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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
皮膚糸状菌(トリコフィトン属)
爪白癬
1日1回罹患爪全体に塗布する。
本剤を長期間使用しても改善が認められない場合は使用中止を考慮するなど、漫然と長期にわたって使用しないこと。本剤の臨床試験において、48週を超えて使用した場合の有効性・安全性は確認されていない。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で、皮下投与により乳汁中へ移行することが報告されている1)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
1%以上
0.1~1%未満
頻度不明
皮膚
皮膚乾燥、接触皮膚炎、湿疹、皮膚炎、皮膚刺激
皮膚剥脱、紅斑、過角化
その他
爪囲炎、乾燥症
爪裂離
爪変色及びその周囲の皮膚変色
患者に対し、次の点に注意するよう指導すること。
アジュバントを用いて感受性を高めた動物実験(モルモット)の結果、皮膚感作性及び皮膚光感作性が認められている。
日本人爪白癬患者(爪甲混濁部面積が20~50%)293例の第Ⅰ趾爪に本剤又は基剤(プラセボ)を1日1回48週間投与時の有効性及び安全性を検討することを目的とした無作為化二重盲検並行群間比較試験の結果は下表のとおりであった4)。
投与群
爪白癬治癒率(爪白癬治癒症例数/解析対象症例数)
Fisherの直接確率法
本剤群
14.9%(29/194例)
p=0.012
基剤群
5.1%(5/99例)
主要評価項目:塗布開始48週時の治癒率(中止例を含む)
治癒率の定義:最終判定時点において、爪甲混濁部が完全に消失(臨床的治癒)し、かつ直接鏡検にて白癬菌が陰性(真菌学的治癒)であった割合。
参考として、臨床試験の主要・副次評価とは別に実施した追加解析結果を示す。原因菌種別の塗布開始48週時の治癒率は、Trichophyton rubrumで、本剤群4.7%(7/148例)、基剤群1.3%(1/76例)、Trichophyton mentagrophytesで、本剤群47.8%(22/46例)、基剤群17.4%(4/23例)であった注1)。
本剤投与群での副作用発現頻度は22.7%(44/194例)で、主な副作用は皮膚乾燥6.7%(13/194例)、接触皮膚炎5.2%(10/194例)、爪囲炎4.1%(8/194例)、湿疹3.1%(6/194例)、皮膚炎1.5%(3/194例)、皮膚刺激1.5%(3/194例)、乾燥症1.5%(3/194例)などであった。
日本人健康成人男性24例を対象とした皮膚安全性試験において、パッチテストによる皮膚刺激性、並びに光パッチテストによる光毒性はいずれも認められなかった5)。本剤による副作用の発現はなかった。
ルリコナゾールは、真菌の細胞膜の構成成分であるエルゴステロールの合成阻害作用により抗真菌作用を示す6)。
ルリコナゾールは、爪白癬の主要原因菌であるTrichophyton rubrum及びTrichophyton mentagrophytesに対して抗真菌(MIC)及び殺真菌(MCC)活性を示した(in vitro試験)7),8)。
菌種
MIC90及びMCC90(μg/mL)
T. rubrum
0.0010
0.0050
T. mentagrophytes
0.010
切り取ったヒト爪の爪甲下側にTrichophyton mentagrophytesを感染後、爪甲上面側に本剤を1日1回7日間反復塗布したとき、菌体由来のATP量の減少が確認された(in vitro試験)9)。
ルリコナゾール(Luliconazole)
(-)-(E)-[(4R)-4-(2,4-dichlorophenyl)-1,3-dithiolan-2-ylidene](1H-imidazol-1-yl)acetonitrile
C14H9Cl2N3S2
354.28
本品は微黄色~淡黄色の結晶又は結晶性の粉末であり、N,N-ジメチルホルムアミド又はアセトンに溶けやすく、アセトニトリル又はメタノールにやや溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。光によって徐々に着色する。
150~153℃
3.5g(4mL)×5、3.5g(4mL)×10(プラスチック容器)
1) 社内資料:ルリコナゾールの雌性ラットにおける乳汁中移行(ルリコンクリーム1%/ルリコン液1%、承認年月日:2005年4月11日、申請資料概要へ2.(4)4))
2) 社内資料:爪白癬患者を対象とした5%ルリコナゾール外用液剤の爪内移行性確認試験(ルコナック爪外用液5%、承認年月日:2016年1月22日、CTD2.7.2.2.2.3)
3) 社内資料:爪への単回及び反復塗布試験(ルコナック爪外用液5%、承認年月日:2016年1月22日、CTD2.7.2.2.2.2)
4) Watanabe S, et al.:J. Dermatol. 2017;44:753-759
5) 社内資料:オープンパッチテスト・光パッチテストによる皮膚安全性の検討(ルコナック爪外用液5%、承認年月日:2016年1月22日、CTD2.7.2.2.2.1)
6) Niwano Y, et al.:Med. Mycol. 1999;37:351-355
7) 社内資料:ルリコナゾールの白癬菌保存株に対するin vitro抗真菌及び殺真菌活性(ルコナック爪外用液5%、承認年月日:2016年1月22日、CTD2.6.2.1)
8) Koga H, et al.:J. Infect. Chemother. 2006;12:163-165
9) 島村剛ほか:Med. Mycol. J. 2016;57:J13-J18
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