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処方箋医薬品注)
生物由来製品
妊婦又は妊娠している可能性のある女性
本剤を直接又は生理食塩液により希釈して投与する。
通常、成人にはダルテパリンナトリウムとして1日量75国際単位/kgを24時間かけて静脈内に持続投与する。なお、症状に応じ適宜増減する。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。症状が悪化するおそれがある。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。投与が必要な場合は、本剤投与後は血小板数を測定すること。HITがあらわれることがある。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血中濃度が上昇するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で、乳汁中へ移行することが確認されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
一般に生理機能が低下している。
*抗凝固剤
出血傾向が増強するおそれがある。
相加的に抗凝固作用が増強される。
血小板凝集抑制作用を有する薬剤
血小板凝集抑制作用を有するため、抗凝固作用が増強される。
非ステロイド性消炎鎮痛薬
血小板凝集抑制作用を有するため、抗凝固作用が増強される。(特に腎不全のある患者)
血栓溶解剤
血栓溶解作用と、本剤の抗凝固作用の相加的作用による。
テトラサイクリン系抗生物質強心配糖体
本剤の作用が減弱するおそれがある。
機序は不明である。
**アンデキサネット アルファ
本剤の抗凝固作用が減弱する可能性がある。
In vitroデータから、アンデキサネット アルファがヘパリン‐アンチトロンビンⅢ複合体に作用し、本剤の抗凝固作用を減弱させることが示唆されている。
呼吸困難、浮腫等を伴うアナフィラキシーがあらわれることがある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、血圧の維持、体液の補充管理、気道の確保等の適切な処置を行うこと。
頭蓋内出血(0.08%)、消化管出血(0.27%)、後腹膜出血(頻度不明)等の重篤な出血があらわれることがある。
血小板数を測定し、著明な減少が認められた場合には投与を中止すること。
著明な血小板減少とそれに伴う血栓症の発現が報告されている。ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の場合は、著明な血小板減少と脳梗塞、肺塞栓症、深部静脈血栓症等の血栓症やシャント閉塞、回路内閉塞を伴う。本剤投与後は血小板数を測定し、著明な減少や血栓症を疑わせる異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
そう痒感、発熱
発疹
肝臓
ALTの上昇
AST、Al-Pの上昇
消化器
嘔気、食欲不振
**代謝・栄養
高カリウム血症
皮膚
脱毛
その他
骨粗鬆症
外来透析患者では、穿刺部の止血を確認してから帰宅させること。
健康成人にダルテパリンナトリウムを25国際単位/kg単回投与した場合、半減期は1.53時間であった。また、ダルテパリンナトリウムを15国際単位/kg/時間の速度で3時間静脈内持続投与した場合、血中濃度は徐々に上昇し3時間後には0.49国際単位/mLに達した。投与終了後の半減期は1.78時間であった1)。
健康成人にダルテパリンナトリウムを25国際単位/kg単回投与後の尿中排泄を、抗第Xa因子活性として測定したところ、投与6時間後までの尿中累積排泄率は3.11%であった1)。
血液透析患者にダルテパリンナトリウムを体外循環開始時約1,000国際単位単回投与し、体外循環開始後毎時約500国際単位の速度で5時間持続注入した場合、血中濃度は0.29~0.44国際単位/mLであった2)。
汎発性血管内血液凝固症患者にダルテパリンナトリウムの1日量約3,900国際単位を5日間静脈内持続投与した場合、0.09~0.11国際単位/mLの血中濃度が維持された3)。
出血性病変又は出血傾向を有しない患者を対象とした二重盲検比較試験において、血液透析時の抗凝固剤としての有用性が認められている4)。
