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トコフェロールニコチン酸エステルとして、通常成人1日300~600mgを3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
消化器
食欲不振、胃部不快感、胃痛、悪心、下痢、便秘
過敏症
発疹
肝臓
肝機能障害(AST、ALTの上昇等)
その他
温感、潮紅
顔面浮腫、浮腫
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
トコフェロールニコチン酸エステル単回経口投与時の血漿中未変化体及びα-トコフェロール濃度(Mean±S.E., n=12)
トコフェロールニコチン酸エステルカプセル200mg「サワイ」とユベラNカプセル100mgを健康成人男子にそれぞれトコフェロールニコチン酸エステルとして600mg注)食後単回経口投与(クロスオーバー法)し、血清中トコフェロールニコチン酸エステル濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された2)。
製剤投与量(トコフェロールニコチン酸エステルとして)
Cmax(μg/mL)
Tmax(hr)
T1/2(hr)
AUC0-24hr(μg・hr/mL)
トコフェロールニコチン酸エステルカプセル200mg「サワイ」
3カプセル(600mg)
1.20±0.33
4.3±0.8
2.9±1.7
4.93±2.01
ユベラNカプセル100mg
6カプセル(600mg)
1.23±0.40
4.0±0.9
2.1±0.7
5.44±2.08
(Mean±S.D.)
血清中濃度ならびにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
健康成人男子4名にトコフェロールニコチン酸エステルとして600注)mgを経口投与した結果、食後服用は空腹時服用に比べ、最高血漿中濃度は32倍、AUCは29倍高い値を示した。トコフェロールニコチン酸エステルの吸収には食事が強く影響する3)。
注)本剤の承認された用法及び用量は「通常成人1日300~600mgを3回に分けて経口投与する。」である。
二重盲検試験において高血圧症の随伴症状の改善が認められた。特に手足のしびれ感、めまい感、首すじや肩のこり、頭重感、不眠、耳鳴、息切れ、抑うつ、四肢冷感などの随伴症状を改善した4),5)。
高脂質血症を対象とした一般臨床試験において、トコフェロールニコチン酸エステル投与2カ月後の臨床成績は、投与前の各検査値に比し、総コレステロール高値例では有意な減少が、HDL-コレステロール低値例では有意な上昇が認められ、過酸化脂質は有意な減少が認められた6)。
抗酸化作用による脂質代謝改善、微小循環系賦活作用、血管強化作用、血小板凝集抑制作用を示すことが確認されているが、作用機序は明確ではない7),8)。
ヒトにおいて低下した血中酸素分圧を上昇させることが認められている14)。
トコフェロールニコチン酸エステル(Tocopherol Nicotinate)
2,5,7,8-Tetramethyl-2-(4,8,12-trimethyltridecyl)chroman-6-yl nicotinate
C35H53NO3
535.80
黄色~橙黄色の液体又は固体である。エタノール(99.5)に溶けやすく、水にほとんど溶けない。エタノール(99.5)溶液(1→10)は旋光性を示さない。光によって変化する。
アルミピロー包装開封後は、高温、湿気を避けて保存すること。
PTP:100カプセル(10Cap×10)、1,000カプセル(10Cap×100)
1) 朝野芳郎他:基礎と臨床, 1982;16(11):5714-5720
2) 社内資料:生物学的同等性試験
3) 藤田孟他:薬理と治療, 1980;8(2):410-414
4) 阿部健他:臨牀と研究, 1974;51(11):3221-3234
5) 稲垣義明他:診断と治療, 1977;65(5):929-944
6) 川本敏雄他:臨牀と研究, 1981;58(2):551-558
7) 第十八改正日本薬局方解説書, 廣川書店, 2021;C-3524-3527
8) 室井秀一他:血液と脈管, 1980;11(4):629-636
9) Takeuchi, N. et al.:Tocopherol, Oxygen and Biomembranes, 1978;257-272
10) 瀬山義幸他:動脈硬化, 1985;12(6):1457-1462
11) Asano, M. et al.:Biochem. Exp. Biol., 1980;16(4):341-348
12) Kamimura, M.:Am. J. Clin. Nutr., 1974;27(10):1110-1116
13) Svensson, J. et al.:Int. J. Vitam. Nutr. Res., 1978;48(3):250-254
14) von Böhlau, V. et al.:Arzneimittelforschung, 1971;21(5):674-676
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