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日本薬局方
ミゾリビン錠
処方箋医薬品注)
通常、体重1kg当り下記量を1日量として、1日1~3回に分けて経口投与する。初期量としてミゾリビン2~3mg相当量維持量としてミゾリビン1~3mg相当量しかし、本剤の耐薬量および有効量は患者によって異なるので、最適の治療効果を得るために用量の注意深い増減が必要である。
通常、成人1回ミゾリビンとして50mgを1日3回経口投与する。ただし、腎機能の程度により減量等を考慮すること。なお、本剤の使用以前に副腎皮質ホルモン剤が維持投与されている場合には、その維持用量に本剤を上乗せして用いる。症状により副腎皮質ホルモン剤の用量は適宜減量する。
通常、成人1回ミゾリビンとして50mgを1日3回経口投与する。なお、症状により適宜増減する。ただし、腎機能の程度により減量等を考慮すること。
骨髄機能抑制を増悪させ、重篤な感染症、出血傾向等が発現するおそれがある。
ウイルス性肝炎においては、肝炎を増悪させることがある。骨髄機能抑制により、感染症を増悪させるおそれがある。
肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化やC型肝炎の悪化の徴候や症状の発現に注意すること。免疫抑制剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者において、B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎があらわれることがある。また、HBs抗原陰性の患者において、免疫抑制剤の投与開始後にB型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎を発症した症例が報告されている。また、C型肝炎ウイルスキャリアの患者において、免疫抑制剤の投与開始後にC型肝炎の悪化がみられることがある。
骨髄機能抑制により、出血傾向が発現するおそれがある。
性腺に対する影響を考慮すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。催奇形性を疑う症例報告があり2)、また、動物実験(ラット3)、ウサギ4))で催奇形作用が報告されている。
授乳しないことが望ましい。分娩後のラットにおいて乳汁移行が認められた。
腎機能(血清クレアチニン値等)及び年齢、体重を考慮し適宜減量すること。本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、排泄が遅延するおそれがある。
生ワクチン
ワクチン由来の感染を増強又は持続させるおそれがあるので、本剤投与中に生ワクチンを接種しないこと。
免疫機能が抑制された患者への生ワクチン接種により、感染の可能性が増加する。
不活化ワクチン
ワクチンの効果が得られないおそれがある。
免疫抑制作用により、ワクチンに対する免疫が得られないおそれがある。
汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少、血小板減少、赤血球減少、ヘマトクリット値の低下等があらわれることがある。重篤な血液障害が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肺炎、髄膜炎、敗血症、帯状疱疹等があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎やC型肝炎の悪化があらわれることがある。
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤投与等の適切な処置を行うこと。
異常が認められた場合には投与を中止し、血液透析等の適切な処置を行うこと。
AST、ALT、ALPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)等の重篤な皮膚障害があらわれることがあるので、発熱、紅斑、そう痒感、眼充血、口内炎等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
腎臓
腎機能異常(蛋白尿、血尿、BUN、クレアチニンの上昇等)
肝臓
肝機能異常(AST、ALT、ALP、LDH、γ-GTP、LAP、ビリルビンの上昇等)
消化器
食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、腹痛、便秘、口内炎、舌炎
腹部膨満感、軟便、舌苔
過敏症
発疹、そう痒感、発熱
代謝異常
尿酸値の上昇、ALP上昇
痛風
皮膚
脱毛
精神神経系
めまい、頭痛、味覚異常、しびれ
眠気、耳鳴、四肢異常知覚
その他
全身倦怠感、浮腫、口渇
ガンマグロブリン低下、動悸、悪寒、ほてり、月経異常、胸痛
眼球充血
尿中ビリルビン試験で偽陽性を示すことがある。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
免疫抑制剤による治療を受けた患者では、悪性腫瘍(特に悪性リンパ腫、皮膚癌等)の発生率が高いとする報告がある5),6),7),8)。
ミゾリビン錠25mg「サワイ」とブレディニン錠25を健康成人男子にそれぞれ1錠(ミゾリビンとして25mg)空腹時単回経口投与(クロスオーバー法)し、血漿中ミゾリビン濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された9)。
Cmax(ng/mL)
Tmax(hr)
T1/2(hr)
AUC0-24hr(ng・hr/mL)
ミゾリビン錠25mg「サワイ」
380±43
2.0±0.6
2.4±0.3
2100±295
ブレディニン錠25
372±49
2.1±0.5
2121±403
(Mean±S.D.)
ミゾリビン錠50mg「サワイ」とブレディニン錠50を健康成人男子にそれぞれ1錠(ミゾリビンとして50mg)空腹時単回経口投与(クロスオーバー法)し、血漿中ミゾリビン濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された10)。
ミゾリビン錠50mg「サワイ」
739±101
2.2±0.4
2.6±0.6
4585±763
ブレディニン錠50
744±72
4701±561
血漿中濃度ならびにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
この関係から求めたCcrと半減期(T1/2)との関係を示す。
Ccr(mL/min)
T1/2(hr)☆
80
2.36
60
3.13
40
4.64
20
8.98
☆は推計値
なお、クレアチニンクリアランスを血清クレアチニン値、年齢及び体重より換算する計算式の一例13)を示す。クレアチニンクリアランス=体重×(l-m×年齢)÷血清クレアチニン値l=1.80(女),2.305(男);m=0.0070(女),0.0104(男)
プリン合成系のイノシン酸からグアニル酸に至る経路を拮抗阻害することにより核酸合成を抑制する14)が、高分子核酸中には取り込まれない15)(in vitro)。
ミゾリビン(Mizoribine)
5-Hydroxy-1-β-D-ribofuranosyl-1H-imidazole-4-carboxamide
C9H13N3O6
259.22
白色~帯黄白色の結晶性の粉末である。水に溶けやすく、メタノール又はエタノール(99.5)にほとんど溶けない。
アルミピロー包装開封後、湿気を避けて保存すること。本剤は湿気により変色することがある。変色したものは使用しないこと。
PTP[乾燥剤入り]:100錠(10錠×10)
1) Tan, E. M. et al.:Arthritis Rheum., 1982;25(11):1271-1277
2) 高橋公太他:周産期医学, 1987;17(9):1389-1394
3) 久保田宏史他:応用薬理, 1983;26(3):377-387
4) 佐々木真敬他:応用薬理, 1983;26(3):409-414
5) Penn, I. et al.:Transplant. Proc., 1988;20(3 Suppl. 3):885-892
6) 東間紘:腎と透析, 1987;23(6):1049-1054
7) Penn, I.:Cancer, 1974;34(4):1474-1480
8) Louie, S. et al.:Semin. Hematol., 1978;15(2):117-138
9) 社内資料:生物学的同等性試験(錠25mg)
10) 社内資料:生物学的同等性試験(錠50mg)
11) 草場亮輔他:移植, 1982;17(Suppl.):585-593
12) 高田寛治他:移植, 1982;17(Suppl.):595-601
13) Konishi, K. et al.:Jpn. J. Neph., 1984;26(9):1195-1203
14) Kusumi, T. et al.:Cell Biochem. Funct., 1988;7(3):201-204
15) Sakaguchi, K. et al.:J. Antibiot.(Tokyo), 1976;29(12):1320-1327
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