた。本試験には日本人も含まれており、日本人12名に本剤、日本人9名に先行バイオ医薬品※2を投与した。
有効性の主要評価項目は、8週時の最良矯正視力(BCVA)のベースラインからの変化量とした。平均変化量の群間差の95%信頼区間はあらかじめ定められた同等性マージン(-3〜3文字)の範囲内であり、本剤投与群と先行バイオ医薬品※2投与群で同等であった7),8)。
時期
治療
n
最小二乗平均値(95% 信頼区間)
差異(本剤-先行バイオ医薬品※2)
最小二乗平均値
95%信頼区間
第8週
本剤(N=224)
224
6.7[5.6, 7.8]
0.1
[−1.3, 1.4]
先行バイオ医薬品※2(N=224)
6.6[5.5, 7.7]
投与開始から試験終了(投与後56週)まで本剤を継続投与した群における副作用の発現率は2.2%(5/224例)であった。認められた副作用は、網膜色素上皮裂孔、緑内障、目の異常感、結膜出血及び黄斑円孔が各0.4%(1/224例)であった。先行バイオ医薬品※2を投与開始から試験終了(投与後56週)まで継続投与した群における副作用発現率は0%(0/104例)であった。先行バイオ医薬品※2から本剤に切り替えた群の切替時(投与後32週)から試験終了(投与後56週)までの副作用発現頻度は0.9%(1/111例)であり、認められた副作用は硝子体浮遊物であった9)。
※1:本剤の効能又は効果は網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、病的近視における脈絡膜新生血管、糖尿病黄斑浮腫である※2:Eylea(米国で承認されたアフリベルセプト(遺伝子組換え)製剤)
網膜中心静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫を有する患者を対象に、アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与群及び対照群の2群による無作為化二重遮蔽比較対照第Ⅲ相試験を実施した。アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与群は20週目まで4週ごとに計6回投与し、その後はPRN投与※1を行い、一方、対照群は48週目まで4週ごとにSham注射し、その後はPRN投与※2を行った。
※1:24から48週目までは4週ごとに、52週目以降は8週ごとに再投与基準に従ってアフリベルセプト(遺伝子組換え)2mgを投与又はSham注射を行った※2:52週目においては、治験担当医師が投与すべきでないと判断する場合を除いて、アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mgの投与を行った。その後、60週目と68週目は再投与基準に従ってアフリベルセプト(遺伝子組換え)2mgを投与又はSham注射を行った
主要評価項目であるETDRS視力表により24週目に最高矯正視力で15文字以上の視力改善がみられた患者の割合(FAS解析)は、対照群22.1%に対し、アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与群で60.2%、群間差は38.3%(95%信頼区間:24.4~52.1%)であり、アフリベルセプト(遺伝子組換え)群が有意に優れていることが示された[p<0.0001、Cochran-Mantel-Haenszel(CMH)検定]。日本人集団においても、対照群12.5%に対し、アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与群で61.5%、群間差は49.0%(95%信頼区間:3.93~80.04%)であった。また52週目でも、対照群32.4%に対し、アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与群で60.2%、群間差は27.9%(95%信頼区間:13.0~42.7%)であり、日本人集団においても、対照群25.0%に対し、アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与群で69.2%、群間差は44.2%(95%信頼区間:-1.57~77.36%)であった(下表参照)11)。
対照群
アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与群
24週目に15文字以上の視力改善がみられた患者の割合※(%)(FAS)
全集団
22.1(15/68)
60.2(62/103)
日本人集団
12.5(1/8)
61.5(8/13)
24週目での最高矯正視力スコアの平均変化量±標準偏差(LOCF、FAS)
3.3±14.1(68)
18.0±12.2(103)
0.6±10.9(8)
17.3±11.5(13)
24週目までの投与回数±標準偏差(FAS)
5.3±1.5
5.7±0.9
4.1±2.1
6.0±0.0
