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処方箋医薬品注)
高脂血症(家族性を含む)
通常、成人にはペマフィブラートとして1回0.2mgを1日1回経口投与する。ただし、トリグリセライド高値の程度により、1回0.4mgを1日1回まで増量できる。
急激な腎機能の悪化を伴う横紋筋融解症があらわれることがあるので、投与にあたっては患者の腎機能を検査し、eGFRが30mL/min/1.73m2未満の場合は本剤投与の適否を慎重に判断し、投与する場合には本剤の用量は1回0.2mgを1日1回とすること。,,,
胆石形成が報告されている。
横紋筋融解症があらわれることがある。,,
本剤とHMG-CoA還元酵素阻害薬を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用すること。急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。やむを得ず併用する場合には、定期的に腎機能検査等を実施し、自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに本剤の投与を中止すること。,,
投与しないこと。肝障害を悪化させるおそれがある。また、本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。,,
本剤投与の適否及び本剤の増量の必要性を慎重に判断すること。肝機能検査値の異常変動があらわれるおそれがある。また、肝障害のある患者(Child-Pugh分類Aの肝硬変のある患者等)では本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
副作用発現に留意し、経過を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
シクロスポリン
(サンディミュン)(ネオーラル)
,
併用により本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。
左記薬剤のOATP1B1、OATP1B3、CYP2C8、CYP2C9及びCYP3Aの阻害作用によると考えられる。
リファンピシン
(リファジン)
左記薬剤のOATP1B1及びOATP1B3の阻害作用によると考えられる。
HMG-CoA還元酵素阻害薬
急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止すること。
危険因子:腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者
クロピドグレル硫酸塩
併用する場合には本剤投与の適否及び本剤の増量の必要性を慎重に判断すること。併用により本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。
左記薬剤のCYP2C8及びOATP1B1の阻害作用によると考えられる。
クラリスロマイシンHIVプロテアーゼ阻害剤
左記薬剤のCYP3A、OATP1B1及びOATP1B3の阻害作用によると考えられる。
フルコナゾール
左記薬剤のCYP2C9及びCYP3Aの阻害によると考えられる。
陰イオン交換樹脂
本剤の血漿中濃度が低下する可能性があるので、併用する場合には、可能な限り間隔をあけて投与することが望ましい。
同時投与により本剤が左記薬剤に吸着され吸収が低下する可能性がある。
強いCYP3A誘導剤
本剤の血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。
左記薬剤の強いCYP3Aの誘導作用により、本剤の代謝が促進されると考えられる。
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、これに伴って急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。,,,
0.5%以上
0.1~0.5%未満
頻度不明
肝臓
ALT上昇
胆石症、肝機能異常、AST上昇
筋肉
CK上昇、筋肉痛
血中ミオグロビン増加
皮膚
発疹
そう痒
その他
糖尿病(悪化を含む)
グリコヘモグロビン増加、低比重リポ蛋白増加、血中尿酸増加
マウスのがん原性試験(0.075mg/kg/日以上)で肝細胞癌及び肝細胞腺腫の発現頻度の増加が認められた。ラットのがん原性試験(雄0.3mg/kg/日以上、雌1mg/kg/日以上)で肝細胞癌及び肝細胞腺腫、膵臓腺房細胞癌、膵臓腺房細胞腺腫、精巣ライディッヒ細胞腺腫並びに甲状腺濾胞上皮細胞腺腫の発現頻度の増加が認められた。
