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生物学的製剤基準
乾燥ガスえそウマ抗毒素
生物由来製品
劇薬
処方箋医薬品注)
ガスえその治療及び予防
溶剤(日本薬局方注射用水)20mLで完全に溶解して使用する。
通常、症状にもよるが、なるべく早期に10,000~20,000単位(40mL~80mL)を患部周辺を避けた筋肉内(皮下)又は静脈内に注射するか、あるいは生理食塩液等で希釈して点滴静注する。
なお、症状が軽減しない時は3~4時間ごとに5,000単位(20mL)ずつ追加注射する。
なるべく早期に5,000~10,000単位(20mL~40mL)を筋肉内(皮下)又は静脈内に注射する。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。本剤の投与により血清病があらわれることがある。本剤の投与を必要とする場合は、ウマ血清過敏症試験及び除感作処置等を行うこと1)。,
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
急激な血圧降下、喉頭浮腫、呼吸困難等があらわれることがある2),3)。
頻度不明
過敏症注1)
蕁麻疹様発疹2)、発赤3)、腫脹2)、疼痛2)、発熱2)、関節痛2)等
本剤を添付の溶剤で溶解した後、さらに生理食塩液で約10倍に希釈し、下記の(1)、(2)のいずれかの試験を行う。
この試験においてもショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、慎重に試験を行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと2)。
なお、抗毒素治療の既往歴又は高度の過敏症の者に本剤の使用は危険であるが、やむを得ず使用するときは、除感作処置を行う。,,,
10倍希釈液0.1mLを皮内に注射して、30分間全身症状の有無及び注射局所の反応を観察し、下記の判定基準により判定する。
[判定基準]
陽性:高度の過敏症;著しい血圧の降下、顔面蒼白、冷汗、虚脱、四肢末端の冷感、呼吸困難などの全身症状の発現
軽度の過敏症;直径10mm程度の紅斑、発赤又は膨疹
陰性:上記の判定基準未満
10倍希釈液の1滴を片眼に点眼後、20~30分間観察し、下記の判定基準により判定する。
陽性:過敏症の兆候;粘膜充血、そう痒
陰性:上記の判定基準より明らかに軽微又は無反応
本剤を添付の溶剤で溶解した後、さらに生理食塩液で100~1,000倍(上記の過敏症試験で特に強い症状を示した者には1,000倍から始める)に希釈して、その0.1mLを皮内に注射後、30分間観察する。血圧、全身症状等に異常がなければ、次に10倍希釈液の0.1mLを皮内に注射し、30分間異常がなければ本剤の1.0mLを皮下に注射する。さらに30分間観察し、異常がなければ最後に所要量全量を注射する。
上記の除感作処置のいずれかの段階で異常が見られたら、その後1時間経過してから異常を起こした前の段階にもどして、以後反復して増量していく。
強度の過敏症を示した場合には、アドレナリン、抗ヒスタミン剤、副腎皮質ステロイド剤等を注射して様子を見る。全身症状がみられなくなったら次の段階に移る。,
緊急時には、蘇生バッグ、喉頭鏡・吸引器、気管内チューブ、酸素ボンベを使用し救急蘇生を行う1)。
軽度の血清病は多くの場合予後良好であり、抗ヒスタミン剤、副腎皮質ステロイド剤等の投与を行う。,
全身の皮膚そう痒のため睡眠できないときは、抗ヒスタミン剤、アドレナリン及び睡眠剤等の投与が望ましい。腎障害にはその治療を行う。
なお、血清病はいったん治癒した後、再発することもある。
抗毒素は毒素を特異的に中和して、その毒作用を止めることにより毒素性疾患には特効的である。しかし、抗毒素は生体内で遊離状態にある毒素は完全に中和するが、組織に結合した毒素は中和しにくい。したがって、治療に際し、発病後できるだけ早期に本剤を投与するのが効果的である。
マウスを用いた抗毒素による治療効果の成績では、毒素注射後、抗毒素投与までの時間が長くなるにしたがい、治療に必要な抗毒素の量は大量となり、ある程度以上の時間が経過した後は、いくら大量の抗毒素を投与しても治療効果は示されないという報告がある5)。
外箱開封後は遮光して保存すること。
バイアル:1本
(溶剤:日本薬局方注射用水20mL 1バイアル添付)
1) 森 眞章:日本産蛇類カラー写真図譜並びに日本産毒蛇咬症の治療.1982:63-67
2) 海老沢功:The SNAKE.1973;5:151-155
3) 真栄城優夫:救急医学.1979;3(10):1378-1383
4) 海老沢功ほか:救急医学.1978;2(2):225-226
5) 近藤 久:臨床と細菌.1980;7(4):59-63
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