52週目に15文字以上の視力改善がみられた患者の割合(%)(LOCF、FAS)
32.4(22/68)
25.0(2/8)
69.2(9/13)
52週目での最高矯正視力スコアの平均変化量±標準偏差(LOCF、FAS)
3.8±18.1(68)
16.9±14.8(103)
3.3±14.3(8)
15.9±13.5(13)
52週目までの投与回数±標準偏差(FAS)
10.5±4.2
11.8±2.8
7.6±5.8
12.2±1.9
76週目に15文字以上の視力改善がみられた患者の割合(%)(FAS)
29.4(20/68)
57.3(59/103)
53.8(7/13)
76週目での最高矯正視力スコアの平均変化量±標準偏差(LOCF、FAS)
6.2±17.7(68)
13.7±17.8(103)
4.1±14.6(8)
14.0±17.1(13)
( )内は該当例数/評価例数又は評価例数※:24週目までに早期中止した患者は「非改善」とした
網膜中心静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫を有する患者を対象に、アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与群及び対照群の2群による無作為化二重遮蔽比較対照第Ⅲ相試験を実施した。アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与群は20週目まで4週ごとに計6回投与し、その後はPRN投与※を行い、一方、対照群は20週目までは4週ごとにSham注射し、その後はPRN投与※を行った12)。
※:24から48週目までは4週ごとに、52週目以降は12週ごとに再投与基準に従ってアフリベルセプト(遺伝子組換え)2mgを投与した。また、52週目以降は、アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mgを投与しなかった場合は、Sham注射は実施しなかった
主要評価項目であるETDRS視力表により24週目に最高矯正視力で15文字以上の視力改善がみられた患者の割合(FAS解析)は、対照群12.3%に対し、アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与群で56.1%、群間差は44.8%(95%信頼区間:33.0~56.6%)であり、アフリベルセプト(遺伝子組換え)群が有意に優れていることが示された(p<0.0001、CMH検定)。また52週目でも、対照群30.1%に対し、アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与群で55.3%、群間差は25.9%(95%信頼区間:11.8~40.1%)であった(下表参照)14)。
対照群※1
アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与群※2
24週目に15文字以上の視力改善がみられた患者の割合(%)(LOCF※3、FAS)
12.3(9/73)
56.1(64/114)
-4.0±17.96(73)
17.3±12.78(114)
5.3±1.33
5.8±0.66
52週目に15文字以上の視力改善がみられた患者の割合(%)(LOCF※3、FAS)
30.1(22/73)
55.3(63/114)
3.8±17.14(73)
16.2±17.35(114)
10.6±3.85
12.2±2.07
100週目に15文字以上の視力改善がみられた患者の割合(%)(LOCF※3、FAS)
23.3(17/73)
49.1(56/114)
( )内は該当例数/評価例数又は評価例数※1:20週目まで4週ごとにSham注射し、その後はPRN投与※2:20週目まで4週ごとに計6回投与し、その後はPRN投与※3:24週目までに早期中止し、かつアフリベルセプト(遺伝子組換え)
2mg投与又はSham注射の回数が5回未満の患者は「非改善」とした。それ以外の場合は、LOCF法によって補完した
病的近視における脈絡膜新生血管患者を対象にアフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与群及び対照群の2群による無作為化二重遮蔽比較対照第Ⅲ相試験を実施した。アフリベルセプト(遺伝子組換え)投与群は単回投与後、44週目までPRN投与※1、対照群は20週目までは4週ごとにSham注射※2し、24週目にアフリベルセプト(遺伝子組換え)を単回投与後、44週目までPRN投与※1を行った。
※1:4週ごとに評価を行い、再投与基準に従ってアフリベルセプト(遺伝子組換え)2mgを投与又はSham注射を行った※2:硝子体内注射と同じ処置を行うが、注射の代わりに針のない注射シリンジを局所麻酔下で眼球に押し付ける方法15)
以下の基準のうち1項目以上を満たした場合
