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処方箋医薬品注)
磁気共鳴コンピューター断層撮影における肝腫瘍の局在診断のための肝臓造影
本剤あるいは類薬の投与歴がある場合は、本剤投与前の単純MR画像、特にT2強調画像での肝臓の信号における前回投与の影響を考慮し、本剤投与の適否を判断すること。
通常、成人には本剤0.016mL/kg(鉄として0.45mg/kg=8μmol/kg)を静脈内投与する。ただし、投与量は1.4mLまでとする。過剰量の投与あるいは追加投与はしないこと。
鉄過剰症を起こすおそれがある。
出血傾向を増強するおそれがある。
溶血を誘発するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、顔面浮腫、発赤、喉頭浮腫、痙攣等)があらわれることがある。
1%未満注1)
頻度不明
過敏症
発疹、蕁麻疹、発赤、そう痒感
顔面潮紅
消化器
嘔気
嘔吐
精神神経系
後頭部痛、灼熱感、頭痛、手のしびれ、下肢のしびれ
自律神経系
冷汗
発汗
循環器
血圧上昇
虚脱、血圧低下
その他
鼻出血、熱感、倦怠感、腰痛、背部痛、胸膜刺激症状、発熱
1回の検査にのみ使用すること。
健康成人男子に本剤0.02mL/kg(鉄として10μmol/kg)を静注したところ、血中から二相性に速やかに消失し、血漿中半減期はα相6分、β相3.5時間であった。投与48時間後には検出限界(1.91μmol/L)以下となった2) 。
(注:本剤の承認用量は0.016mL/kg=8μmolFe/kgである。)
健康成人男子に本剤0.02mL/kg(鉄として10μmol/kg)を投与後、肝SNRはT2強調Spin Echo法では3週後に投与前値の80%以上に回復し、T2*Gradient Echo法では1週後に約80%に回復した3) 。肝細胞癌19例に本剤0.02mL/kg(鉄として10μmol/kg)投与24あるいは48時間後にT2強調Spin Echo撮像を行った結果では、投与前SNRの約60%までの回復がみられた4) 。
コロイド液であるフェルカルボトラン中のカルボキシデキストランで被覆された超常磁性酸化鉄微粒子は、投与後速やかに主として肝のクッパー細胞に取り込まれ、組織中のプロトンの横緩和時間(T2)を短縮してMR信号を低下させることにより、磁気共鳴コンピューター断層撮影におけるコントラスト増強効果を発揮する7) 。
ラットの正常肝及び肝炎や肝硬変を発症した肝において、造影効果を示す肝の信号強度の低下が認められた8),9) 。ラットの転移性肝癌及び原発性肝癌モデルにおいて、腫瘍部と非腫瘍部とのコントラストが増加した10),11) 。原発性肝癌モデルにおいて、良性結節では鉄粒子の取り込みを示す信号強度の低下が認められたが、肝癌では信号強度は低下しなかった11) 。マウス原発性肝癌モデルにおいて、特に微小な腫瘍の検出能が向上した12) 。
フェルカルボトラン(Ferucarbotran)
γ-Fe2O3/C6H11O6-(C6H10O5)n-C6H11O5
本品は赤褐色の液である。本品は水と混和し、エタノール(95)又はジエチルエーテルと混和しない。本品は塩酸又は硫酸/水混液(1:1)に溶け、水浴上で加温するとき硝酸に溶け、アンモニア水(28)に溶けない。
カルボキシデキストランで被覆された超常磁性酸化鉄の親水性コロイド液Hydrophilic Colloidal Solution of Superparamagnetic Iron Oxide Coated with Carboxydextran
瓶 1.6mL×1(フィルター1個添付)
1) 谷本伸弘 他:日磁医誌. 1998;18:516-535
2) ネオクリティケア製薬社内資料(2002年10月8日承認、申請資料概要ヘ.3.1.1)
3) 谷本伸弘 他:臨床医薬. 1998;14:2337-2353
4) 谷本伸弘 他:日磁医誌. 1998;18:418-430
5) 谷本伸弘 他:日磁医誌. 1998;18:497-515
6) ネオクリティケア製薬社内資料(2002年10月8日承認、申請資料概要ト.1.6)
7) Kato, N. et al.:Invest. Radiol. 1999;34:551-557
8) ネオクリティケア製薬社内資料(2002年10月8日承認、申請資料概要ホ.1.2.3)
9) Kato, N. et al.:Invest. Radiol. 2002;37:292-298
10) Lawaczeck, R. et al.:Acta Radiol. 1997;38:584-597
11) Ishida, T. et al.:Invest. Radiol. 1997;32:282-287
12) Fujita, M. et al.:JMRI 1996;6:472-477
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