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処方箋医薬品注)
リンパ系撮影、子宮卵管撮影、医薬品又は医療機器の調製
本剤を皮膚直下の末梢リンパ管内に注入する。用量はヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステルとして、通常、上腕片側5~6mL、下肢片側10mLである。注入速度は毎分0.3~0.5mL程度が望ましい。
用時医師が定める。ただしヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステルとして、通常、5~8mLを200mmHg以下の圧で注入することを原則とし、症状により適宜増減する。
本剤を適量とり、医薬品又は医療機器の調製に用いる。
下記の医薬品又は医療機器の電子添文を必ず確認すること。
診断上又は治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。副作用が重篤化するおそれがある。
ヨード過敏症発症の確率が高い。,,
本剤はヨード剤なので甲状腺に影響するおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。副作用が重篤化するおそれがある。
注射用エピルビシン塩酸塩を本剤で調製した液が肝内シャントを介して正常組織に流入し、血管塞栓による重篤な副作用を起こすおそれがある。
門脈血が遮断されているため、注射用エピルビシン塩酸塩を本剤で調製した液の投与により投与部位の血流が低下し、肝不全を起こすおそれがある。
治療効果が原疾患の自然経過を上回ると判断される場合以外は使用しないこと。治療に伴い、より全身状態の悪化を起こす可能性がある。内視鏡的塞栓術に使用する場合には門脈圧亢進症の疾患の特性上ガイドラインに記載されている一般に内視鏡的塞栓術が禁忌とされる状態については、下記の臨床検査値や症状を考慮し、慎重に適用すること。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。本剤の代謝・排泄が障害されることにより副作用があらわれる可能性がある。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。肝不全を起こすことがある。
診断上又は治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
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脳塞栓及び肺塞栓があらわれることがある。
心筋障害、更にうっ血性心不全等の症状があらわれることがある。特に他のアントラサイクリン系薬剤等心毒性を有する薬剤による前治療のある症例に投与する場合には十分注意すること。
汎血球減少、白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血、出血傾向があらわれることがある。なお、高度な骨髄抑制により致命的な感染症(敗血症)や消化管出血があらわれることがある。
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
肝内胆汁性嚢胞、胆管炎、胆管壊死、肝壊死、肝不全、胆嚢炎等があらわれることがある。,,
脳塞栓、肺塞栓、門脈塞栓、脾梗塞等があらわれることがある。,
5%以上
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
皮膚
皮膚炎
発疹
呼吸器
せき、くしゃみ、喀痰等
循環器
肺脂肪塞栓像
チアノーゼ
消化器
腹痛
食欲不振、下痢等
適用部位
疼痛
白血球・網内系
リンパ管炎(一過性)
内分泌系
甲状腺機能低下症
その他
発熱
油性剤の残留
胸痛
熱感等、異物肉芽腫注1)
心臓
心電図異常、不整脈、頻脈、胸痛
過敏症
発疹、紅斑、発赤、蕁麻疹
肝臓
肝機能異常(AST(GOT)・ALT(GPT)上昇等)
腎臓
腎機能異常(BUN上昇等)
悪心・嘔吐、食欲不振、口内炎、下痢、腹痛、食道炎、胃炎
高度の脱毛、色素沈着、そう痒症、発赤、紅斑、びらん、潰瘍等の皮膚障害、皮膚壊死
精神神経系
倦怠感、しびれ、疼痛、頭痛、耳痛・耳鳴、不眠、意識障害、知覚異常(口腔内異和感)
泌尿器
頻尿、血尿
呼吸困難
発熱、悪寒、顔面浮腫、血圧低下、ほてり
せき、胸痛
嚥下障害
一過性の麻痺
潰瘍、粘膜の壊死、出血
発熱、腹痛、背部痛、感染症、菌血症、敗血症
甲状腺機能検査等の放射性ヨードによる検査値に影響を及ぼすことがあるため、放射性ヨードによる診断が必要な場合には、本剤の投与前に実施すること。
皮膚切開部の局所感染を起こすことがあるので、局所及び器具の消毒を十分に行い、また、抗生物質、サルファ剤等の投与を行うこと。
静脈内に注入しないように注意すること。
1回の検査又は調製にのみ使用し、余剰の溶液は廃棄すること。
131Iで標識した本剤について、5匹のイヌを用いてリンパ管内注入を行い、各組織における投与24時間から2週間後までの平均131I分布状態を測定した結果、リンパ節及び胸管に多くの131Iが認められた16) 。
イヌを用いたリンパ管投与の試験で平均排泄は約2%であった17) 。ウサギ(n=3)の腹腔内へ本剤100mgI/kgを投与した試験では、投与後48時間以内の血漿中ヨウ素濃度はいずれの測定時間においても検出されず、投与後7日までの尿中排泄は13%であり、消失半減期は約50日と緩慢であったとしている18) 。
承認時の調査症例7施設145例において、本剤の造影能に良好な成績が得られている。145例中、特に発熱30例(22.2%)の発現頻度が高かったが、発熱は一過性で翌日には回復しており、重篤なものではなかった。また肺脂肪塞栓像3例(2.2%)が認められたが、肺脂肪塞栓像の脂肪は肺動脈を閉塞しているものではなく、血管内に浮遊しているものであり、臨床的に問題のある症例はほとんどなかった。これらは、注入量、注入速度を注意することにより防げると思われる19),20) 。
承認時の136例において、本剤の造影能に良好な成績が得られている。136例中、副作用としては発熱2例(1.5%)が報告された21),22),23),24) 。
ヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステルの構成元素であるヨウ素は高いX線吸収能をもつ。これに基づき、本剤の存在部位と他の生体組織との間にX線画像上のコントラストを生じさせる。
ヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステル(ethyl ester of iodinated poppy-seed oil fatty acid)
淡黄色~黄褐色澄明の粘性の油液。
本品はエタノール(95)、ジエチルエーテル又はクロロホルムと混和する。本品は水に溶けない。本品は空気又は光によって徐々に暗褐色となる。[比重]d2020 1.270~1.292[粘度]27~54mm2/S(20℃)
本剤はロットにより色調に多少の異同があるが、淡黄色~黄褐色の範囲であれば異状ではない。外箱開封後は遮光して保存すること。
5アンプル
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