トリグリセライド(TG)高値の脂質異常症患者に本剤0.4mg/日を1日1回又はペマフィブラート即放性製剤(IR錠)0.2mg/日を1日2回に分けて食前又は食後に4週間反復経口投与した(2期クロスオーバー)。本剤投与4週時の血漿中ペマフィブラート濃度推移は次図のとおりであり、薬物動態パラメータは次表のとおりであった。投与4週時の食前投与に対する食後投与のCmax及びAUC0-τの幾何平均値の比[90%信頼区間]は、1.124[0.840, 1.503]及び1.097[0.879, 1.370]であった。なお、ペマフィブラートの1日用量を同等に補正したIR錠0.2mg/日投与4週時に対する本剤0.4mg/日投与4週時のAUC0-τの幾何平均値の比[90%信頼区間]は、食前投与時と食後投与時でそれぞれ0.863[0.797, 0.934]、0.870[0.788, 0.960]であった1)。
Cmax(ng/mL)
AUC0-τ(ng・h/mL)
tmax(h)
t1/2(h)
食前投与
3.1283[70.6]n=20
22.7233[61.8]n=20
3.00[1.5, 14.0]n=20
5.549[43.6]n=17
食後投与
3.5149[59.3]n=19
24.9334[37.7]n=19
8.00[3.0, 11.9]n=19
4.185[23.6]n=17
Cmax、AUC0-τ、t1/2:幾何平均値[変動係数(%)]tmax:中央値[最小値,最大値]
健康成人男性8例にペマフィブラート即放性製剤(IR錠)0.2mgを単回経口投与したとき、IR錠の絶対バイオアベイラビリティは61.5%であった2)(外国人データ)。
ペマフィブラートのヒト血漿蛋白結合率は99%以上であった3)(in vitro)。
健康成人男性8例に14C-ペマフィブラート0.8mg注1)を単回経口投与したとき、主な血漿中代謝物はベンジル位酸化体及びジカルボン酸体のグルクロン酸抱合体とN-脱アルキル体の混合物であった2)(外国人データ)。
ペマフィブラートは、CYP2C8、CYP2C9、CYP3A4、CYP3A7、UGT1A1、UGT1A3及びUGT1A8の基質である3)(in vitro)。
健康成人男性7例に14C-ペマフィブラート0.8mg注1)を単回経口投与したとき、投与216時間後までの尿及び糞中へ投与放射能の14.53%及び73.29%が排泄された2)(外国人データ)。
ペマフィブラートは、P-gp、BCRP、OATP1A2、OATP1B1、OATP1B3、OCT2及びNTCPの基質である3)(in vitro)。
Cmax
AUC0-t
軽度腎機能障害患者群[50≤Ccr<80mL/min](n=8)
1.644[1.155, 2.342]
1.629[1.161, 2.287]
中等度腎機能障害患者群[30≤Ccr<50mL/min](n=8)
1.093[0.767, 1.556]
1.154[0.822, 1.620]
高度腎機能障害患者群[Ccr<30mL/min](n=7)
1.545[1.072, 2.228]
1.296[0.913, 1.841]
末期腎不全患者群[血液透析で治療中](n=7)
1.258[0.872, 1.813]
1.607[1.131, 2.282]
AUC0-τの幾何平均値の比[90%信頼区間]
高度腎機能障害群[eGFR<30mL/min/1.73m2又は透析]
0.9177[0.6198, 1.3587]
なお、血漿中薬物動態パラメータは次表のとおりであった5)。,
軽度~中等度腎機能障害患者[30≤eGFR<60mL/min/1.73m2](n=7)
2.4483±0.9535
8.6994±4.0397
高度腎機能障害患者[eGFR<30mL/min/1.73m2](n=4)
2.0508±0.6588
7.4130±3.9548
高度腎機能障害患者[透析](n=4)
1.8798±0.5728
8.4470±3.3054
平均値±標準偏差
脂肪肝患者及び肝硬変患者24例に、ペマフィブラート即放性製剤(IR錠)0.2mgを単回経口投与したときの肝機能正常者に対する薬物動態パラメータの比は次表のとおりであり、肝機能正常者群と比較して、脂肪肝患者群及び肝硬変患者群では曝露の増加が認められた6)。,,
脂肪肝患者群(n=10)
1.198[0.819, 1.750]
1.194[0.836, 1.707]
軽度の肝硬変患者群Child-Pugh分類A(n=8)
2.329[1.561, 3.475]
2.076[1.425, 3.026]
中等度の肝硬変患者群Child-Pugh分類B(n=6)
3.882[2.520, 5.980]
4.191[2.790, 6.294]
健康成人にペマフィブラート即放性製剤(IR錠)と各種薬剤を併用投与したとき、薬物動態パラメータ等への影響は次表のとおりであった7)(外国人データ)。,,
併用薬
併用薬投与量
IR錠投与量注2)
測定対象
幾何平均値の比[90%信頼区間](併用投与時/単独投与時)
AUC0-inf
600mg単回
0.4mg単回
本薬
8.9644[7.5151, 10.6931]n=14
13.9947[12.6175, 15.5223]n=12
9.4336[8.3626, 10.6419]n=20
10.9009[9.9154, 11.9844]n=17
