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処方箋医薬品注)
高脂血症(家族性を含む)
通常、成人にはフェノフィブラートとして1日1回134mg~201mgを食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜減量する。1日201mgを超える用量は投与しないこと。
胆石形成が報告されている。
投与しないこと。横紋筋融解症があらわれることがある。,,,
投与量を減ずるか、投与間隔を延長し使用すること。横紋筋融解症があらわれることがある。,,
本剤とHMG-CoA還元酵素阻害薬を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用すること。急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。やむを得ず併用する場合には、本剤を少量から投与開始するとともに、定期的に腎機能検査等を実施し、自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止すること。,
投与しないこと。肝障害を悪化させることがある。
肝機能検査値の異常変動があらわれるおそれがある。,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。
投与しないこと。動物(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
プロトロンビン時間を測定して抗凝血剤の用量を調節し、慎重に投与すること。
抗凝血剤の作用を増強する。
急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止すること。
危険因子:腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者
低血糖症(冷汗、強い空腹感、動悸等)があらわれるとの報告があるので、併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
血糖降下作用が増強される。
陰イオン交換樹脂剤投与前1時間あるいは投与後4~6時間以上間隔をあけて投与すること。
吸収が遅延あるいは減少する可能性がある。
外国において重症な腎機能障害が報告されているので、腎機能検査等に注意し、慎重に投与すること。
併用により腎機能への影響を増大させる。
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、これに伴って急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがある。,,,
肝炎や黄疸、AST、ALT等の著しい上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。異常が認められた場合には、減量又は中止等の適切な処置を講ずるとともに、少なくとも1カ月以内に肝機能検査を実施すること。なお、AST又はALTが継続して正常上限の2.5倍あるいは100単位を超えた場合には投与を中止すること。,
重度の腹痛、嘔気、嘔吐、アミラーゼ上昇、リパーゼ上昇等を特徴とする膵炎があらわれることがある。
5%以上
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
肝臓
肝機能検査値異常(AST上昇、ALT上昇、ALP上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇等)
肝腫大
皮膚
発疹、そう痒感、蕁麻疹
脱毛、光線過敏症
多形紅斑
消化器
嘔気、嘔吐、便秘、下痢、食欲不振、心窩部痛、胃部不快感
腹痛、口渇、腹部膨満感
口内炎、鼓腸、胸やけ
腎臓
腎機能検査値異常(BUN上昇、クレアチニン上昇等)
筋肉
CK上昇
脱力感
筋肉痛、筋痙攣、こわばり感
血液
貧血(赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット値減少)、白血球増多、白血球減少、好酸球増多、血小板増加
血小板減少
精神神経系
頭痛、めまい
ふらつき
胆管系
胆石症、胆のう炎
その他
抗核抗体陽性
全身倦怠感、動悸
腫脹、下肢痛、味覚異常
浮腫、発熱、勃起障害、頻尿、血中ホモシステイン増加、しびれ感、ほてり
本剤は蛋白結合率が高いため、血液透析によって除去できない。
外国における「軽度の脂質代謝異常を有する2型糖尿病患者」を対象とした無作為化試験の結果、本剤投与群において膵炎及び静脈血栓塞栓症(肺塞栓症、深部静脈血栓症)の危険性がプラセボ投与群より高くなるとの報告がある1) 。
マウスの長期投与試験で雄の中間投与量群(60mg/kg)以上において肝細胞癌が、ラットの長期投与試験では、雄の中間投与量群(45mg/kg)以上において肝細胞癌と膵腺房細胞腫瘍及び精巣間細胞腫瘍が認められた。雌のラットとマウスでは、高投与量群(ともに200mg/kg)で肝細胞癌が認められた。
フェノフィブラートカプセル67mg「KTB」とリピディルカプセル67を、クロスオーバー法によりそれぞれ3カプセル(フェノフィブラート201mg)健康成人男子に食後単回経口投与して血漿中の活性代謝物(フェノフィブリン酸)濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUCt、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された2) 。
判定パラメータ
参考パラメータ
AUCt
(μg・hr/mL)
Cmax
(μg/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
フェノフィブラートカプセル67mg「KTB」
251.3±61.2
15.9±3.6
5.0±0.8
15.0±2.1
リピディルカプセル67
249.0±42.1
15.7±3.6
5.2±1.2
14.6±1.6
(Mean±S.D.,n=11)
血漿中濃度並びにAUCt、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
