医療用医薬品 詳細表示

フェノール「コザカイ・M」

添付文書番号

2619704X1063_1_04

企業コード

270108

作成又は改訂年月

2023年9月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

872619

薬効分類名

外用殺菌消毒剤

承認等

フェノール「コザカイ・M」

販売名コード

YJコード

2619704X1063

販売名英語表記

Phenol

販売名ひらがな

ふぇのーる「こざかい・M」

承認番号等

承認番号

16000AMZ04513000

販売開始年月

1949年8月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

4年

基準名

日本薬局方

フェノール

規制区分

劇薬

一般的名称

フェノール

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

損傷皮膚及び粘膜には使用しないこと[吸収され、中毒症状を起こすおそれがある。]

3. 組成・性状

3.1 組成

フェノール「コザカイ・M」

有効成分1g中 日局 フェノール   1g

3.2 製剤の性状

フェノール「コザカイ・M」

性 状無色~僅かに赤色の結晶又は結晶性の塊で、特異なにおいがある。
光又は空気によって徐々に赤色を経て暗赤色となる。
凝固点:約40℃

4. 効能又は効果

  • (液剤)
    • 手指・皮膚の消毒、医療機器の消毒、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒、排泄物の消毒
    • 下記疾患の鎮痒
      • 痒疹(小児ストロフルスを含む)、じん麻疹、虫さされ
  • (2~5%軟膏)
    • 下記疾患の鎮痒
      • 痒疹(小児ストロフルスを含む)、じん麻疹、虫さされ

6. 用法及び用量

  • 〈手指・皮膚の消毒〉
  •  フェノール1.5~2%溶液を用いる。
  • 〈医療機器、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒〉
  •  フェノール2~5%溶液を用いる。
  • 〈排泄物の消毒〉
  •  フェノール3~5%溶液を用いる。
  • 〈痒疹(小児ストロフルスを含む)、じん麻疹、虫さされの鎮痒〉
  •  フェノール1~2%溶液、または2~5%軟膏として用いる。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

頻度不明

過敏症

発疹等

14. 適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意

  1. 14.1.1 必ず希釈し濃度に注意して使用すること。
  2. 14.1.2 炎症又は易刺激性の部位に使用する場合には、正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
  3. 14.1.3 金属器具を長時間浸漬する必要がある場合は、腐食を防止するために0.5~1.0%の亜硝酸ナトリウムを添加すること。

14.2 薬剤使用時の注意

  1. 14.2.1 外用にのみ使用すること。
  2. 14.2.2 眼に入らないように注意すること。入った場合には水でよく洗い流すこと。
  3. 14.2.3 原液又は濃厚液が皮膚に付着した場合には腐食を起こすことがあるので、直ちに拭きとりエタノール又は多量の水でよく洗い流すこと。
  4. 14.2.4 長期間又は広範囲に使用しないこと。
  5. 14.2.5 密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないこと。
  6. 14.2.6 合成ゴム製品、合成樹脂製品、光学器具、鏡器具、塗装カテーテル等には変質するものがあるので、このような器具は長時間浸漬しないこと。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

強い腐食作用があり、タンパク質を凝固し組織を腐食する1)

高濃度では細菌タンパク質を凝固させ、低濃度では、細胞壁に作用して溶菌させる。また、細胞膜に対する浸透性が強く細胞膜の機能低下・破壊を起こし、細胞質のタンパクと結合して酵素作用を不活化し細菌を死滅させる2)

18.2 抗菌作用

本剤は、使用濃度においてグラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及びウイルスには殺菌効果は期待できない。

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

フェノール(Phenol)

化学名

Phenol

分子式

C6H6O

分子量

94.11

性状

無色~僅かに赤色の結晶又は結晶性の塊で、特異なにおいがある。

エタノール(95)又はジエチルエーテルに極めて溶けやすく、水にやや溶けやすい。

10gに水1mLを加えるとき、液状となる。

光又は空気によって徐々に赤色を経て暗赤色となる。

皮膚を侵して白くする。

化学構造式

20. 取扱い上の注意

  1. 20.1 火気を避けること。
  2. 20.2 誤飲を避けるため、保管及び取扱いには十分注意すること。

22. 包装

500g[ガラス瓶]

24. 文献請求先及び問い合わせ先

小堺製薬株式会社 学術情報室

〒130-0026 東京都墨田区両国4-36-9

TEL:03-3631-1495 FAX:03-3631-1457

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

小堺製薬株式会社

東京都墨田区両国4-36-9

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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