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処方箋医薬品注)
特定生物由来製品
気管支喘息、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、アレルギー性皮膚疾患(蕁麻疹、慢性湿疹、アトピー性皮膚炎)
本剤は対症療法剤ではないので、発作等の抑制効果は期待できない。発作時に投与すると、かえって症状を増悪する場合があるので、使用の際は注意すること。
効能・効果
用法・用量
本剤1バイアルを注射用水1.5mLに溶解し、皮下に注射する。通常1回1バイアルを成人では週1~2回、小児では週1回の間隔で6回注射し1クールとする。十分な効果のあらわれない場合には更に1クールの注射を行う。この場合、成人に対しては1回投与量を最高3バイアルまで増量することができる。また、いったんあらわれた効果を維持するためには3~4ヵ月ごとに1回の注射を反復する。
本剤1バイアルを注射用水1.5mLに溶解し、皮下に注射する。通常1回1バイアルを成人では週1~2回、小児では週1回の間隔で3回又は6回注射し1クールとする。十分な効果のあらわれない場合には更に1クールの注射を行う。この場合、成人に対しては1回投与量を最高3バイアルまで増量することができる。また、いったんあらわれた効果を維持するためには3~4ヵ月ごとに1回の注射を反復する。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
初回量を適宜減量する等の注意を行い漸次増量すること。発作を誘発するおそれがある。
本剤の投与量を適宜減量する。発作を増悪誘発するおそれがある。
抗IgA抗体を保有する患者では過敏反応を起こすおそれがある。
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。
肝機能異常を来したとの報告がある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
低出生体重児、新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
非経口用生ワクチン(麻疹、おたふくかぜ、風疹、これらの混合ワクチン及び水痘ワクチン等)
本剤の投与を受けた者は、生ワクチンの効果が得られないおそれがあるので、生ワクチンの接種は本剤投与後3ヵ月以上延期すること。また、生ワクチン接種後14日以内に本剤を投与した場合は、投与後3ヵ月以上経過した後に生ワクチンを再接種することが望ましい。
本剤中の免疫抗体の中和反応により、生ワクチン中の弱毒ウイルスの増殖が抑制され、免疫を獲得できなくなるおそれがある。
血圧低下、チアノーゼ、呼吸困難等の異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
蕁麻疹、発疹、喘息発作、一時的な鼻症状の増悪、そう痒
咳嗽、呼吸困難、くしゃみ発作
−
精神神経系
眠気、頭痛
めまい
しびれ感
循環器
熱感、心悸亢進
消化器
悪心、嘔気、腹痛
嘔吐
肝臓
ASTの上昇、ALTの上昇
注射部位
疼痛、硬結、発赤、腫脹
熱感
その他
発熱
のぼせ、気分不良、倦怠感
鼻アレルギー又は血管運動性鼻炎患者を対象とし、本剤群52例と本剤群と同量のγ-グロブリン(γ-G)を投与したプラセボ群51例に分け、1回1バイアル週2回を連続6週間、計12回皮下投与の二重盲検比較試験を行った。本剤群の有用率は67.3%(35/52例)であり、プラセボ群の45.1%(23/51例)と比較して有意に高かった。本剤群52例中1例(1.9%)に一過性の薬疹様皮疹が認められた1)。鼻アレルギー又は血管運動性鼻炎患者を対象とし、1回2バイアル週1回を10回1クール(目標)皮下投与するオープン試験を行った。本剤の有効率は65.8%(27/41例)であった。41例中3例(7.3%)に副作用が認められた。発現した副作用は全身倦怠感、蕁麻疹様発疹、浮腫、疼痛、熱感が各1例(2.4%)であった2)。週1回1バイアル4週の治療により十分な効果のあらわれない通年性鼻アレルギー患者を対象とし、週1回1バイアル群53例と週1回2バイアル群54例に分け、連続6週皮下投与のオープン比較試験を行った。週1回2バイアル群の有効率は64.8%(35/54例)であり、週1回1バイアル群の34.0%(18/53例)と比較して有意に高かった。副作用は両群に認められなかった3)。週1回1バイアル6週の治療により十分な効果のあらわれない通年性鼻アレルギー患者を対象とし、週1回1バイアル群36例と週1回3バイアル群38例に分け、連続6週皮下投与のオープン比較試験を行った。週1回3バイアル群の有効率は50.0%(19/38例)であり、週1回1バイアル群の22.2%(8/36例)と比較して有意に高かった。週1回3バイアル群にのみ46例中3例(6.5%)に副作用が認められた。発現した副作用は悪心、眠気、のぼせ感、肛門周囲のそう痒感、注射部位の発赤が各1例(2.2%)であった4)。