出血性病変又は出血傾向を有する患者を対象とした比較試験において、血液透析時の抗凝固剤としての有用性が認められている5)。
二重盲検比較試験を含む臨床試験において、ダルテパリンナトリウムは出血症状、臓器症状ならびに凝血学的検査値を改善し、総合効果は「中等度改善」以上で48.0%(47/98例)、「軽度改善」以上で77.6%(76/98例)であった3),6),7),8)。
ダルテパリンナトリウムの抗凝固作用は、アンチトロンビンⅢとの相互作用が主な作用と考えられる。いわゆるヘパリンの各種凝固因子に対する阻害作用は、その分子量約5,000を境に大きく異なることが確かめられている。すなわち、ヘパリンがアンチトロンビンⅢを介して抗第Xa因子作用を発揮するためには分子量が5,000あれば十分であるが、一方ヘパリンがアンチトロンビンⅢを介して抗第Ⅱa(トロンビン)因子作用を発揮するためには分子量は少なくとも5,000以上を必要とする。ダルテパリンナトリウムは平均分子量が約5,000であるため、抗凝固作用の要であると考えられる抗第Xa因子活性は従来のヘパリン(平均分子量12,000~15,000)と同等であるが、出血との相関性が示唆される活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)延長作用(抗トロンビン作用と高い相関性を示す)は弱い9)。
ダルテパリンナトリウムは、ヒト血漿において血漿カルシウム再加時間、第Xa因子凝固時間などを用量依存的に延長する(in vitro)10)。
ダルテパリンナトリウムは、イヌでの実験的透析モデルにおいて透析回路内残血を用量依存的に抑制する11)。
ダルテパリンナトリウムは、ウサギでの大腿動静脈シャントモデルにおいて血栓重量を用量依存的に抑制する12)。
ダルテパリンナトリウムは、エンドトキシン、組織トロンボプラスチン及びトロンビン誘発DICモデルにおいて、各種血液凝固・線溶機能検査値を改善し、腎糸球体及び肺のフィブリン血栓形成を抑制する(ウサギ、ラット)13),14)。
ダルテパリンナトリウムは、イヌでのエンドトキシン・ショックモデルにおいて発赤及び糜爛形成を抑制する15)。
ダルテパリンナトリウム(dalteparin sodium)
平均相対分子量約5,000(90%が分子量2,000~9,000の範囲に分布)
白色~帯灰褐色の粉末又は塊で、においはなく、吸湿性である。水に溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
ブタの小腸粘膜由来のヘパリンを亜硝酸分解して得た解重合ヘパリンのナトリウム塩;平均相対分子量は約5,000で、90%が分子量2,000~9,000の範囲に分布し、硫酸エステル化の度合は二糖当たり2~2.5である。
保存剤を添加していないので、残液を保存使用しないこと。
5mL(1mLあたり1,000低分子ヘパリン国際単位)×10バイアル
1) 高橋薫他:基礎と臨床, 1989;23(10):3847-3883
2) 高橋幸雄他:基礎と臨床, 1990;24(2):675-684
3) 櫻川信男他:臨床医薬, 1992;8(2):423-452
4) 太田和夫他:基礎と臨床, 1990;24(2):637-657
5) 太田和夫他:診療と新薬, 1990;27(1):33-59
6) 櫻川信男他:基礎と臨床, 1991;25(13):4153-4177
7) 津田雅之他:臨床医薬, 1992;8(1):233-244
8) 辻肇他:診療と新薬, 1992;29(2):437-454
9) Holmer, E. et al.:Biochem. J., 1981;193(2):395-400
10) 浜野修一郎他:日本薬理学雑誌, 1989;94:243-249
11) Hamano, S. et al.:Thromb. Res., 1989;55(4):439-449
12) 浜野修一郎他:日本薬理学雑誌, 1989;94:237-242
13) 浜野修一郎他:臨床検査機器・試薬, 1992;15:140-147
14) 浜野修一郎他:日本薬理学雑誌, 1991;98:53-62
15) Siba, T. et al.:Semin. Thromb. Hemost., 1990;16 Suppl.:55-59
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