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透析療法を受けている患者[長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症、貧血等があらわれることがある。],,
下記疾患における制酸作用と症状の改善
胃・十二指腸潰瘍、胃炎、上部消化管機能異常
通常成人には1日1.6g~4.8gを数回に分割し、本品1gに対し用時約10mLの水に懸濁して経口投与するか、または、そのまま経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
マグネシウムは、心機能を抑制する作用がある。
水酸化マグネシウムの緩下作用により、下痢を促進するおそれがある。
血中マグネシウム濃度を上昇させるおそれがある。
アルミニウムは無機リンの吸収を阻害する。
投与しないこと。
定期的に血中マグネシウム、アルミニウム、リン、カルシウム、アルカリフォスファターゼ等の測定を行うこと。高マグネシウム血症、長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症、貧血等があらわれるおそれがある。,,
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
生理機能が低下していることが多い。
本剤の吸着作用又は消化管内・体液のpH上昇により、併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、慎重に投与すること。
ペニシラミン1)
ペニシラミンの効果を減弱するおそれがある。
同時投与した場合、ペニシラミンの吸収率が低下するとの報告がある。
ミコフェノール酸モフェチル2)
ミコフェノール酸モフェチルの作用が減弱するおそれがある。
併用により、ミコフェノール酸モフェチルの吸収が減少したとの報告がある。
アジスロマイシン水和物3)
アジスロマイシン水和物の最高血中濃度低下の報告がある。
機序不明
テトラサイクリン系 抗生物質
これらの併用薬剤の効果を減弱させることがあるので、同時に服用させないなど慎重に投与すること。
キレートを形成し、これらの薬剤の吸収が阻害されると考えられる。
ニューキノロン系抗菌剤
ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤
ジギタリス製剤
消化管内で本剤と吸着することにより、これらの薬剤の吸収が阻害されると考えられる。
甲状腺ホルモン剤
胆汁酸製剤
フェキソフェナジン
鉄剤
本剤による胃内pHの上昇及び難溶性塩形成により、これらの薬剤の吸収が阻害されるとの報告がある。
セフジニルセフポドキシムプロキセチル
機序は不明であるが、これらの薬剤の吸収が阻害されるとの報告がある。
活性型ビタミンD3製剤
高マグネシウム血症を起こすことがあるので、慎重に投与すること。
これらの薬剤によりマグネシウムの腸管からの吸収が促進することが考えられる。(特に腎障害のある患者)
クエン酸製剤
血中アルミニウム濃度が上昇することがあるので、同時に服用させないなど慎重に投与すること。
キレートを形成し、アルミニウムの吸収が促進されると考えられる。
血清カリウム抑制イオン交換樹脂
アルカローシスがあらわれることがある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
本剤の金属カチオンとイオン交換樹脂が結合することにより、腸管内に分泌された重炭酸塩が中和されずに再吸収されるためと考えられる。
大量の牛乳カルシウム製剤
milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
機序は不明であるが、血清カルシウムの上昇と本剤による血中pHの上昇が関与すると考えられる。
ドルテグラビルナトリウム4)
ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで72%、C24で74%低下させる。ドルテグラビルナトリウムは本剤投与2時間前又は6時間後の投与が推奨される。
錯体を形成することにより、ドルテグラビルの吸収が阻害される。
ダサチニブ
本剤との同時投与は避けること。本剤の投与が必要な場合には、ダサチニブ投与の少なくとも2時間前又は2時間後に投与すること。
ダサチニブの吸収が抑制され、血中濃度が低下する可能性がある。
ガバペンチン
同時に投与することにより、ガバペンチンの最高血漿中濃度(Cmax)が17%及び血漿中濃度−時間曲線下面積(AUC)が20%低下した。本剤の投与後少なくとも2時間以降にガバペンチンを服用することが望ましい。
エルトロンボパグ オラミン
同時に服用するとエルトロンボパグ オラミンの吸収が著しく妨げられることがあるので、投与前4時間及び後2時間は本剤の投与を避けること。
錯体を形成する。
ラルテグラビル
ラルテグラビル投与前後6時間以内に本剤を併用投与した場合、ラルテグラビルの血漿中濃度が低下する。
キレート形成によるラルテグラビルの吸収抑制等がおこるおそれがある。
リオシグアト
