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向精神薬
処方箋医薬品注)
麻酔前投薬
通常、成人にはブロマゼパムとして1回3mgを術前夜又は麻酔前に直腸内投与する。
ジアゼパムで循環器への影響があらわれたとの報告がある。
作用が強くあらわれやすい。
呼吸器への影響があらわれるおそれがある。
少量から投与を開始するなど注意すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳を避けさせること。ヒト母乳中へ移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが他のベンゾジアゼピン系化合物(ジアゼパム)で報告されている1)。また、黄疸を増強する可能性がある。
少量から投与を開始するなど注意すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
少量から投与を開始するなど注意すること。運動失調等の副作用が発現しやすい。
アルコール(飲酒)
中枢神経抑制作用が増強されるおそれがある。アルコールとの併用は避けることが望ましい。
ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強するおそれがある。
中枢神経抑制剤
モノアミン酸化酵素阻害剤
クロルジアゼポキシドで舞踏病が発現したとの報告がある。
機序不明
フルボキサミンマレイン酸塩
本剤の血中濃度を上昇させることがあるので、本剤の用量を減量するなど、注意して投与すること。
肝臓で酸化的に代謝される本剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇、血中半減期を延長、又はAUCを増加させることがある。
シメチジン
本剤の中枢神経抑制作用が増強されるおそれがある。
本剤のクリアランスが減少し、血中半減期が延長する。
大量投与又は連用中における投与量の急激な減少ないし投与中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
統合失調症等の精神障害者に投与すると逆にこのような症状があらわれることがある。
1%以上
1%未満
頻度不明
中枢神経系
覚醒遅延
精神神経系
眠気、ふらつき、めまい
頭痛
興奮、気分高揚、歩行失調、不眠、性欲への影響、振戦、霧視、構音障害
血液
白血球減少
肝臓
AST・ALTの上昇、Al-Pの上昇、ウロビリノーゲン陽性
循環器
血圧低下
消化器
悪心、嘔吐
口渇、食欲不振、便秘、胃部不快感等
過敏症
過敏症状
泌尿器
排尿困難
呼吸器
低換気、高炭酸ガス血症
その他
倦怠感
疲労感、脱力感等
本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与する場合には、使用前にフルマゼニルの使用上の注意を必ず読むこと。
投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で、新たに本剤を投与する場合、本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化、遅延するおそれがある。
健康成人にブロマゼパム3mg坐剤を投与したところ、投与後約3時間で最高血中濃度に達した2)。
健康成人にブロマゼパム3mg坐剤を投与したところ、ブロマゼパム5mg錠剤とほぼ同等のbioavailabilityを示した2)。
術前患者の不眠・不安・緊張・いらいら等の精神症状に対する一般臨床試験の結果、有効以上の有効率は69.8%(88/126)であった。また、やや有効以上は95.2%(120/126)であった。副作用発現率は4.7%(6/127例)で、主な副作用はめまい1.6%(2/127例)、悪心1.6%(2/127例)、嘔吐1.6%(2/127例)であった3),4),5)。
ブロマゼパム5mg錠剤及びプラセボを対照とした手術前夜1回投与の二重盲検比較試験において、実薬群(3mg坐剤及び5mg錠剤)は眠り込みの速さ、睡眠の深さ、睡眠中断の回数、睡眠時間の総計、有用性においてプラセボ群と有意な効果が認められ、5mg錠剤と本剤はほぼ同等であった。本剤投与群の副作用発現率は37.3%(25/67例)で、主な副作用は眠気25.4%(17/67例)、倦怠感10.4%(7/67例)、ふらつき10.4%(7/67例)であった6)。
ブロマゼパム5mg錠剤及びプラセボを対照とした手術前夜及び手術当日術前2時間の2回投与の二重盲検比較試験において、実薬群(3mg坐剤及び5mg錠剤)はプラセボ群に比し前夜睡眠改善効果及び麻酔前投薬効果のいずれにおいても有意に優れており、3mg坐剤群と5mg錠剤群では有意差は認められなかった。本剤投与群の副作用発現率は2.74%(2/73例)で、ふらつき2.74%(2/73例)、失禁1.37%(1/73例)であった7)。
抑制性のGABAニューロンのシナプス後膜に存在するベンゾジアゼピン受容体にアゴニストとして高い親和性で結合し、GABA親和性を増大させることにより、GABAニューロンの作用を特異的に増強すると考えられている。
マウスでの睡眠麻酔増強作用を試験したところ、チオペンタールナトリウム麻酔に対しては、ブロマゼパムの直腸内投与は経口投与とほぼ同程度の作用を示し、ジアゼパムの直腸内投与よりも約2.5倍強い作用を示した。また、エーテル麻酔に対してはブロマゼパムの直腸内投与は経口投与よりも約3倍強い作用を示した8)。
Hot Plate法によりマウスでの鎮痛作用を試験したところ、ブロマゼパムの直腸内投与と経口投与はほぼ同程度の効果を示したが、直腸内投与の方が明らかに効果が持続した。また、モルヒネ及びペンタゾシンとの併用により両投与経路とも鎮痛作用の増強が認められた8)。
回転棒法によるマウスでの筋弛緩作用は、ブロマゼパムの直腸内投与の方が経口投与よりも作用が強かった。また、ブロマゼパムの直腸内投与とジアゼパムの直腸内投与を比較すると、ブロマゼパムはジアゼパムの約3.6倍強い作用であった8)。
ブロマゼパム(Bromazepam)(JAN)
7-Bromo-5-(pyridin-2-yl)-1,3-dihydro-2H-1,4-benzodiazepin-2-one
C14H10BrN3O
316.15
白色~淡黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。酢酸(100)に溶けやすく、メタノール、エタノール(99.5)又はアセトンに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
約245℃(分解)
50個[10個×5]
1) Patrick M.J.:Lancet I. 1972:542-543
2) 笠間俊男ほか:基礎と臨床 1983;17(3):1049-1055
3) 並木昭義ほか:薬理と治療 1983;11(6):2359-2365
4) 高橋 徹ほか:基礎と臨床 1984;18(4):1661-1666
5) 吉村彰友ほか:基礎と臨床 1983;17(4):1506-1508
6) 美濃部嶢ほか:医学のあゆみ 1983;127(2):146-164
7) 百瀬 隆ほか:新薬と臨床 1983;32(6):877-889
8) 笠間俊男ほか:日薬理誌 1983;81:149-165
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