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下記疾患における自覚症状及び他覚所見の改善
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎
通常成人1日1.5~2.0gを3~4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
発疹、蕁麻疹、瘙痒感
肝臓
AST、ALT、LDH、Al-P、γ-GTP上昇等の肝機能障害
消化器
悪心、嘔吐、便秘、下痢、腹痛、膨満感
嘔気、胃部不快感
その他
顔面紅潮
アズレンスルホン酸ナトリウム・L-グルタミン配合顆粒「クニヒロ」とマーズレンS配合顆粒を、クロスオーバー法によりそれぞれ2g(アズレンスルホン酸ナトリウム水和物として6mg)を健康成人男子に絶食下単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された1)。
判定パラメータ
参考パラメータ
AUC0-48hr
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
アズレンスルホン酸
ナトリウム・L-グルタミン
配合顆粒「クニヒロ」(2g)
9556.7
±2258.5
591.4
±170.1
4.5
±1.7
17.0
±3.1
マーズレンS配合顆粒(2g)
10464.7
±2865.4
630.1
±179.5
4.0
16.9
±3.3
(Mean±S.D.,n=44)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
注)本剤の承認されている用法及び用量は「通常成人1日1.5~2.0gを3~4回に分割経口投与する。」である。
本剤はプロプラノロール、イミプラミン、ジアゼパム、ワルファリンを基質としてチトクロームP450への影響を調べた結果、チトクロームP450へ影響を及ぼさなかった2)(in vitro)。
アズレンスルホン酸ナトリウム・L-グルタミン配合顆粒は、アズレンスルホン酸ナトリウム水和物、L-グルタミンの単独投与群に比べ、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の患者を対象とした二重盲検比較試験においてその有用性が認められている。
本剤の配合成分であるアズレンスルホン酸ナトリウム水和物は、炎症性粘膜に直接的に作用し、各種胃炎に効果を発揮するばかりでなく、胃炎・潰瘍の合併症に効果を発揮する6)。
ラット酢酸潰瘍モデルにおいて、潰瘍底の血管新生を促進する10)。
ラットにおいて、本剤投与により胃粘膜内ペプシノゲン量を対照に比してpH2.0で約75%、pH3.5で約78%に減少させた11)。
ラットを用いた各種胃粘膜損傷物質(タウロコール酸-塩酸、タウロコール酸-セロトニン、無水エタノール、アンモニア、アスピリン、インドメタシン及びジクロフェナク等)による胃粘膜障害を抑制する7),12),13),14)。
ラットを用いた酢酸による胃・十二指腸の潰瘍モデルにおいて、アズレンスルホン酸ナトリウム水和物+L-グルタミンの併用投与群は、アズレンスルホン酸ナトリウム水和物、L-グルタミンの各単独投与群に対して有意な治癒促進作用を認めた。また、ラットを用いた潰瘍の治癒遅延モデルに対して抑制作用を示す10),15)。
一般名:アズレンスルホン酸ナトリウム水和物
(Sodium Azulene Sulfonate Hydrate)
化学名:Sodium 1,4-dimethyl-7-isopropylazulene-3-sulfonate hemihydrate or hydrate
分子式:C15H17NaO3S・1/2H2O 又は H2O
分子量:309.36 又は 318.36
性状:暗青色の結晶又は結晶性の粉末で、におい及び味はない。メタノールにやや溶けやすく、水又は酢酸(100)にやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくく、無水酢酸、ジエチルエーテル又はヘキサンにほとんど溶けない。光により変化し、水溶液(1→200)のpHは6.0~9.0である。
化学構造式:
一般名:L-グルタミン(L-Glutamine)
化学名:(2S)-2,5-Diamino-5-oxopentanoic acid
分子式:C5H10N2O3
分子式:146.14
性状:白色の結晶又は結晶性の粉末で、わずかに特異な味がある。ギ酸に溶けやすく、水にやや溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
1) 皇漢堂製薬株式会社 社内資料
2) 佐藤正雄ほか:薬理と治療.1998;26(4):481-484.
3) 三好秋馬ほか:内科宝函.1982;29(5):297-332.
4) 関口利和ほか:基礎と臨床.1977;11(2):679-686.
5) 小林節雄ほか:新薬と臨牀.1981;30(11):1855-1873.
6) 中沢三郎ほか:診療と新薬.1974;11(9):1839-1849.
7) 内藤俊一ほか:薬理と治療.1984;12(1):183-186.
8) Martinson EE,et al.:Biokhimiia.1962;27(3):437-441.
9) Leloir LF,et al.:Biochim. Biophys. Acta.1953;12:15-22.
10) 林啓一郎ほか:薬理と治療.1998;26(4):465-472.
11) 川村武ほか:基礎と臨床.1985;19(13):6443-6446.
12) 川村武ほか:基礎と臨床.1985;19(10):5195-5199.
13) 堀裕子ほか:薬理と治療.1994;22(9):3777-3783.
14) 堀裕子ほか:薬理と治療.1994;22(10):4305-4313.
15) 岡部進ほか:応用薬理.1975;9(1):31-37.
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