医療用医薬品 詳細表示

1. 14.1.1 本剤は濃度に注意して使用すること。
2. 14.1.2 炎症又は易刺激性の部位に使用する場合には、正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
3. 14.1.3 溶液として用いる場合、痒疹、じん麻疹又は虫さされの鎮痒に対しては本剤を1 ～ 2 倍に希釈し、それ以外では希釈せず用いること。
4. 14.1.4 金属器具を長時間浸漬する必要がある場合は、腐蝕を防止するために0 . 5 ～ 1 . 0 %の亜硝酸ナトリウムを添加すること。

1. 14.2.1 外用にのみ使用すること。
2. 14.2.2 長期間又は広範囲に使用しないこと。
3. 14.2.3 密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないこと。
4. 14.2.4 合成ゴム製品、合成樹脂製品、光学器具、鏡器具、塗装カテーテル等には変質するものがあるので、このような器具は長時間浸漬しないこと。
5. 14.2.5 眼に入らないように注意すること。眼に入った場合には水でよく洗い流すこと。

フェノールは、高濃度では細菌蛋白質を凝固させ、低濃度では、細胞壁に作用して溶菌させる。また、細胞膜の透過性に影響を与え、細胞質成分の漏出を招く。

本剤は使用濃度において、栄養型細菌（グラム陽性菌、グラム陰性菌）、結核菌、真菌等には有効であるが、芽胞（炭疽菌、破傷風菌等）及び大部分のウイルスに対する効果は期待できない。