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生物学的製剤基準
乾燥濃縮人血液凝固第Ⅸ因子
特定生物由来製品
処方箋医薬品注)
血液凝固第Ⅸ因子欠乏患者の出血傾向を抑制する。
本剤は「乾燥濃縮人血液凝固第Ⅸ因子」であり、「乾燥人血液凝固第Ⅸ因子複合体」ではないので、バイパス効果は期待できない。そのため血液凝固第Ⅷ因子に対するインヒビターを有する患者の出血に対しては使用しないこと。
本剤を添付の日本薬局方注射用水で溶解し、通常1回血液凝固第Ⅸ因子800~1,600国際単位を静脈内に緩徐に注射する。用量は、年齢・症状に応じ適宜増減する。
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。
観察を十分に行うこと。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19の感染の可能性を否定できない。感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)が起こる可能性がある。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
頻度不明
過敏症
発熱、顔面潮紅、蕁麻疹等
その他
悪寒、腰痛
全国14施設、20症例の血友病B患者を対象とした旧単位表示製剤注1)で実施された単回静注投与の臨床試験において、血液凝固第Ⅸ因子の生体内回収率は平均84.3%(現単位表示の国際単位に換算すると52.7%注2))、血中半減期は平均24.0時間であった1)。
注1)旧単位表示製剤とは、1992年発売当時の「ノバクトM」(50単位/mL)である。
注2)旧単位表示による50単位/mLは現単位表示の80国際単位/mLに相当するため、見かけ上投与量が増加することに伴い、生体内回収率を国際単位で表示した場合には旧単位表示製剤の平均84.3%を1.6で除した平均52.7%となる。
血友病B患者を対象とした長期多回静注投与の臨床試験において、本剤の止血効果の有効率は次のとおりであった。
施設数
症例数
出血回数
投与回数
有効率(%)
21
223
263
222/223(99.6)
安全性解析対象24例において副作用は認められなかった1)。
血漿中の血液凝固第Ⅸ因子を補い、出血傾向を抑制する。
本剤をin vitroで第Ⅸ因子欠乏血漿に添加し、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)で凝固時間を測定した。その結果から、本剤はin vitroで凝固補正効果を持つことが確認された。
本剤は特定生物由来製品に該当することから、本剤を使用した場合は、医薬品名(販売名)、その製造番号又は製造記号(ロット番号)、使用年月日、使用した患者の氏名、住所等を記録し、少なくとも20年間保存すること。
1バイアル溶剤:日本薬局方注射用水 5mL、溶解液注入針、フィルトラン、シリンジ、翼状針、アルコール綿、救急絆創膏添付
1) 齋藤英彦ほか:基礎と臨床. 1990;24(15):8044-8064
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【溶解方法】
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