健康成人男性6例にフェノフィブラート錠160mg(80mg錠2錠、本剤100mgカプセル2カプセルに相当する用量)をクロスオーバー法にて空腹時又は食後30分に単回経口投与したとき、フェノフィブラートの活性代謝物であるフェノフィブリン酸のCmax及びAUC0-120hr(平均値)は、空腹時投与では食後投与の約55%及び約79%であった3) 。
フェノフィブラートの活性代謝物であるフェノフィブリン酸の血漿蛋白結合率は99%であった4) 。
ヒト血漿中には主にフェノフィブリン酸が存在し、また、ヒト尿中にはフェノフィブリン酸とその還元体が主にグルクロン酸抱合体として排泄された4) 。
健康成人男性にフェノフィブラート錠160mg(本剤100mgカプセル2カプセルに相当する用量)を食後単回経口投与したとき、投与後72時間までに投与量の64%が尿中に排泄された4) 。なお、排泄経路は腎臓であることが報告されている5) 。
軽度注2) 及び中等度注3) の腎障害患者6例(各3例)にフェノフィブラートカプセル100mgに相当する用量を朝食後30分に単回経口投与したとき、活性代謝物であるフェノフィブリン酸の薬物動態パラメータは、以下のとおりであった6) 。,
腎障害患者の障害度
AUC0-∞(μg・hr/mL)
Cmax(μg/mL)
Tmax(hr)
t1/2(hr)
軽度
202.7±82.3
8.2±4.2
6.0±1.2
25.5±2.2
中等度
266.9±71.2
6.5±1.7
6.7±0.7
35.1±5.7
(Mean±S.E., n=3)
ヒト肝ミクロソームを用いてフェノフィブリン酸のCYPの阻害について検討した結果、フェノフィブリン酸はCYP1A1、1A2、2A6、2B6、2C19、2D6、2E1及び3A4による代謝は阻害しなかったが、CYP2C9による代謝を阻害し、そのIC50は112μMであった4) 。
フェノフィブラートカプセル100mg「KTB」は「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン(平成18年11月24日付薬食審査発第1124004号)」に基づき、フェノフィブラートカプセル67mg「KTB」を標準製剤としたとき、溶出挙動が等しく、生物学的に同等とみなされた7) 。
核内受容体 peroxisome proliferator-activated receptor α(PPARα)を活性化して種々の蛋白質の発現を調節することにより脂質代謝を総合的に改善させ、血清コレステロール濃度と血清トリグリセライド濃度を低下させるとともに、血清HDLコレステロールを上昇させる8),9),10) 。
HDLの主要構成蛋白であるアポA-I及びA-IIの産生を増加させる14),15) (in vitro)。
高脂血症患者の血清総コレステロール及び血清トリグリセライドを有意に低下させ、HDLコレステロールを有意に上昇させた16) 。
正脂血ラット、フルクトース負荷及びコレステロール負荷ラット、コレステロール負荷ハムスターへの反復経口投与において、用量依存的に血清コレステロール濃度を低下させた17),18) 。
正脂血ラットへの反復投与において、用量依存的に血清トリグリセライド濃度を低下させた19) 。
HepG2 細胞において、フェノフィブリン酸(フェノフィブラート活性代謝物)を処置することにより、用量依存的にPCSK9 mRNA発現量を低下させた19) 。
フェノフィブラート(Fenofibrate)
1-Methylethyl 2-[4-(4-chlorobenzoyl)phenoxy]-2-methylpropanoate
C20H21ClO4
360.83
白色~微黄白色の結晶性の粉末である。エタノール(99.5)にやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。結晶多形が認められる。
80~83℃
開封後は湿気を避けて保存すること。
100カプセル[10カプセル(PTP)×10]500カプセル[10カプセル(PTP)×50]
1) Keech A,et al.:Lancet.2005;366:1849-1861.
2) 社内資料:フェノフィブラートカプセル67mg「KTB」の生物学的同等性試験.
3) 食事の影響に関する試験(リピディル錠53.3mg、同80mg:2011年3月30日承認、審査報告)
4) 第十八改正日本薬局方解説書.廣川書店;2021:C4615-C4620.
5) Brodie RR,et al.:Arzneim.-Forsch.(Drug Res).1976;26(5):896-901.
6) 中谷矩章,他:薬理と治療.1995;23(6):1617-1626.
7) 社内資料:フェノフィブラートカプセル100mg「KTB」の生物学的同等性試験 -溶出試験-.
8) Schoonjans K,et al.:EMBO J.1996;15(19):5336-5348.
9) Staels B,et al.:J Clin Invest.1995;95(2):705-712.
10) Schoonjans K,et al.:J Lipid Res.1996;37(5):907-925.
11) 荒川礼二郎,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.4):S1055-1061.
12) 永山隆,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.4):S1071-1082.
13) 永山隆,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.4):S1063-1070.
14) Vu-Dac N,et al.:J Biol Chem.1994;269(49):31012-31018.
15) Vu-Dac N,et al.:J Clin Invest.1995;96(2):741-750.
16) 佐々木淳,他:臨床評価.1995;23(3):553-579.
17) 土屋亜紀子,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.4):S1041-1046.
18) 永山隆,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.4):S1047-1054.
19) 社内資料:フェノフィブラートの薬理試験
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