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劇薬
処方箋医薬品注)
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、エトポシドの投与量及び投与方法は、1日量100〜150mg/m2(体表面積)を3〜5日間連続点滴静注し、3週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。なお、投与量及び投与日数は疾患、症状、併用する他の抗悪性腫瘍剤により適宜減ずる。
再生医療等製品の用法及び用量又は使用方法に基づき使用する。
骨髄抑制を増悪させることがある。,
骨髄抑制により、感染症を増悪させることがある。
致命的全身症状があらわれるおそれがある。
腎機能が低下しているので、副作用が強くあらわれることがある。
代謝機能等が低下しているので、副作用が強くあらわれることがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。妊娠中に本剤を投与された患者で児の奇形が報告されており、動物実験(ラット、ウサギ)で催奇形性、胎児毒性が認められている。,
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
用量並びに投与間隔に留意し、頻回に臨床検査を行うなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能(骨髄機能、肝機能、腎機能等)が低下しており、本剤の投与で骨髄抑制等の副作用が高頻度に発現している。
抗悪性腫瘍剤、放射線照射
骨髄抑制等を増強することがあるので、併用療法を行う場合には、患者の状態を観察しながら、減量するなど用量に注意すること。
ともに骨髄抑制作用を有する。
汎血球減少(頻度不明)、白血球減少(70.9%)、好中球減少(頻度不明)、血小板減少(33.7%)、出血(頻度不明)、貧血(46.7%)等があらわれることがある。,,,,
チアノーゼ、呼吸困難、胸内苦悶、血圧低下等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
10%以上
1~10%未満
1%未満
頻度不明
肝臓
AST上昇、ALT上昇
ビリルビン上昇、Al-P上昇、LDH上昇
γ-GTP上昇
腎臓
BUN上昇、クレアチニン上昇、尿蛋白
消化器
悪心・嘔吐(54.7%)、食欲不振(48.5%)、口内炎
下痢、腹痛、便秘
過敏症
発疹
皮膚
脱毛(74.3%)
そう痒
紅斑、色素沈着
精神神経系
頭痛
しびれ、一過性皮質盲
循環器
頻脈
心電図異常、血圧低下
不整脈
電解質
ナトリウム異常、クロール異常、カリウム異常、カルシウム異常
その他
倦怠感(27.8%)、発熱
血清総蛋白減少
浮腫
注射部位反応(発赤、腫脹、疼痛、壊死、硬結等)、顔面潮紅、味覚異常
皮下、筋肉内には投与しないこと。
急速静脈内投与により一過性血圧低下、不整脈等が報告されている。これを防ぐため30~60分かけてゆっくり点滴静注すること。血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し、輸液の投与又は他の支持療法等の適切な治療を行うこと。
小児悪性固形腫瘍において、網膜芽腫に対し3歳以下の低出生体重児、新生児、乳児、幼児にはエトポシドとして1日量を5mg/kg、肝芽腫に対し体重10kg未満の小児等にはエトポシドとして1日量を3.3mg/kgとした報告がある13),14) 。
癌患者にエトポシドを5日間連続点滴静脈内投与して得られた血中濃度曲線は二相性を示した。初回投与後の半減期(T1/2)はα相で0.13~0.39時間、β相で3.33~4.85時間であった。更に、5日目投与後の血中濃度の推移と比較した結果、蓄積傾向は認められなかった1) 。
癌患者への5日間連続点滴静脈内投与において、5日間の尿中未変化体排泄率は32~61%であった1) 。
エトポシドを単独静脈内投与した結果、完全例390例における適応疾患別奏効率は下表のとおりであった。
疾患名
解析対象症例数
著効(CR)
有効(PR)
不変(NC)
進行(PD)
著効率%(CR)
奏効率%(CR+PR)
肺小細胞癌15),16),17),18)
122
0
41
56
20
33.6
悪性リンパ腫19),20)
71
8
21
42
11.3
40.8
急性白血病19),20)
4
10
7.1
25.0
睾丸腫瘍21),22)
50
1
6
25
18
2.0
14.0
膀胱癌21),22)
43
5
13
11.6
絨毛性疾患23)
48
23
16
47.9
81.3
細胞周期のS期後半からG2期にある細胞に対して殺細胞作用を示し、その機序は、DNAに対する直接作用ではなく、DNA構造変換を行う酵素トポイソメラーゼIIの活性を阻害するなどが考えられる。また、この殺細胞作用は作用濃度と作用時間の双方に依存して増強する24),25),26),27) 。
マウスL1210及びP388白血病、Lewis肺癌、Ehrlich癌に対して抗腫瘍作用が認められた。ヌードマウス可移植性ヒト悪性リンパ腫(Case2及びCase6)、ヒト肺癌(LX-1、Lu-134、N231、Lu-24、Lu-61)に対して増殖抑制効果を示した28),29) 。
エトポシド(Etoposide)
(5R,5aR,8aR,9S)-9-{[4,6-O-(1R)-Ethylidene-β-D-glucopyranosyl]oxy}-5-(4-hydroxy-3,5-dimethoxyphenyl)-5,8,8a,9-tetrahydrofuro[3',4':6,7]naphtho[2,3-d][1,3]dioxol-6(5aH)-one
C29H32O13
588.56
白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノールにやや溶けにくく、エタノール(99.5)に溶けにくく、水に極めて溶けにくい。
約260℃(分解)
5mL[5バイアル]
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