主要評価項目であるETDRS視力表による24週目における最高矯正視力のベースラインからの変化量(FAS解析)は、アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与群12.1文字の視力改善に対し、対照群は2.0文字の減少、群間差は14.1文字(95%信頼区間:10.8~17.4文字)であり、アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与のSham注射に対する優越性が示された(p<0.0001、共分散分析)。日本人集団においても、アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与群10.9文字の視力改善に対し、対照群は3.7文字の減少、群間差は14.8文字(95%信頼区間:10.8~18.8文字)であった。また48週目でも、アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与群では13.5文字の視力改善に対し、対照群は3.9文字の改善であり、日本人集団においても、アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与群では12.6文字の視力改善に対し、対照群は2.3文字の改善であった(下表参照)16)。
対照群※
-2.0±9.7(31)
12.1±8.3(90)
-3.7±10.1(23)
10.9±8.0(67)
24週目での15文字以上の視力改善がみられた患者の割合(%)(FAS)
9.7(3/31)
38.9(35/90)
8.7(2/23)
35.8(24/67)
20週目までの平均投与回数±標準偏差(FAS)
0(31)
2.9±1.6(90)
0(23)
3.2±1.7(67)
48週目での最高矯正視力スコアの平均変化量±標準偏差(LOCF、FAS)
3.9±14.3(31)
13.5±8.8(90)
2.3±15.3(23)
12.6±8.8(67)
48週目での15文字以上の視力改善がみられた患者の割合(%)(FAS)
29.0(9/31)
50.0(45/90)
21.7(5/23)
47.8(32/67)
44週目までの平均投与回数±標準偏差(FAS)
3.0±2.2(31)
4.2±3.1(90)
3.3±2.5(23)
4.7±3.3(67)
( )内は該当例数/評価例数又は評価例数※:20週目まで4週ごとにSham注射し、24週目にアフリベルセプト(遺伝子組換え)を単回投与後は44週目までPRN投与
アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mgを投与された116例中25例(21.6%)に副作用(投与手技に起因する有害事象を含む)が認められた。主な副作用は、結膜出血10例(8.6%)、点状角膜炎7例(6.0%)、眼痛6例(5.2%)であった17)。
糖尿病黄斑浮腫を有する患者を対象にアフリベルセプト(遺伝子組換え)4週ごと2mg投与群、8週ごと2mg投与群(ただし、最初の5回は4週ごとに投与)及び対照群(黄斑レーザー光凝固術を実施)の3群による無作為化二重遮蔽比較対照第Ⅲ相試験を実施した。24週目以降は、アフリベルセプト(遺伝子組換え)投与群は追加治療の基準に合致した場合、レーザー再治療基準に従いレーザー治療を行った。対照群は追加治療の基準に従いアフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与(4週ごとに5回投与し、その後は8週ごとに投与)を行った18)。
主要評価項目であるETDRS視力表による52週目における最高矯正視力のベースラインからの変化量(FAS解析)は、アフリベルセプト(遺伝子組換え)4週ごと2mg投与群では10.5文字、アフリベルセプト(遺伝子組換え)8週ごと2mg投与群では10.7文字の視力改善に対し、対照群は1.2文字の視力改善であった(下表参照)。対照群との群間差は、アフリベルセプト(遺伝子組換え)4週ごと2mg投与群では9.3文字(97.5%信頼区間:6.5~12.0文字)、アフリベルセプト(遺伝子組換え)8週ごと2mg投与群では9.1文字(97.5%信頼区間:6.3~11.8文字)であり、アフリベルセプト(遺伝子組換え)投与群のレーザー治療に対する優越性が示された(アフリベルセプト(遺伝子組換え)4週ごと2mg投与群:p<0.0001、アフリベルセプト(遺伝子組換え)8週ごと2mg投与群:p<0.0001、共分散分析)。日本人集団においても、アフリベルセプト(遺伝子組換え)4週ごと2mg投与群では9.8文字、アフリベルセプト(遺伝子組換え)8週ごと2mg投与群では9.5文字の視力改善に対し、対照群は1.1文字の視力改善であった。対照群との群間差は、アフリベルセプト(遺伝子組換え)4週ごと2mg投与群では9.0文字(97.5%信頼区間:3.9~14.0文字)、アフリベルセプト(遺伝子組換え)8週ごと2mg投与群では8.4文字(97.5%信頼区間:3.0~13.8文字)であった19)。
アフリベルセプト(遺伝子組換え)2Q4投与群※2