600mg/日1日1回10日間単独投与
0.4mg単回単独投与
0.3792a)[0.3378, 0.4257]n=20
0.2221a)[0.2065, 0.2389]n=16
クロピドグレル
300mg単回4日目
0.4mg単回4日目
1.4855[1.3915, 1.5858]n=20
2.3728[2.2473, 2.5052]n=20
75mg/日1日1回5日間5~9日目
0.4mg単回7日目
1.3415[1.2583, 1.4302]n=20
2.0876[1.9811, 2.1998]n=20
クラリスロマイシン
1,000mg/日1日2回8日間
2.4246[2.1632, 2.7174]n=18
2.0975[1.9158, 2.2964]n=17
400mg/日1日1回11日間
1.4409[1.2899, 1.6096]n=19
1.7891[1.6638, 1.9239]n=17
本薬:ペマフィブラートa)リファンピシン反復投与前のIR錠単独投与時に対するリファンピシン反復投与後のIR錠単独投与時のCmax及びAUC0-infの幾何平均値の比[90%信頼区間]
健康成人男性にペマフィブラート即放性製剤(IR錠)とHMG-CoA還元酵素阻害薬を併用投与したとき、薬物動態パラメータへの影響は次表のとおりであった8)(外国人データを含む)。
IR錠投与量
AUC0-τ
アトルバスタチン
20mg/日1日1回7日間
0.4mg/日1日2回7日間
本薬(n=18)
1.166[1.069, 1.272]
1.098[1.016, 1.187]
アトルバスタチン(n=18)
1.032[0.960, 1.109]
0.934[0.851, 1.024]
o-ヒドロキシアトルバスタチン(n=18)
0.875[0.826, 0.927]
0.784[0.736, 0.836]
シンバスタチン
1.230[1.090, 1.388]
1.125[0.997, 1.270]
シンバスタチン(n=19)
0.858[0.660, 1.114]
0.846[0.722, 0.992]
シンバスタチンオープンアシド体(n=19)
0.626[0.541, 0.725]
0.405[0.345, 0.475]
ピタバスタチン
4mg/日1日1回7日間
1.061[0.970, 1.160]
1.122[1.041, 1.209]
ピタバスタチン(n=18)
1.011[0.973, 1.050]
1.036[1.007, 1.066]
プラバスタチン
1.058[0.964, 1.162]
1.057[1.013, 1.102]
プラバスタチン(n=18)
1.107[0.908, 1.351]
1.065[0.922, 1.231]
フルバスタチン
60mg/日1日1回7日間
1.181[1.080, 1.290]
1.207[1.144, 1.274]
フルバスタチン(n=18)
0.989[0.790, 1.239]
1.151[1.057, 1.253]
ロスバスタチン
本薬(外国人、n=24)
1.106[1.048, 1.167]
1.110[1.046, 1.177]
ロスバスタチン(外国人、n=24)
1.092[1.016, 1.174]
1.025[0.964, 1.091]
本薬:ペマフィブラート
ペマフィブラート即放性製剤(IR錠)とジゴキシン、ワルファリンをそれぞれ併用投与したとき、ペマフィブラートはこれらの薬剤の薬物動態に影響を与えなかった7)(外国人データ)。注1)本剤の承認された用法及び用量は、「通常、成人にはペマフィブラートとして1回0.2mgを1日1回経口投与する。ただし、トリグリセライド高値の程度により、1回0.4mgを1日1回まで増量できる。」である。注2)ペマフィブラート即放性製剤(IR錠)の承認された用法及び用量は、「通常、成人にはペマフィブラートとして1回0.1mgを1日2回朝夕に経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減するが、最大用量は1回0.2mgを1日2回までとする。」である。
TG高値の脂質異常症患者に本剤0.2mg/日又は0.4mg/日を1日1回、ペマフィブラート即放性製剤(IR錠)0.2mg/日を1日2回に分けて12週間投与したとき、空腹時血清TGのベースラインからの変化率は次表のとおりであり、本剤0.2mg/日群及び0.4mg/日群のIR錠0.2mg/日群に対する非劣性が認められた。
本剤0.2mg/日(1日1回)
本剤0.4mg/日(1日1回)
IR錠0.2mg/日(1日2回)
ベースラインa)
338.6±117.0(117)
355.0±157.5(119)
354.2±142.3(117)
4週時a)
186.6±97.4(116)
177.1±103.4(119)
168.3±70.4(116)
8週時a)
180.2±76.0(116)
170.6±75.9(119)
179.2±102.5(117)
12週時a)
192.1±90.6(115)
