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アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、1回40~60mgを1日3回経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
ジピリダモール
ジピリダモールはアデノシン三リン酸(ATP)分解物であるアデノシンの血中濃度を上昇させ、心臓血管に対する作用を増強するとの報告があるので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること。
ジピリダモールのアデノシン取り込み抑制作用により、ATP分解物であるアデノシンの血中濃度が上昇する。
1.0%未満
頻度不明
消化器
悪心、食欲不振、胃腸障害、便秘傾向、口内炎
循環器
全身拍動感
過敏症
そう痒感
発疹
精神神経系
頭痛、眠気、気分が落ち着かない
感覚器
耳鳴
その他
脱力感
本剤は腸溶性製剤のため、乳鉢等ですりつぶさないこと。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康男性にアデホスコーワ腸溶錠20(アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物(以下ATP-2Na)として120mg注)、n=5)を単回経口投与し、投与後30分、60分、120分、180分における血中ATP濃度を測定した結果、投与後60分で上昇の傾向を認めた1)。注)本剤の承認された用法及び用量は「1回40~60mgを1日3回経口投与する」である。
心不全患者にアデホスコーワ腸溶錠20(ATP-2Naとして180mg/日、n=153)又はプラセボ(n=143)を1日3回8週間経口投与した二重盲検試験の結果、本剤の有用性が認められた。副作用は、本剤群で7例(3.9%)認められ、主な副作用は胃腸障害3例であった2)。
頭部外傷後遺症患者にアデホスコーワ腸溶錠60(ATP-2Naとして180mg/日)又はプラセボを1日3回4週間経口投与し、二重盲検クロスオーバー法(A群:アデホス→プラセボ(n=38)、B群:プラセボ→アデホス(n=29))にて検討した結果、本剤の有用性が認められた。副作用は認められなかった3)。
胃の下垂を伴う慢性胃炎患者にアデホスコーワ腸溶錠60(ATP-2Naとして180mg/日、n=84)又はプラセボ(n=77)を1日3回4週間経口投与した二重盲検試験の結果、本剤の有用性が認められた。副作用は認められなかった4)。
調節性眼精疲労患者にアデホスコーワ腸溶錠60(ATP-2Naとして180mg/日、n=19)又はプラセボ(n=30)を1日3回、日局リボフラビン錠1mgを併用して3週間経口投与した二重盲検試験の結果、本剤の有用性が認められた。副作用は認められなかった5)。
ATPはその血行力学的並びに生化学的作用により各組織の代謝を賦活する。
脳(イヌ6)、ネコ7))、心臓(イヌ8),9))、胃(イヌ10))の血流量を増加する。
脳(モルモット in vitro11),12))、心臓(イヌ13)、ウサギ14))等の代謝活性を増加する。
心筋(カエル in vitro15))、胃腸管平滑筋(ラット in vitro16)、健康人)の収縮力を増強する。
神経伝達の効率化をはかる(ウシガエル in vitro17))。
アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物(Adenosine Triphosphate Disodium Hydrate)
Disodium adenosine-5́-triphosphate(ATP-2Na)
C10H14N5Na2O13P3・3H2O
605.19
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、わずかに酸味がある。水に溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
アルミピロー包装開封後は湿気を避けて保存すること。
PTP:100錠(10錠×10)、500錠(10錠×50)、1000錠(10錠×100)
PTP:100錠(10錠×10)、1000錠(10錠×100)
1) 河野宏他.: 内科. 1971; 28: 943-5.
2) 高崎浩他.: 臨床と研究. 1978; 55: 207-20.
3) 堀浩他.: 薬理と治療. 1975; 3: 923-32.
4) 三好秋馬他.: 薬理と治療. 1975; 3: 950-72.
5) 鈴村昭弘他.: 薬理と治療. 1975; 3: 933-49.
6) 松本皓他.: 臨床と研究. 1973; 50: 1510-5.
7) 寺田秀興他.: 脳と神経. 1976; 28: 151-6.
8) 小金沢清美.: 日大医学雑誌. 1960; 19: 3513-41.
9) 大島研三他.: 呼吸と循環. 1959; 7: 115-20.
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15) 草場正.: 久留米医学会雑誌. 1970; 33: 1652-64.
16) 中山修他.: 薬理と治療. 1978; 6: 3559-65.
17) 平井恵二他.: 医学のあゆみ. 1982; 122: 635-8.
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