アフリベルセプト(遺伝子組換え)2Q8投与群※3
52週目での最高矯正視力スコアの平均変化量±標準偏差(FAS、LOCF)
1.2±10.65(132)
10.5±9.55(136)
10.7±9.32(135)
1.1±9.4(25)
9.8±6.1(26)
9.5±7.3(25)
52週目に15文字以上の視力改善がみられた被験者の割合(%)(FAS、LOCF)
9.1(12/132)
32.4(44/136)
33.3(45/135)
8.0(2/25)
23.1(6/26)
24.0(6/25)
-
12.2±2.6
8.7±1.2
12.0±2.8
8.9±0.3
( )内は該当例数/評価例数又は評価例数※1:黄斑レーザー光凝固術を実施※2:アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mgを4週ごとに投与※3:アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mgを4週ごとに5回投与し、その後は8週ごとに投与
糖尿病黄斑浮腫を有する患者を対象にアフリベルセプト(遺伝子組換え)4週ごと2mg投与群、8週ごと2mg投与群(ただし、最初の5回は4週ごとに投与)及び対照群(黄斑レーザー光凝固術を実施)の3群による無作為化二重遮蔽比較対照第Ⅲ相試験を実施した。24週目以降は、アフリベルセプト(遺伝子組換え)投与群は追加治療の基準に合致した場合、レーザー再治療基準に従いレーザー治療を行った。対照群は追加治療の基準に従いアフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg投与(4週ごとに5回投与し、その後は8週ごとに投与)を行った。
主要評価項目であるETDRS視力表による52週目における最高矯正視力のベースラインからの変化量(FAS解析)18)は、アフリベルセプト(遺伝子組換え)4週ごと2mg投与群では12.5文字、アフリベルセプト(遺伝子組換え)8週ごと2mg投与群では10.7文字の視力改善に対し、対照群は0.2文字の視力改善であった(下表参照)。対照群との群間差は、アフリベルセプト(遺伝子組換え)4週ごと2mg投与群では12.19文字(97.5%信頼区間:9.35~15.04文字)、アフリベルセプト(遺伝子組換え)8週ごと2mg投与群では10.45文字(97.5%信頼区間:7.73~13.17文字)であり、アフリベルセプト(遺伝子組換え)投与群のレーザー治療に対する優越性が示された(アフリベルセプト(遺伝子組換え)4週ごと2mg投与群:p<0.0001、アフリベルセプト(遺伝子組換え)8週ごと2mg投与群:p<0.0001、共分散分析)20)。
0.2±12.53(154)
12.5±9.54(154)
10.7±8.21(151)
7.8(12/154)
41.6(64/154)
31.1(47/151)
11.8±2.6
8.4±1.4
アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mgを投与された730例中276例(37.8%)に副作用(投与手技に起因する有害事象を含む)が認められた。主な副作用は、結膜出血178例(24.4%)、眼痛51例(7.0%)、硝子体浮遊物33例(4.5%)であった21)。
アフリベルセプト(遺伝子組換え)は、ヒトVEGF受容体1及び2の細胞外ドメインをヒトIgG1のFcドメインに結合した組換え融合糖タンパク質であり、可溶性のデコイ受容体として、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫等の眼疾患にみられる病的な血管新生及び血管漏出に関与すると考えられているVEGF-A及び胎盤増殖因子(PlGF)22),23)に、本来の受容体よりも高い親和性で結合することにより、その作用を阻害する。また、同様に眼疾患への関与が報告24)されているVEGF-Bにも結合する。
本剤のVEGF-A165、VEGF-A121、VEGF-A189、PlGF-1、PlGF-2、VEGFB167、VEGF-C、VEGF-Dに対する結合活性は、硝子体内注射液のアイリーア40mg/mLと同程度であった25)。
アフリベルセプトのヒトVEGF-A165、VEGF-A121、VEGF-B及びPlGF-2に対する結合の解離定数(KD)は、それぞれ0.5pM、0.36pM、1.9pM及び39pMであった(in vitro)26)。
マウス、ラット及びサルの眼疾患動物モデルにおいて、アフリベルセプトは、眼内の病的な血管新生及び血管漏出の発生を抑制した27),28),29)。サルのレーザー誘発脈絡膜新生血管モデルでは、アフリベルセプトの硝子体内投与により、レーザー傷害後の脈絡膜新生血管(CNV)の形成が抑制され、また既に形成されたCNV病変の血管漏出が改善した29)。
アフリベルセプト(遺伝子組換え)[アフリベルセプト後続1]Aflibercept(Genetical Recombination)[Aflibercept biosimilar1]