湿疹・皮膚炎患者を対象とし、本剤群57例と本剤群と同量のγ-Gを投与したプラセボ群55例に分け、1回1バイアル週2回を連続6週間、計12回皮下投与の二重盲検比較試験を行った。本剤群の有用率は57.9%(33/57例)であり、プラセボ群の36.4%(20/55例)と比較して有意に高かった。副作用は両群に認められなかった5)。1回1バイアル週1~2回を3~6週間、計6回皮下投与でやや有効以下であった慢性湿疹15例、アトピー性皮膚炎4例、痒疹性湿疹1例の計20例の患者に1回2バイアル週1~2回を3~6週間、計6回皮下投与した。1回2バイアル投与での有効率は60.0%(12/20例)であった。1回2バイアル投与の20例中1例(5.0%)に局所の疼痛が認められた6)。週1回1バイアル3回投与でやや有効以下であった湿疹・皮膚炎患者を対象とし、週1回1バイアル群14例と週1回3バイアル群19例に分け、連続3週皮下投与のオープン比較試験を行った。週1回3バイアル群の有効率は47.4%(9/19例)であり、週1回1バイアル群の7.1%(1/14例)と比較して有意に高かった。週1回3バイアル群にのみ20例中1例(5.0%)にそう痒感の悪化が認められた7)。
慢性蕁麻疹患者を対象とし、本剤群64例と本剤群と同量のγ-Gを投与したプラセボ群64例に分け、1回1バイアル週2回を連続6週間、計12回皮下投与の二重盲検比較試験を行った。本剤群の有用率は71.9%(46/64例)であり、プラセボ群の45.3%(29/64例)と比較して有意に高かった。本剤群75例中1例(1.3%)に注射部位疼痛が認められた5)。週1回1バイアル4回投与でやや有効以下であった慢性蕁麻疹患者を対象とし、週1回1バイアル群28例、週1回2バイアル群27例、週1回3バイアル群30例に分け、連続6週皮下投与のオープン比較試験を行った。週1回2バイアル群の有用率は37.0%(10/27例)、週1回3バイアル群の有用率は63.3%(19/30例)であり、いずれも週1回1バイアル群の10.7%(3/28例)と比較して有意に高かった。副作用は全例に認められなかった8)。
気管支喘息患者を対象とし、本剤群60例と本剤群と同量のγ-Gを投与したプラセボ群69例に分け、1回1バイアル週2回を連続6週間、計12回皮下投与の二重盲検比較試験を行った。本剤群の有用率は73.3%(44/60例)であり、プラセボ群の44.9%(31/69例)と比較して有意に高かった。本剤群60例中2例(3.3%)に副作用が認められた。発現した副作用は発作誘発、頭痛が各1例(1.7%)であった。また、本剤群60例中4例(6.7%)に臨床検査値の異常が認められた。発現した臨床検査値の異常はコレステロール上昇が2例(3.3%)、総ビリルビン上昇、BUN上昇が各1例(1.7%)であった9)。気管支喘息患者を対象とし1回1バイアル週1回6~8週皮下投与(1バイアル法、22例)と1回3バイアル週1回6~8週皮下投与(3バイアル法、33例)との比較試験を行った。同一の患者での比較が可能であった22例では、1バイアル法の有効率50.0%(11/22例)に対して3バイアル法は63.6%(14/22例)であった。副作用は全例に認められなかった10)。
本剤の作用機序の詳細は明らかではない。
感作マウスに本剤を週2回、3週間皮下投与したところ、アレルゲン誘発によるT細胞依存性好酸球浸潤を50~150mg/kg/dayの範囲で用量依存的に抑制した。本剤150mg/kg/day投与時にみられる抑制作用はシクロスポリン100mg/kg/day投与時と同程度であった。なお、配合成分であるヒスタミンやγ-グロブリンの単独投与(150mg/kg/day相当量)では何ら抑制作用は認められなかった11),12)。
本剤はin vitroでラット肥満細胞の脱顆粒及びヒスタミン遊離を、またヒト白血球からのヒスタミン遊離を抑制した13),14),15)。
本剤を反復投与することにより、アレルギー疾患患者に欠如しているヒスタミン防御力を獲得させ、ヒスタミンに対する耐性を高めることが示唆された16),17)。
6バイアル(1.5mL溶解液 6アンプル添付)30バイアル(1.5mL溶解液 30アンプル添付)60バイアル(1.5mL溶解液 60アンプル添付)
1) 久松建一ほか:耳鼻咽喉科展望 1979;22(補1):38-49
2) 小山英明ほか:耳鼻咽喉科展望 1979;22(補4):334-341
3) 増野肇ほか:耳鼻咽喉科展望 1980;23(補3):169-179
4) 渡部泰夫ほか:耳鼻臨床 1980;73(4):737-749
5) 久木田淳ほか:西日本皮膚科 1980;42(3):470-477
6) 安野洋一ほか:基礎と臨床 1979;13(11):3956-3962
7) 喜多野征夫ほか:基礎と臨床 1980;14(5):1317-1322
8) 山口全一ほか:治療 1980;62(5):1033-1040
9) 伊藤和彦ほか:臨牀と研究 1979;56(9):3058-3069
10) 伊藤幸治ほか:基礎と臨床 1980;14(5):1197-1200
11) Yoshii, H., et al.:J. Allergy Clin. Immunol. 1997;100(6):809-816
12) 吉井春夫ほか:アレルギー 1995;44(5):567-570
13) Ishikawa, T., et al.:Int. Arch. Allergy Appl. Immun. 1979;59(4):403-407
14) 大西章元ほか:臨床免疫 1985;17(12):1145-1150
15) 谷崎勝朗ほか:臨牀と研究 1987;64(6):1901-1905
16) Urquia D. A., et al.:Novell. Therap. 1959;9:508
17) Morichau B. G., et al.:Presse Med. 1960;68:1512-1514
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