本剤投与はリオシグアト投与後1時間以上経過してからとすること。
消化管内pHの上昇によりリオシグアトのバイオアベイラビリティが低下する。
0.1~5%未満
頻度不明
過敏症
そう痒、蕁麻疹、血管浮腫
消化器
食欲不振、悪心、胃部不快感、便秘、下痢等
代謝異常注)
高マグネシウム血症、低リン酸血症5)及びそれに伴うクル病・骨軟化症・高カルシウム尿症
長期投与注)
アルミニウム脳症、アルミニウム骨症、貧血
通常の患者において予測される症状は下痢、腹痛、嘔吐等であるが、腎障害のある患者では過量投与により、高マグネシウム血症があらわれることがある。
大量の過量服用の場合には、胃洗浄ならびにマグネシウム非含有下剤の投与等の適切な処置を行う。
本剤は用時懸濁し、懸濁後は速やかに服用すること。また、本剤を水とともに経口投与するにあたっては、コップ1杯の水とともに服用すること。
胃炎、胃・十二指腸潰瘍、上部消化管機能異常の患者に乾燥水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム配合剤を単独投与した87例のうち、効果判定不能3例を除く有効以上の有効率は91.7%(77/84例)であった6),7),8)。副作用の発現率は5.5%(4/73例)であり、主に便秘、下痢等であった6),7)。
本剤の成分である水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムの酸中和作用により制酸作用を示す。又、制酸作用以外にも、サイトプロテクション作用、胃粘膜保護作用が観察されている。これらの作用により消化性潰瘍、胃炎治療剤として作用する。
in vitro(Fuchs変法)及び健康成人男性において、制酸作用が認められた9),10)。
成人男性胃潰瘍患者及び食道潰瘍患者において、潰瘍部位への付着が観察された11),12)。
ラットにおける塩酸-エタノール、エタノール、幽門結紮-アスピリン等の壊死性物質及びストレス(水浸拘束)による胃粘膜病変、潰瘍に対して抗胃粘膜病変、抗潰瘍作用が認められた13),14),15)。
マックメット懸濁用配合DSとマーロックス(液剤)の制酸作用について、日局一般試験法「制酸力試験法」に基づく試験により比較検討した結果、両剤間に有意な差は認められず、両剤は生物学的に同等であると判断された16)。
ラットを用いた3種の実験潰瘍モデル(塩酸-アスピリン潰瘍、塩酸-エタノール潰瘍、メピリゾール十二指腸潰瘍)において、マックメット懸濁用配合DSとマーロックス(液剤)の抗潰瘍作用を比較検討した。その結果、両剤ともコントロール群に比して有意な抗潰瘍作用を示し、両剤間に有意な差は認められず、両剤は生物学的に同等であると判断された16)。
乾燥水酸化アルミニウムゲル(Dried Aluminum Hydroxide Gel)
白色の無晶性の粉末で、におい及び味はない。水、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。希塩酸又は水酸化ナトリウム試液に大部分溶ける。
水酸化マグネシウム(Magnesium Hydroxide)
Mg(OH)2
58.32
白色の粉末で、においはない。水又はエタノール(95)にほとんど溶けない。希塩酸に溶ける。
開封後は湿気を避けて保存すること。
*分包:1.2g×120包
1) Osman, M. A. et al.:Clinical Pharmacology and Therapeutics, 1983;33(4):465-470
2) Bullingham, R. et al.:British Journal of Clinical Pharmacology, 1996;41(6):513-516
3) Foulds, G. et al.:Journal of Clinical Pharmacology, 1991;31(2):164-167
4) Patel, P. et al.:J. Antimicrob. Chemother., 2011;66(7):1567-1572
5) 飯田喜俊他:日本臨床, 1978;36(10):3487-3495
6) 高橋恒男他:基礎と臨床, 1990;24(12):6375-6383
7) 佐々部正孝他:基礎と臨床, 1990;24(12):6384-6394
8) 高橋恒男他:基礎と臨床, 1994;28(12):3855-3870
9) 吉沢良平他:新薬と臨床, 1969;18(3):329-337
10) 井上正規他:Progress in Medicine, 1997;17(3):661-663
11) 久保田譲他:新薬と治療, 1980;30(6):33-35
12) 小林英司他:診療と新薬, 1987;24(12):2553-2557
13) 福田隆他:基礎と臨床, 1994;28(10):2889-2893
14) 金沢寛他:医学のあゆみ, 1980;114(11):919-920
15) 木口雅夫他:薬理と治療, 1999;27(2):177-180
16) 社内資料:生物学的同等性試験
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