166.5±81.6(118)
173.5±80.7(116)
変化率(%)b)
-43.80[-47.20, -40.39]
-48.00[-51.37, -44.63]
-48.00[-51.40, -44.60]
IR錠0.2mg/日群との差(%)b)
4.20[-0.62, 9.02]
0.00[-4.79, 4.79]
-
a)平均値±標準偏差(mg/dL)(例数)b)最小二乗平均値[95%信頼区間]非劣性マージン:10%ベースライン値、性別、治験薬の服用タイミング(食前又は食後)、スタチン併用の有無及び施設を共変量とし、治療期4、8、12週を繰り返し時点とした繰り返し測定型共分散分析
また、各評価時点におけるLDL-コレステロールの推移は次表のとおりであった。
本剤0.2mg/日
本剤0.4mg/日
IR錠0.2mg/日
ベースライン
139.0±43.6(117)
132.3±35.5(119)
137.3±42.2(117)
4週時
139.4±34.9(116)
140.0±36.2(119)
141.1±39.3(116)
8週時
139.4±39.1(116)
140.7±37.8(119)
140.8±40.7(117)
12週時
142.3±33.4(115)
142.3±34.4(118)
140.9±38.5(116)
平均値±標準偏差(mg/dL)(例数)
本剤投与による副作用発現割合は、0.2mg/日群、0.4mg/日群でそれぞれ2.5%(3/118例)、5.9%(7/119例)であった。主な副作用はALT増加(0.2mg/日群1.7%(2/118例))及び血中ケトン体増加(0.4mg/日群1.7%(2/119例))であった9)。
TG高値の脂質異常症患者に本剤0.2mg/日(効果不十分の場合、12週以降に0.4mg/日に増量)を1日1回朝又は夕に52週間投与したとき、最終評価時(52週時又は中止時)及びその直前の時点における空腹時血清TGのベースライン(264.0±109.2mg/dL(平均値±標準偏差)、n=121)からの変化率の平均値[95%信頼区間]は、朝投与群、夕投与群でそれぞれ-44.82%[-49.70, -39.94](n=61)、-46.61%[-51.34, -41.88](n=60)であった。朝投与群における夕投与群との最小二乗平均値の差[95%信頼区間]は3.03%[-3.55, 9.62]であった。また、各評価時点におけるLDL-コレステロールの推移は次表のとおりであった。
本剤
朝投与群
夕投与群
120.4±30.7(61)
130.1±40.9(60)
122.2±28.2(61)
123.7±41.0(59)
16週時
125.5±24.3(61)
121.4±31.3(56)
28週時
123.4±24.4(61)
119.4±31.9(56)
40週時
127.6±30.6(61)
122.0±34.0(56)
52週時
121.2±26.4(59)
120.1±35.9(55)
副作用発現割合は全例で19.0%(23/121例)で、その内訳は朝投与群、夕投与群でそれぞれ18.0%(11/61例)、20.0%(12/60例)であった。主な副作用は筋肉痛(夕投与群5.0%(3/60例))のほか、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、筋痙縮、関節周囲炎、発疹、高血圧が朝、夕投与群で各1例ずつ認められた10)。
軽度~中等度のTG高値かつHDL-コレステロール低値を示す2型糖尿病を合併した脂質異常症患者10,497例(日本人305例を含む)を対象に、ペマフィブラート即放性製剤(IR錠)0.4mg/日又はプラセボを1日2回に分けて投与する無作為化プラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。追跡期間は3.32年(中央値)であった。主要評価項目である心血管イベント(非致死性心筋梗塞、非致死性虚血性脳卒中、冠動脈血行再建術、心血管死のいずれか)の初回発現までの期間を評価した結果、複合エンドポイントの発現率(100人・年当たりのイベント発症例数)はIR錠群及びプラセボ群でそれぞれ3.53及び3.40で、ハザード比は1.03[95%信頼区間:0.92-1.16]であった。副次評価項目である投与4ヵ月時におけるIR錠群の空腹時TGのベースライン(3.340±1.0157mmol/L(平均値±標準偏差)、n=5,224)からの変化率は-31.073%(中央値、n=4,814)、プラセボ群の空腹時TGのベースライン(3.303±0.9922mmol/L(平均値±標準偏差)、n=5,241)からの変化率は-6.882%(中央値、n=4,848)であり、IR錠群とプラセボ群との変化率の差は-24.4%[-27.1, -21.6](最小二乗平均値[95%信頼区間]、エンドポイントの欠測を多重補完法を用いて補完した、性別、心血管疾患の既往歴、ベースライン時のスタチン使用及びベースラインの測定値を共変量とした共分散分析、n=5,240)であった。