C4330H6812N1168O1306S32(タンパク質部分、2量体)
約115,000
ヒトVEGF受容体1の第2Igドメイン、ヒトVEGF受容体2の第3Igドメイン、及びヒトIgG1のFcドメインからなる432アミノ酸残基のサブユニット2分子から構成される遺伝子組換え融合糖タンパク質
遮光を保つため、本剤は外箱に入れた状態で保存すること。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1バイアル(専用フィルター付き採液針1本添付)
1) 社内資料:SB15-3001臨床試験(2024年6月24日承認、申請資料概要 5.3.5.1)
2) 日本人を含む第Ⅲ相国際共同試験:VIEW2試験(アイリーア硝子体内注射液40mg/mL:2012年9月28日承認、2.7.2.2.4.5)
3) 日本人を含む第Ⅲ相国際共同試験:VIEW2試験(アイリーア硝子体内注射液40mg/mL:2012年9月28日承認、申請資料概要2.7.6.12)
4) 臨床薬理試験の概要(アイリーア硝子体内注射液40mg/mL:2014年11月18日承認、審査報告書)
5) 臨床的安全性の概要(アイリーア硝子体内注射液40mg/mL:2012年9月28日承認、申請資料概要2.7.4)
6) 薬物動態試験(アイリーア硝子体内注射液40mg/mL:2012年9月28日承認、申請資料概要 2.6.4.4.2)
7) 社内資料:SB15-3001臨床試験(2024年6月24日承認、申請資料概要 2.5.4)
8) 社内資料:SB15-3001臨床試験(2024年6月24日承認、申請資料概要 2.7.3)
9) SB15-3001臨床試験(2024年6月24日承認、審査報告書)
10) 日本人を含む第Ⅲ相国際共同試験GALILEO試験(アイリーア硝子体内注射液40mg/mL:2013年11月22日承認、審査報告書)
11) 日本人を含む第Ⅲ相国際共同試験GALILEO試験(アイリーア硝子体内注射液40mg/mL:2013年11月22日承認、申請資料概要2.7.6.2)
12) 海外第Ⅲ相試験 COPERNICUS試験(アイリーア硝子体内注射液40mg/mL:2013年11月22日承認、申請資料概要2.7.3)
13) 海外第Ⅲ相試験 COPERNICUS試験(アイリーア硝子体内注射液40mg/mL:2013年11月22日承認、審査報告書)
14) 海外第Ⅲ相試験 COPERNICUS試験(アイリーア硝子体内注射液40mg/mL:2013年11月22日承認、申請資料概要2.7.6.1)
15) 日本人を含む第Ⅲ相国際共同試験MYRROR試験(アイリーア硝子体内注射液40mg/mL:2014年9月19日承認、審査報告書)
16) 日本人を含む第Ⅲ相国際共同試験 MYRROR試験(アイリーア硝子体内注射液40mg/mL:2014年9月19日承認、申請資料概要2.7.6.1)
17) 日本人を含む第Ⅲ相国際共同試験MYRROR試験(アイリーア硝子体内注射液40mg/mL:2014年9月19日承認、申請資料概要1.8.2)
18) 日本人を含む第Ⅲ相国際共同試験VIVID-DME試験(アイリーア硝子体内注射液40mg/mL:2014年11月18日承認、審査報告書)
19) 日本人を含む第Ⅲ相国際共同試験VIVID-DME試験(アイリーア硝子体内注射液40mg/mL:2014年11月18日承認、申請資料概要2.7.6.5)
20) 海外第Ⅲ相試験VISTA-DME試験(アイリーア硝子体内注射液40mg/mL:2014年11月18日承認、申請資料概要2.7.6.4)
21) アイリーア硝子体内注射液40mg/mL:2014年11月18日承認、申請資料概要1.8.2
22) Luttun A, et al.: Biochem Biophys Res Commun. 2002; 295: 428-434
23) Cao Y: Sci Signal. 2009; 2: re1
24) Zhong X, et al.: Mol Vis. 2011; 17: 492-507
25) 社内資料:生物学的同等性試験(2024年6月24日承認、申請資料概要 3.2.R.5)
26) In vitroにおける作用(アイリーア硝子体内注射液40mg/mL:2012年9月28日承認、申請資料概要 2.6.2.2.1)
27) Cursiefen C, et al.: Invest Ophthalmol Vis Sci. 2004; 45: 2666- 2673
28) Cao J, et al.: Invest Ophthalmol Vis Sci. 2010; 51: 6009-6017
29) Nork TM, et al.: Arch Ophthalmol. 2011; 129: 1042-1052
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