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処方箋医薬品注)
心身症(過敏性腸症候群、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍)における身体症候ならびに不安・緊張・抑うつ
通常、成人にはフルタゾラムとして1日12mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
症状が悪化するおそれがある。
作用が強くあらわれるおそれがある。
薬剤に対する感受性が高く、傾眠や運動失調が起こりやすい。
高い血中濃度が持続するおそれがある。
副作用が強くあらわれるおそれがある。
授乳を避けさせること。動物実験(ラット)で母乳中へ移行すること及び他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム)では、ヒト母乳中へ移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが報告されており、また、黄疸を増強する可能性がある。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。運動失調等の副作用が発現しやすい。
中枢神経抑制剤
等
相互に作用が増強することがあるので、減量するなど注意すること。
本剤及びこれらの薬剤の中枢神経抑制作用による。
モノアミン酸化酵素阻害剤
不明
アルコール(飲酒)
相互に作用が増強されることがある。
アルコールは中枢神経抑制作用を有する。
四環系抗うつ剤
併用中の本剤を急速に減量又は中止すると痙攣発作が起こるおそれがある。
本剤の抗痙攣作用が、四環系抗うつ剤による痙攣発作の発現を抑えている可能性がある。
連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
0.1~5%未満
0.1%未満
精神神経系
眠気、めまい・ふらつき・たちくらみ
眼症状(調節障害、複視、羞明)、頭痛、頭重感、焦躁感、振戦、夜間せん妄
肝 臓
AST上昇、ALT上昇
循 環 器
血圧低下、動悸
消 化 器
口渇、胃腸障害(便秘、下痢)
食欲不振、嘔気・嘔吐、胃部不快感、膨満感、胃のもたれ、胸やけ、違和感、のどがつかえる
過 敏 症
発疹、皮膚そう痒感
骨 格 筋
易疲労感・倦怠感
筋弛緩、脱力感
そ の 他
排尿困難、発汗、性欲減退
本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与する場合には、使用前にフルマゼニルの使用上の注意を必ず読むこと。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で、新たに本剤を投与する場合、本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化、遅延するおそれがある。
健康成人(5人)に12mgを経口投与したときの薬物動態は次のとおりである1)。
Tmax(hr)
Cmax(ng/mL)
T1/2(hr)
1
16
3.5
健康成人(5人)に12mgを経口投与したとき、24時間後までのフルタゾラム及び代謝物の尿中排泄率は投与量の20~37%であった1)。
消化器系心身症618例についてカプセル剤で実施された二重盲検比較試験を含む16種の臨床試験の概要は次のとおりである2),3),4),5),6),7)。過敏性腸症候群、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍の消化器系心身症に対する有効率は有効以上62.9%(389/618)であった。症状別には便通異常、腹痛、腹部膨満感・不快感、悪心・嘔吐等の消化器症状に効果を示した。
中脳網様体-視床下部-大脳辺縁系に抑制的に作用し効果をあらわすと考えられる8),9)。
馴化作用(ラット及びマウス)及び条件行動抑制作用(ラット)はジアゼパムとほぼ同程度の効力であるが、筋弛緩作用(マウス)はジアゼパムより弱い10),11)。
フルタゾラム(Flutazolam)
10-Chloro-11b-(o-fluorophenyl)-2,3,7,11b-tetrahydro-7-(2-hydroxyethyl)-oxazolo[3,2-d][1,4]benzodiazepin-6(5H)-one
C19H18ClFN2O3
376.81
白色の結晶性の粉末で、においはなく、味はわずかに苦い。酢酸(100)、エタノール(95)又はクロロホルムに溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、ジエチルエーテルにやや溶けにくく、水にはほとんど溶けない。メタノール溶液(1→100)は旋光性がない。
148~152℃
開封後は遮光して保存すること。
PTP:100錠(10錠×10)、1,000錠(10錠×100)
バラ:500g
1) 小針孝司他:薬理と治療, 1978;6(6):1679-1688
2) 三好秋馬他:医学のあゆみ, 1981;119(2):106-125
3) 川上澄他:薬理と治療, 1978;6(6):1740-1768
4) 三好秋馬他:薬理と治療, 1978;6(5):1378-1403
5) 河野友信他:薬理と治療, 1978;6(6):1769-1789
6) 川上澄他:薬理と治療, 1977;5(12):3546-3554
7) 西田昂平他:薬理と治療, 1977;5(9):2515-2527
8) 姉崎健他:日薬理誌, 1976;72:627-637
9) 神谷譲二他:薬理と治療, 1978;6(6):1637-1648
10) 満島隆他:日薬理誌, 1978;74:959-979
11) 満島隆他:薬理と治療, 1978;6(8):2335-2360
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