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日本薬局方
ブホルミン塩酸塩腸溶錠
劇薬
処方箋医薬品注)
重篤な乳酸アシドーシスを起こすことがあり、死亡に至った例も報告されている。乳酸アシドーシスを起こしやすい患者には投与しないこと。また、重篤な低血糖症を起こすことがある。用法及び用量、使用上の注意に特に留意すること。,,,,
インスリン非依存型糖尿病(ただし、SU剤が効果不十分な場合あるいは副作用等により使用不適当な場合に限る。)
本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮すること。
本剤はSU剤が効果不十分な場合あるいは副作用等により使用不適当な場合にのみ使用すること。通常、ブホルミン塩酸塩として1日量100mgより開始し、1日2~3回食後に分割経口投与する。維持量は効果を観察しながら決めるが、1日最高投与量は150mgとする。
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乳酸アシドーシスを起こすおそれがある。,
投与しないこと。これらの患者を対象とした臨床試験は実施していない。,,
投与しないこと。これらの患者を対象とした臨床試験は実施していない。,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。類似化合物(メトホルミン)の動物実験で胎児への移行が認められており、一部の動物実験で催奇形作用が報告されている。また、妊婦は乳酸アシドーシスを起こしやすい。,
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
投与しないこと。一般に高齢者では腎・肝機能等が低下している。腎機能低下による本剤の排泄の減少、肝機能低下による乳酸の代謝能の低下が乳酸アシドーシスをあらわれやすくすることがある。,,,
ヨード造影剤
症状は全身倦怠、疲労感、脱力感で意識が混濁する。悪心・嘔吐・下痢等の胃腸症状がある。ヨード造影剤を用いて検査を行う場合は、本剤の投与を一時的に中止すること。緊急に検査を行う必要がある場合には、患者の状態を注意深く観察し、血中乳酸値の上昇、血液pHの低下等に注意すること。
腎機能を低下させ、本剤の腎排泄を低下させる。
腎毒性の強い抗生物質
症状は全身倦怠、疲労感、脱力感で意識が混濁する。悪心・嘔吐・下痢等の胃腸症状がある。患者の状態を注意深く観察し、血中乳酸値の上昇、血液pHの低下等に注意すること。発症の前駆症状があらわれた時には直ちに投与を中止すること。
利尿作用を有する薬剤
脱水により乳酸アシドーシスを起こすことがある。脱水症状があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
利尿作用を有する薬剤により、体液量が減少し脱水状態になることがある。
糖尿病用薬
血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。特に、β-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等非選択性薬剤は避けることが望ましい。
これらの薬剤の血糖降下作用による。
蛋白同化ステロイド
機序不明
サリチル酸剤
血中蛋白との結合抑制、サリチル酸剤の血糖降下作用による。
β-遮断剤
糖新生抑制、アドレナリンによる低血糖からの回復抑制、低血糖に対する交感神経症状抑制による。
モノアミン酸化酵素阻害剤
インスリン分泌促進、糖新生抑制による。
アドレナリン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
末梢でのブドウ糖の取り込み抑制、肝臓での糖新生促進による。
副腎皮質ホルモン
肝臓での糖新生促進、末梢組織でのインスリン感受性低下による。
甲状腺ホルモン
腸管でのブドウ糖吸収促進、グルカゴンの分泌促進、カテコラミンの作用増強、肝臓での糖新生促進による。
卵胞ホルモン
機序不明。コルチゾール分泌変化、組織での糖利用変化、成長ホルモンの過剰産生、肝機能の変化等が考えられる。
経口避妊薬
耐糖能を低下させ、本剤の血糖降下作用を減弱させると考えられる。
利尿剤
インスリン分泌の抑制、末梢でのインスリン感受性の低下による。
ピラジナミド
機序不明。血糖値のコントロールが難しいとの報告がある。
イソニアジド
糖質代謝の障害による血糖値上昇及び耐糖能異常による。
ニコチン酸
肝臓でのブドウ糖の同化抑制による。
フェノチアジン系薬剤
インスリン遊離抑制、副腎からのアドレナリン遊離による。
イメグリミン塩酸塩
消化器症状の発現に注意すること。
特に併用初期に多く発現する傾向が認められている。
乳酸アシドーシス(血中乳酸値の上昇、乳酸/ピルビン酸比の上昇、血液pHの低下等を示す)は予後不良のことが多い。一般的に発現する臨床症状は様々であるが、胃腸症状、倦怠感、筋肉痛、過呼吸等の症状がみられることが多く、これらの症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、必要な検査を行うこと。なお、乳酸アシドーシスの疑いが大きい場合には、乳酸の測定結果等を待つことなく適切な処置を行うこと。,,,,,,,,,
低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。,,,,,
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
消化器注1)
食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、便秘等
血液
貧血、白血球減少、血小板減少
過敏症
発疹等
肝臓
肝機能異常
代謝異常
ケトーシス
その他
全身倦怠感、頭痛、頭重、眠気
乳酸アシドーシスが起こることがある。
アシドーシスの補正(炭酸水素ナトリウム静注等)、輸液(強制利尿)、血液透析等の適切な処置を行う。
本剤とオルメサルタン メドキソミル製剤等との一包化は避けること。一包化して高温高湿度条件下にて保存した場合、本剤が変色することがある。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
グリコーゲン及びブドウ糖を急速に分解して乳酸にする嫌気性解糖系を促進させ、末梢組織の糖摂取能を亢進させると共に、肝糖原の新生と肝臓からの糖放出を抑制して血糖低下作用を現す2)。
ブホルミン塩酸塩(Buformin Hydrochloride)
1-Butylbiguanide hydrochloride
C6H15N5・HCl
193.68
白色の結晶性の粉末である。水又はエタノール(99.5)に溶けやすい。
175~180℃
100錠[10錠(PTP)×10]
1) Dubourg J.,et al.:Diabetes Obes Metab.2022;24(4):609-619.
2) 第十七改正日本薬局方解説書.廣川書店.2016;C4521-C4524.
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