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室温保存
3年
処方箋医薬品注)
[血管拡張作用により更に血圧を低下させ、症状を悪化させるおそれがある。]
[眼圧を上昇させるおそれがある。]
[頭蓋内圧を上昇させるおそれがある。]
[血圧低下により貧血症状(めまい、立ちくらみ等)を悪化させるおそれがある。]
狭心症、心筋梗塞(急性期を除く)、その他の虚血性心疾患
本剤は狭心症の発作寛解を目的とした治療には不適であるので、この目的のためには速効性の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤を使用すること。
通常、成人に対し、1回1錠(硝酸イソソルビドとして20mg)を1日2回経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。本剤はかまずに服用すること。
また、患者に医師の指示なしに使用を中止しないよう注意すること。
また、これらの副作用のために注意力、集中力、反射運動能力等の低下が起こることがあるので、このような場合には、自動車の運転等の危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
血管拡張作用により更に血圧を低下させるおそれがある。
心拍出量が低下しショックを起こすおそれがある。
心室内圧較差の増強をもたらし、症状を悪化させるおそれがある。
減量するなどして使用すること。高い血中濃度が持続するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
高い血中濃度が持続するおそれがある。本剤は、主として肝臓で代謝されるが、一般に肝機能が低下していることが多い。
ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤
併用により、降圧作用を増強することがある。
本剤投与前にこれらの薬剤を服用していないことを十分確認すること。また、本剤投与中及び投与後においてこれらの薬剤を服用しないよう十分注意すること。
本剤はcGMPの産生を促進し、一方、ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する。
グアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤
本剤とグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤は、ともにcGMPの産生を促進することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する。
下記の薬剤等との相互作用により、過度の血圧低下が起こった場合には、減量又は投与を中止し、下肢の挙上あるいは昇圧剤の投与等、適切な処置を行うこと。
アルコール摂取
血圧低下等が増強されるおそれがある。
血管拡張作用が増強される。
利尿剤
血圧低下作用を増強させる。
血管拡張剤
硝酸・亜硝酸エステル系薬剤
頭痛、血圧低下等の副作用が増強されるおそれがある。
0.1~5%未満注1)
0.1%未満注1)
頻度不明
循環器
めまい・ふらつき、熱感、潮紅、動悸
血圧低下、浮腫
精神神経系
頭痛、頭重
耳鳴、全身倦怠感
脱力感、不快感
過敏症
発疹
消化器
悪心・嘔吐、胃部不快感、上腹部痛
食欲不振
肝臓
AST、ALTの上昇等
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
本剤をかみくだいて服用すると、一過性の血中濃度の上昇に伴って頭痛が発生しやすくなるので、本剤はかまずに服用すること。
健康成人男子(6例)に硝酸イソソルビド徐放錠1錠(硝酸イソソルビドとして20mg)を経口投与したとき、血漿中硝酸イソソルビド濃度は投与後3時間でピーク(3.2±1.5ng/mL)に達し、以後漸次減少するが、投与12時間後においても日本薬局方・硝酸イソソルビド錠(5mg)経口投与2時間後の血漿中濃度に相当する値(0.9±0.1ng/mL)を示した2)。
硝酸イソソルビド徐放錠20mg「サワイ」とフランドル錠20mgを健康成人男子にそれぞれ1錠(硝酸イソソルビドとして20mg)空腹時単回経口投与(クロスオーバー法)し、血漿中硝酸イソソルビド濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された3)。
Cmax(ng/mL)
Tmax(hr)
T1/2(hr)
AUC0-24hr(ng・hr/mL)
硝酸イソソルビド徐放錠20mg「サワイ」
4.4±1.7
3.9±2.8
3.5±1.4
25.6±3.9
フランドル錠20mg
4.6±1.3
3.3±2.8
4.4±2.7
26.6±5.4
(Mean±S.D.)
血漿中濃度ならびにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
健康成人男子(4例)に硝酸イソソルビド徐放錠20mgを経口投与したとき、未変化体の硝酸イソソルビドは尿中にわずかに認められたにすぎず、代謝物であるisosorbide-5-mononitrate及びisosorbide-2-mononitrateが投与後72時間までの尿に投与量の約10%排泄され、その大部分はグルクロン酸抱合体であった2)。
硝酸イソソルビドは、ニトログリセリン同様、構造中より一酸化窒素(NO)を放出し、細胞内cGMP量を増加させることで血管平滑筋を弛緩させる。その結果、心臓に対する前後負荷が軽減され、うっ血性心不全の血行動態が改善される。また、比較的太い冠動脈と共に側副血行路も拡張するため、冠血流量は増大する4) 。
硝酸イソソルビドは労作狭心症患者の運動負荷試験において、投与7時間後にも投与前に比較して有意な運動耐容能の増加を示した。また、これは血漿中硝酸イソソルビド濃度の推移とよく対応した5)。
硝酸イソソルビドの脈圧減少作用は、日本薬局方・硝酸イソソルビド錠に比較して持続性であり、投与10時間後においても有意な作用を示した(無麻酔イヌ)6)。
硝酸イソソルビド(Isosorbide Dinitrate)
1,4:3,6-Dianhydro-D-glucitol dinitrate
C6H8N2O8
236.14
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはないか、又はわずかに硝酸ようのにおいがある。N,N-ジメチルホルムアミド又はアセトンに極めて溶けやすく、クロロホルム又はトルエンに溶けやすく、メタノール、エタノール(95)又はジエチルエーテルにやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。急速に熱するか又は衝撃を与えると爆発する。
*PTP:100錠(10錠×10)バラ:1,000錠
1) Demots, H. et al.:J. Am. Coll. Cardiol., 1989;13(4):786-793
2) 加藤隆一他:臨床薬理, 1979;10(4):509-523
3) 社内資料:生物学的同等性試験
4) 第十八改正日本薬局方解説書, 廣川書店, 2021;C-2416-2420
5) 斎藤宗靖他:心臓, 1980;12(7):717-724
6) 古城健太郎他:日本薬理学雑誌, 1980;76(2):99-107
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