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凍結を避け、10℃以下で保存
製造日から3年
生物学的製剤基準
乾燥組織培養不活化A型肝炎ワクチン
A型肝炎の予防
本剤を添付の溶剤(日本薬局方注射用水)0.65mLで溶解し、通常、0.5mLずつを2~4週間隔で2回、筋肉内又は皮下に接種する。更に初回接種後24週を経過した後に0.5mLを追加接種する。
免疫の賦与を急ぐ場合には、0.5mLずつを2週間隔で2回、筋肉内又は皮下に接種する。しかし、長期に抗体価を維持するためには3回目の追加接種をすることが望ましい。
医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができる。
被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
,
筋肉注射部位の出血のおそれがある。
接種要注意者である。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること。
世界保健機関(WHO)ガイドラインでは1歳以上の小児への接種が推奨されている1)。
接種に当たっては、予診等を十分に行い、被接種者の健康状態を観察すること。一般に生理機能が低下している。
0.1~5%未満
0.1%未満
過 敏 症
発熱
蕁麻疹
局所症状(注射部位)
疼痛、発赤、そう痒感、腫脹、硬結、圧痛
精神神経系
倦怠感、頭痛、頭重感
消 化 器
下痢
そ の 他
熱感、全身筋肉痛
10歳以上の健康人1,168人を対象に臨床試験を行った。本剤0.5mLを皮下あるいは筋肉内に4週間隔で2回接種したところ、筋肉内接種では抗A型肝炎ウイルス抗体陰性者の100%(232/232例)が、皮下接種でも100%(277/277例)が抗体陽性となった。さらに1回目接種の24週後に1回追加接種したところ、筋肉内接種では100%(241/241例)、皮下接種でも100%(256/256例)が抗体陽性であった。また、本剤0.5mLを皮下あるいは筋肉内に2週間隔で2回接種したところ、筋肉内接種では100%(231/231例)、皮下接種でも100%(221/221例)が抗体陽性となった。接種前抗A型肝炎ウイルス抗体陽性者はワクチン接種により、追加免疫効果がみられた。
副反応は延べ接種例数2,710例中162例(6.0%)に認められた。筋肉内接種したときの副反応は、6.5%(89/1,359例)であった。主な副反応は全身倦怠感3.9%(53/1,359例)、局所の疼痛1.3%(18/1,359例)であった。皮下接種したときの副反応は、5.4%(73/1,351例)であった。主な副反応は局所の疼痛1.9%(25/1,351例)、全身倦怠感1.7%(23/1,351例)、局所の発赤1.5%(20/1,351例)であった2)。
16歳未満の小児を対象とした臨床試験において、本剤0.5mLを2回接種したところ、抗A型肝炎ウイルス抗体陰性者の100%(55/55例)が抗体陽性となった。認められた副反応は、倦怠感1.6%(1/64例)のみであった3)。
A型肝炎ワクチンを接種して能動免疫を獲得していれば血中のA型肝炎ウイルスは肝細胞に取り込まれる以前に血流中で中和され、肝炎発症が防御される。
マーモセットにA型肝炎ウイルスを感染させると、トランスアミナーゼが上昇し、発症するが、あらかじめA型肝炎ワクチンを接種して、能動免疫を与えておいたとき、発症が予防された4)。
ワクチンによって能動免疫を獲得したマーモセットの免疫グロブリン画分でマーモセットを受動免疫したとき、発症が予防された5)。
外箱開封後は遮光して保存すること。
1回分 バイアル:1本
(溶剤:日本薬局方注射用水0.7mL 1バイアル添付)
1) World Health Organization (WHO). International travel and health. Vaccine-preventable diseases and vaccines. 2012: 93-94
2) 社内資料:国内第Ⅲ相試験(承認年月日:1994年10月5日、申請資料概要ト1.(3))
3) 乾燥組織培養不活化A型肝炎ワクチンの有効性及び安全性に関する検討(第Ⅲ相試験;小児領域)(2013年3月15日承認、審査報告書)
4) 森次保雄ほか:A型肝炎ワクチンの開発研究 昭和60年度研究報告書.昭和62年:44-51
5) 森次保雄ほか:A型肝炎ワクチンの開発研究 昭和61年度研究報告書.昭和63年:39-45
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