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処方箋医薬品注)
回虫、鉤虫、蟯虫、東洋毛様線虫の駆除
通常体重1kg当りピランテルとして10mgを1回経口投与する。
体重
20kg
30kg
40kg
50kg以上
服用量
2錠
3錠
4錠
5錠
少数例に一過性の軽微なAST上昇の報告がある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
低出生体重児、新生児、乳児又は2歳未満の幼児を対象とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
ピペラジン系駆虫薬
両剤の駆虫作用が減弱するおそれがある。
両剤の駆虫作用が拮抗したとの報告がある1)。
1%以上
0.1~1%未満
0.1%未満
頻度不明
精神・神経系
頭痛
めまい
嗜眠、不眠
消化器
腹痛、悪心・嘔吐
下痢、食欲不振
肝臓
AST上昇
過敏症
発疹
掻痒、蕁麻疹
その他
倦怠感
冷汗、多汗
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人男子5例にピランテルパモ酸塩を体重1ポンド当り5mg注1)を単回経口投与した場合、3時間後に血中にピランテル関連物質として0.2~1.1μg/mLが検出されたが、そのほとんどは代謝物と考えられ、5時間以内にほぼ消失した3)(外国人データ)。
健康成人男性5例にピランテルパモ酸塩500mg注1)(ピランテルとして)を単回経口投与した場合、糞中には4例で60~65%、1例で約93%の排泄率を示し、尿中には全例とも1~3%の排泄率を示し、いずれもその大部分が48時間以内に排泄された4)。
本剤の各種寄生虫症に対する臨床試験の成績は次表の通りである。
寄生虫別疾患名
陰転率
蟯虫症5),6),7),8)
90.8%(177/195)
回虫症9),10),11)
93.7%(252/269)
鉤虫症 (ズビニ鉤虫)12),13)
97.4%(37/38)
鉤虫症 (アメリカ鉤虫)14),15),16)
78.7%(207/263)
東洋毛様線虫症17)
93.3%(83/89)
本剤の駆虫効果は、虫体の神経-筋伝達を遮断して運動麻痺を起こすことによるものと考えられている1)。
ピランテルパモ酸塩は、イヌ回虫あるいはイヌ鉤虫による感染動物(イヌ)及びネズミ蟯虫による感染動物(マウス)のいずれに対しても、1回投与により駆虫効果を示している18),19),20)。
ピランテルパモ酸塩(Pyrantel Pamoate)
1-Methyl-2-[(1E)-2-(thien-2-yl)vinyl]-1,4,5,6-tetrahydropyrimidine mono[4,4'-methylenebis(3-hydroxy-2-naphthoate)]
C11H14N2S・C23H16O6
594.68
ピランテルパモ酸塩は、淡黄色~黄色の結晶性粉末で、におい及び味はない。N,N-ジメチルホルムアミドにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)に極めて溶けにくく、水、酢酸エチル又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
256~264℃(分解)
30錠(PTP)
1) Aubry M L, et al.:Br. J. Pharmacol. 1970;38:332-344
2) 厚生省薬務局:医薬品副作用情報 No.36(日本医事新報 No.2871:108, 1979)
3) 社内資料:Pyrantel pamoateのヒトにおける代謝研究
4) 木村 義尚ほか:応用薬理. 1971;5:347-358
5) 堀 栄太郎:寄生虫学雑誌. 1971;20:142-147
6) 社内資料:広島県豊浜町における蟯虫症集団治療の試み
7) 横川 宗雄ほか:寄生虫学雑誌. 1970;19:593-597
8) 山本 久ほか:寄生虫学雑誌. 1971;20:359-365
9) 小林 昭夫ほか:寄生虫学雑誌. 1970;19:296-300
10) 社内資料:Pyrantel pamoateとPiperazine malateによる回虫駆除効果比較
11) 石崎 達ほか:医学のあゆみ. 1972;83:106-114
12) 堀 栄太郎:寄生虫学雑誌. 1971;20:87-90
13) 社内資料:Pyrantel pamoate に依る鉤虫治療成績
14) 石崎 達ほか:寄生虫学雑誌. 1971;20:164-169
15) 横川 宗雄ほか:寄生虫学雑誌. 1970;19:301-306
16) 社内資料:Pyrantel pamoateのアメリカ鉤虫(Necator americanus)集団駆除効果について
17) 谷 重和ほか:秋田県農村医学会雑誌. 1975;21:11-15
18) 尾崎 文雄ほか:寄生虫学雑誌. 1971;20:188-194
19) 林 滋生ほか:寄生虫学雑誌. 1971;20:195-204
20) 影井 昇ほか:寄生虫学雑誌. 1971;20:222-227
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