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パンテノール注100mg「KCC」/パンテノール注250mg「KCC」/パンテノール注500mg「KCC」

処方せん医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能又は効果
6.用法及び用量
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.7小児等
11.副作用
11.2その他の副作用
14.適用上の注意
15.その他の注意
15.1臨床使用に基づく情報
17.臨床成績
17.1有効性及び安全性に関する試験
18.薬効薬理
18.1作用機序
18.2腸運動亢進作用
18.3体内利用時間の延長
19.有効成分に関する理化学的知見
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

パンテノール注100mg「KCC」/パンテノール注250mg「KCC」/パンテノール注500mg「KCC」

添付文書番号

3133401A1069_1_03

企業コード

270173

作成又は改訂年月

2023年8月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

873133

薬効分類名

パンテノール製剤

承認等

パンテノール注100mg「KCC」

販売名コード

YJコード

3133401A1069

販売名英語表記

PANTHENOL Injection

販売名ひらがな

ぱんてのーるちゅう100mg「KCC」

承認番号等

承認番号

30200AMX00010

販売開始年月

1990年7月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

パンテノール注250mg「KCC」

販売名コード

YJコード

3133401A2057

販売名英語表記

PANTHENOL Injection

販売名ひらがな

ぱんてのーるちゅう250mg「KCC」

承認番号等

承認番号

30200AMX00011

販売開始年月

1972年2月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

パンテノール注500mg「KCC」

販売名コード

YJコード

3133401A3061

販売名英語表記

PANTHENOL Injection

販売名ひらがな

ぱんてのーるちゅう500mg「KCC」

承認番号等

承認番号

30200AMX00012

販売開始年月

1978年4月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

一般的名称

パンテノール注射液

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

血友病の患者[出血時間を延長させるおそれがある。]

3. 組成・性状

3.1 組成

パンテノール注100mg「KCC」

有効成分1管(1mL)中
パンテノール   100mg
添加剤クエン酸水和物   3.78mg
pH調節剤   適量

パンテノール注250mg「KCC」

有効成分1管(1mL)中
パンテノール   250mg
添加剤クエン酸水和物   3.78mg
pH調節剤   適量

パンテノール注500mg「KCC」

有効成分1管(2mL)中
パンテノール   500mg
添加剤クエン酸水和物   7.56mg
pH調節剤   適量

3.2 製剤の性状

パンテノール注100mg「KCC」

剤形水性注射剤
色調無色澄明の液
pH4.5~6.5
浸透圧比2.0~2.5
(生理食塩液に対する比)

パンテノール注250mg「KCC」

剤形水性注射剤
色調無色澄明の液
pH4.5~6.5
浸透圧比5.1~5.8
(生理食塩液に対する比)

パンテノール注500mg「KCC」

剤形水性注射剤
色調無色澄明の液
pH4.5~6.5
浸透圧比5.1~5.8
(生理食塩液に対する比)

4. 効能又は効果

  • パントテン酸欠乏症の予防及び治療
  • パントテン酸の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給
    • (消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦等)
  • 下記疾患のうち、パントテン酸の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
    • ・ストレプトマイシン及びカナマイシンによる副作用の予防及び治療
    • ・接触皮膚炎、急・慢性湿疹
    • ・術後腸管麻痺
    • 上記に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。

6. 用法及び用量

通常、成人にはパンテノールとして1回20~100mgを1日1~2回、術後腸管麻痺には1回50~500mgを1日1~3回、必要に応じては6回まで、皮下、筋肉内又は静脈内注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

頻度不明

消化器

腹痛、下痢

14. 適用上の注意

14.1 薬剤投与時の注意

  1. 14.1.1 副交感神経興奮剤(ネオスチグミン等)使用後は12時間、また、サクシニルコリン投与後は1時間の間隔を置いて投与することが望ましい。
  2. 14.1.2 筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため、下記の点に配慮すること。

・神経走行部位を避けるよう注意すること。

・繰り返し注射する場合には、例えば左右交互に注射するなど、注射部位をかえて行うこと。
なお、乳児・幼児・小児には連用しないことが望ましい。

・注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。

15. その他の注意

15.1 臨床使用に基づく情報

低カリウム血症、機械的腸閉塞症の患者には臨床効果は得られない。

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験

術後腸管麻痺、接触皮膚炎、急性湿疹等に対してパンテノールの有用性が認められている1),2)

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

生体内にとり入れられたパンテノールは、体内で酸化されてパントテン酸となる。パントテン酸はさらにCoenzymeA(CoA)→アセチルCoAとなって、TCAサイクルにおけるオキザロ酢酸のアセチル化、神経伝達に不可欠であるアセチルコリンの生成、その他酢酸、芳香族アミン、グルコサミン、アミノ酸等体内重要物質のアセチル化に関与している1),2),3)

18.2 腸運動亢進作用

パンテノールは健常ウサギの呼吸、循環系、腸運動にほとんど作用を示さないが、実験的に虫垂を切除したウサギの腸運動を亢進することが認められている4)

18.3 体内利用時間の延長

ラットを用いた試験において、非経口投与されたパンテノールの尿中排泄はパントテン酸カルシウムと比較して緩徐であり、体内利用時間の延長が示唆されることが報告されている5)

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

パンテノール(Panthenol)

化学名

D-(+)-2,4-Dihydroxy-N-(3-hydroxypropyl)-3,3-dimethylbutyramide

分子式

C9H19NO4

分子量

205.25

性状

無色~微黄色の粘稠な液体又は白色の結晶性の塊又は無色~微黄色の粘稠な液体と白色の結晶性の塊の混合物で、わずかに特異なにおいがあり、味はわずかに苦い。水又はエタノール(95)と混和し、ジエチルエーテルに溶けにくい。水溶液(1→20)はアルカリ性である。吸湿性である。

化学構造式

旋光度

〔α〕20D:+29.0〜+32.0°(脱水物に換算して0.5g、水、10mL、100mm)

22. 包装

  • 〈パンテノール注100㎎「KCC」〉

    1mL×50管

  • 〈パンテノール注250㎎「KCC」〉

    1mL×50管

  • 〈パンテノール注500㎎「KCC」〉

    2mL×50管

24. 文献請求先及び問い合わせ先

ネオクリティケア製薬株式会社 学術情報フリーダイヤル

〒112-0006 東京都文京区小日向4-2-8

TEL 0120-265-321 FAX 03-5840-5145

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

ネオクリティケア製薬株式会社

神奈川県厚木市旭町四丁目18番29号

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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