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処方箋医薬品注)
2.1 本剤の成分及びキノロン系抗菌剤に対し過敏症の既往歴のある患者
〈適応菌種〉本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、ミクロコッカス属、モラクセラ属、コリネバクテリウム属、クレブシエラ属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌)、シュードモナス属、緑膿菌、バークホルデリア・セパシア、ステノトロホモナス(ザントモナス)・マルトフィリア、アシネトバクター属、アクネ菌、トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)〈適応症〉眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法
通常、適量を1日3回塗布する。なお、症状により適宜増減する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
紅斑、発疹、呼吸困難、血圧低下、眼瞼浮腫等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
1%未満
頻度不明
眼
びまん性表層角膜炎等の角膜障害、眼瞼炎、結膜炎、眼のそう痒感、眼痛
皮膚
発疹
そう痒、蕁麻疹
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
・薬剤汚染防止のため、塗布するとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。・他の点眼剤を併用する場合には、本剤を最後に使用すること。その際、少なくとも5分以上間隔をあけること。
・患眼を開瞼して結膜囊内に塗布し、閉瞼して軟膏が全体に広がった後、開瞼すること。・軟膏が眼瞼皮膚等についた場合には、すぐにふき取ること。
健康成人男性(2例)の両眼に本剤1回適量を30分毎16回点眼したとき、点眼後30分以降の血中濃度は0.009μg/mL以下であった1)。
白色ウサギに本剤を1回約40mg点眼したとき、眼球結膜及び強膜では点眼5分後にそれぞれ9.72μg/g、1.61μg/gの移行量の最高値を示し、その後徐々に減少した。房水及び角膜では1時間後にそれぞれ0.69μg/mL、4.87μg/gの最高値を示し、その後速やかに減少した2)。
外眼部細菌感染症患者87例を対象に、本剤を1回(チューブから圧出した約1cmの長さの量)、1日3回、3日以上(原則として症状消失後2日まで)塗布した結果、有効率※は95.2%(79/83例)で、副作用は認められなかった3)。※ 眼感染症研究会制定の評価判定基準(1985年)に準拠し評価。
外眼部感染症を対象に実施した本剤の臨床試験(国内一般臨床試験、国内症例報告)126例における各疾患別臨床効果は下表のとおりであった。
疾患名
有効率*(%) 〔有効以上〕
眼瞼炎
100.0(6/6)
涙嚢炎
85.7(6/7)
麦粒腫
87.5(7/8)
結膜炎**
96.0(48/50)
瞼板腺炎
100.0(1/1)
角膜炎
100.0(5/5)
角膜潰瘍
100.0(13/13)
トラコーマクラミジアによる結膜炎
97.7(42/43)***
※複数の疾患を合併している場合は各々の疾患に1例として算入※※トラコーマクラミジアによる結膜炎を除く※※※未発表例を含む
また、上記126例における有効菌種別臨床効果は下表のとおりであった3),4),5),6) 。
菌種
ブドウ球菌属
93.1(54/58)
レンサ球菌属
100.0(12/12)
肺炎球菌
75.0(3/4)
腸球菌属
100.0(2/2)
ミクロコッカス属
モラクセラ属
コリネバクテリウム属
クレブシエラ属
セラチア属
プロビデンシア属
インフルエンザ菌
シュードモナス属
100.0(10/10)
緑膿菌
100.0(3/3)
バークホルデリア・セパシア
ステノトロホモナス(ザントモナス)・マルトフィリア
100.0(4/4)
トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)
97.7(42/43)**
※複数の菌種が検出された場合は各々の菌種に1例として算入※※未発表例を含む
主な作用機序はDNAジャイレース(トポイソメラーゼⅡ)活性及びトポイソメラーゼⅣ活性の阻害による細菌のDNA合成阻害である7) 。抗菌作用は殺菌的でMIC濃度で溶菌が認められた8) 。また、本剤はトラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)に対し、その発育環における原始体を破壊することが認められた9) 。
オフロキサシンの抗菌スペクトラムは広範囲に及び、本剤はブドウ球菌属、肺炎球菌を含むレンサ球菌属、ミクロコッカス属、コリネバクテリウム属等のグラム陽性菌及び緑膿菌を含むシュードモナス属、インフルエンザ菌、ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌)、モラクセラ属、セラチア属、クレブシエラ属、プロテウス属、アシネトバクター属等のグラム陰性菌並びに嫌気性菌であるアクネ菌等の眼感染症の起炎菌に対し、強い抗菌力を示す8),10),11) (in vitro)。また、本剤はトラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)に対しても抗菌作用を示し、クラミジアは本剤に対して耐性化しにくいことが認められている12),13) 。
オフロキサシン(Ofloxacin)
(3RS)-9-Fluoro-3-methyl-10-(4-methylpiperazin-1-yl)-7-oxo-2,3-dihydro-7H-pyrido[1,2,3-de][1,4]benzoxazine-6-carboxylic acid
C18H20FN3O4
361.37
本品は帯微黄白色~淡黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。本品は酢酸(100)に溶けやすく、水に溶けにくく、アセトニトリル又はエタノール(99.5)に極めて溶けにくい。本品の水酸化ナトリウム試液溶液(1→20)は旋光性を示さない。本品は光によって変色する。融点:約265℃(分解)
3.5gチューブ入×10本
1) 社内資料:DE-055点眼液および眼軟膏の臨床第一相追加試験(頻回点眼による安全性について、特に血中濃度についての検討) 〔53729〕
2) 社内資料:Ofloxacin眼軟膏の家兎眼組織内移行 〔53736〕
3) 井上慎三他:あたらしい眼科 1986;3:742-752 〔53730〕
4) 井上須美子他:日本眼科学会雑誌 1986;90:1081-1084 〔53731〕
5) 塩田洋他:日本眼科学会雑誌 1986;90:1085-1089 〔53732〕
6) 松村香代子他:日本眼科学会雑誌 1986;90:1090-1093 〔53733〕
7) Kato, J. et al.:Cell 1990;63:393-404 〔57803〕
8) 西野武志他:Chemotherapy 1984;32(Supp. 1):62-82 〔53722〕
9) 三井幸彦他:日本眼科学会雑誌 1988;92:973-980 〔53727〕
10) 三井幸彦他:眼科臨床医報 1986;80:1813-1828 〔53724〕
11) 三井幸彦他:日本眼科紀要 1986;37:1115-1140 〔53725〕
12) 三井幸彦他:日本眼科学会雑誌 1986;90:1074-1080 〔53726〕
13) 三井幸彦他:日本眼科学会雑誌 1989;93 臨時増刊号:157 〔53728〕
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