副作用発現割合はIR錠群及びプラセボ群でそれぞれ8.2%(433/5,264例)及び8.4%(441/5,274例)であり、IR錠群で発現した主な副作用は血中クレアチンホスホキナーゼ増加0.7%(37/5,264例)、筋肉痛0.5%(25/5,264例)であった。本試験で認められた有害事象のうち、肺塞栓症の発現割合はIR錠群及びプラセボ群でそれぞれ0.7%(37/5,264例)及び0.3%(16/5,274例)、深部静脈血栓症の発現割合はIR錠群及びプラセボ群でそれぞれ0.7%(36/5,264例)及び0.2%(13/5,274例)であり、IR錠群で発現割合が高かったが、IR錠との関連性は全症例で否定された。なお、日本人集団における肺塞栓症の発現割合はIR錠群及びプラセボ群でそれぞれ0.6%(1/160例)及び0%(0/145例)、深部静脈血栓症の発現割合はIR錠群及びプラセボ群でそれぞれ0.6%(1/160例)及び0.7%(1/145例)であった11)。
ペマフィブラートはPPARαに結合し、標的遺伝子の発現を調節することで、血漿TG濃度の低下、HDL-コレステロールの増加等の作用を示す12),13),14)。
フルクトース負荷高TG血症ラットへのペマフィブラートの経口投与により、用量依存的に血漿TG濃度が低下した15)。
ヒトApoA-Ⅰトランスジェニックマウスへのペマフィブラートの経口投与により、血漿HDL-コレステロール濃度及びヒトApoA-Ⅰ濃度が増加した15)。
高脂肪・高コレステロール食を負荷したLDL受容体欠損マウスへのペマフィブラートの経口投与により、大動脈洞の脂質沈着面積が減少した15)。
ペマフィブラート(Pemafibrate)
(2R)-2-[3-({1,3-Benzoxazol-2-yl[3-(4-methoxyphenoxy)propyl]amino}methyl)phenoxy]butanoic acid
C28H30N2O6
490.55
白色の粉末である。ジメチルスルホキシド、N,N-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、アセトニトリル、エタノール(99.5)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
95~101℃
4.63(pH2)、4.62(pH4)、2.87(pH6)、1.78(pH8)、1.59(pH10)、1.63(pH12)[1-オクタノール/Britton-Robinson緩衝液(20±1℃)]
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
PTP:100錠(10錠×10)、500錠(10錠×50)バラ:500錠(プラスチックボトル)
1) 興和(株)社内資料:徐放性製剤の第Ⅱ相臨床薬理試験(2023年6月26日承認、CTD2.7.6.1)
2) 興和(株)社内資料:第Ⅰ相マスバランス試験(海外)(パルモディア錠0.1mg:2017年7月3日承認、CTD2.7.6.1)
3) 興和(株)社内資料:非臨床試験 薬物動態試験(パルモディア錠0.1mg:2017年7月3日承認、CTD2.6.4.1-10)
4) 興和(株)社内資料:第Ⅲ相腎機能障害患者を対象とした薬物動態試験(パルモディア錠0.1mg:2017年7月3日承認、CTD2.7.6.6)
5) 興和(株)社内資料:腎機能障害患者を対象とした製造販売後臨床試験
6) 興和(株)社内資料:第Ⅲ相肝機能障害患者を対象とした薬物動態試験(パルモディア錠0.1mg:2017年7月3日承認、CTD2.7.6.5)
7) 興和(株)社内資料:薬物相互作用試験①(海外)(パルモディア錠0.1mg:2017年7月3日承認、CTD2.7.6.13-17、2.7.6.29-30)
8) 興和(株)社内資料:薬物相互作用試験②(海外を含む)(パルモディア錠0.1mg:2017年7月3日承認、CTD2.7.6.8-11)
9) 興和(株)社内資料:徐放性製剤の第Ⅲ相検証試験(2023年6月26日承認、CTD2.7.6.3)
10) 興和(株)社内資料:徐放性製剤の第Ⅲ相長期投与試験(2023年6月26日承認、CTD2.7.6.4)
11) 興和(株)社内資料:製造販売後臨床試験(心血管アウトカム試験)
12) Fruchart JC.: Cardiovasc Diabetol. 2013; 12: 82.
13) Sahebkar A, et al.: Expert Opin Pharmacother. 2014; 15: 493-503.
14) Pawlak M, et al.: J Hepatol. 2015; 62: 720-33.
15) 興和(株)社内資料:非臨床試験 薬理試験(パルモディア錠0.1mg:2017年7月3日承認、CTD2.6.2.1-8)
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