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処方箋医薬品注)
テトラサイクリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
ミノサイクリンに感性のアクチノバチラス・アクチノミセテムコミタンス、エイケネラ・コローデンス、カプノサイトファーガ属、プレボテラ属、ポルフィロモナス・ジンジバリス、フソバクテリウム・ヌクレアタム
歯周組織炎
通常1週に1回、患部歯周ポケット内に充満する量を注入する。
局所にミノサイクリン耐性菌又は非感性菌による感染症があらわれた場合には投与を中止すること。
妊婦及び妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
蕁麻疹、そう痒、全身潮紅、喉頭浮腫、呼吸困難、血圧低下等の異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
1%以上
1%未満
頻度不明
口腔・粘膜障害
疼痛
刺激(発赤等)知覚異常(歯の挺出感)
その他
片頭痛発疹
倦怠感発熱悪心・嘔吐
歯周炎患者の歯周ポケット内に本剤を1歯あたり約0.05mL(ミノサイクリン塩酸塩1.3mg(力価))を投与したとき、歯周ポケット内ミノサイクリン濃度は、投与後長時間にわたって認められ、168時間において0.1μg/mLであった2) 。
歯周炎患者62例124歯を対象とした二重盲検試験成績では、全有効性解析対象歯における本剤投与群の臨床症状に対する総合的な改善率は、下表のとおり、プラセボ群に比べ有意に高かった(p<0.01 Fisherの直接確率法)3) 。
投与間隔・投与回数
改善率(%)
投与終了後1週
投与終了後4週
本剤投与群
1週間隔・4回投与
76.7(46/60歯)
81.7(49/60歯)
プラセボ群
28.3(17/60歯)
35.0(21/60歯)
当該試験の副作用として、局所刺激が62例中1例に認められたが、歯周ポケット内への注入直後に発現し、発現後直ちに消失する一過性のものであった。
歯周炎患者87例87歯を対象とした一般臨床試験において、全有効性解析対象歯における臨床症状に対する総合的な改善率は下表のとおりであった4),5) 。
ペリオクリン歯科用軟膏
84.6(33/39歯)
84.2(32/38歯)
2週間隔・3回投与
80.5(33/41歯)
89.5(34/38歯)
当該試験の副作用として、局所刺激が87例中3例に認められたが、いずれも歯周ポケット内への注入直後に発現し、発現後直ちに消失する一過性のものであった。
再審査申請のために実施した使用成績調査の全有効性解析対象歯における臨床症状に対する総合的な改善率は下表のとおりであった。
判定日/改善率(%)
有効性・安全性調査
副作用調査
67.2(479/713歯)
62.7(1772/2828歯)
75.4(535/710歯)
当該調査の安全性解析対象症例3291例における副作用発現頻度は1.19%(39/3291)で、主な副作用は投与部位の疼痛1.03%(34/3291)であった。
細菌の蛋白合成阻害により抗菌作用を発揮する。
ミノサイクリン塩酸塩は、ブドウ球菌、肺炎球菌などのグラム陽性菌及び大腸菌、クレブシエラ、エンテロバクターなどのグラム陰性菌に対して広範な抗菌作用を示す6) 。歯科領域におけるミノサイクリン塩酸塩の抗菌作用については、上田ら4) 、石川ら5) 、中島ら7) の報告があり、歯周炎の病原性菌並びに歯肉縁下プラーク中の細菌に対する抗菌力が強いことが認められている。又、実験的イヌ歯周炎モデルにおいて、ペリオクリン歯科用軟膏の投与により、臨床的及び微生物学的効果が認められた。
ミノサイクリン塩酸塩は歯周組織破壊や歯周ポケット形成に関与するコラゲナーゼ活性を阻害した(in vitro)。ミノサイクリン塩酸塩50μg/mLの濃度でポルフィロモナス・ジンジバリス由来のコラゲナーゼ活性を約50%、100μg/mLの濃度でヒト好中球由来コラゲナーゼ活性を約65%阻害した8) 。
ミノサイクリン塩酸塩(Minocycline Hydrochloride)(JAN)
(4S,4aS,5aR,12aS)-4,7-Bis(dimethylamino)-3,10,12,12a-tetrahydroxy-1,11-dioxo-1,4,4a,5,5a,6,11,12a-octahydrotetracene-2-carboxamide monohydrochloride
C23H27N3O7・HCl
493.94
黄色の結晶性の粉末である。N,N-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、水にやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくい。
本剤は遮光保存のため、アルミパウチは使用直前に開封すること。
**1シリンジ(0.5g)×10本
1) 社内資料:承認申請時の概要 ヘ 吸収、分布
2) 里見綾子 他.:日歯周誌. 1987;29(3):937-943
3) 村山洋二 他.:日歯周誌. 1988;30(1):206-222
4) 上田雅俊 他.:日歯周誌. 1988;30(1):223-235
5) 石川烈 他.:日歯保誌. 1988;31(2):636-648
6) 小林稔 他.:Jpn J Antibiot. 1972;25(5):283-287
7) 中島光一 他.:日歯周誌. 1987;29(2):463-471
8) 前原玲子 他.:日歯周誌. 1988;30(1):182-190
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