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アレルギー性結膜炎
通常、1回1滴、1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)点眼する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠前及び妊娠初期試験(ラット:経口)では受胎率の低下が、器官形成期試験(ウサギ:経口)では胎児致死作用が、いずれも高用量で認められている 1) 。
12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
1~5%未満
0.1~1%未満
頻度不明
眼
眼刺激
眼の異物感、羞明
眼瞼炎、眼痛、流涙、点状角膜炎、眼のそう痒感、結膜充血、眼脂
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。・薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。・患眼を開瞼して結膜囊内に点眼し、1~5分間閉瞼して涙囊部を圧迫させた後、開瞼すること。・点眼したときに液が眼瞼皮膚等についた場合には、すぐにふき取ること。・他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。
健康成人男性6例に0.3%エピナスチン塩酸塩点眼液を片眼に1回2滴注1) 、1日4回7日間反復点眼したときの血漿中エピナスチン濃度は、最終点眼後10分において、すべての被験者で定量下限(1ng/mL)未満であった2) 。
サルの両眼に0.05%14C-エピナスチン塩酸塩点眼液を単回点眼したとき、14C濃度は主に外眼部組織で高く、眼瞼、虹彩、結膜、角膜、強膜、毛様体の順であった。また、メラニン含有組織である虹彩、毛様体及び網脈絡膜中14C濃度の経時的な減少は、点眼後24時間以内において認められなかった3) 。
健康成人男性に経口投与したとき、主に尿中及び糞中に排泄され、排泄率はそれぞれ25.4%及び70.4%であった4) (外国人データ)。
(1)無症状期のアレルギー性結膜炎患者(87例)を対象に、3群(両眼本剤、片眼本剤/他眼プラセボ点眼液、両眼プラセボ点眼液)に無作為に割付け、各眼に各点眼液を1回1滴点眼した。各点眼液点眼4時間後にスギ花粉抗原溶液を点眼し、症状について評価した。その結果、本剤はプラセボ点眼液に比較して、眼そう痒感スコア及び結膜充血スコアを有意に抑制した。
本剤
プラセボ
群間差[95%信頼区間]P値
眼そう痒感スコア
0.4±0.7(87)
1.7±0.7(87)
-1.3[-1.52,-1.11]P<0.001
結膜充血スコア
2.7±1.1(87)
4.1±1.5(87)
-1.3[-1.71,-0.92]P<0.001
平均±標準偏差(眼数)
(2)無症状期のアレルギー性結膜炎患者(86例)を対象に、2群(片眼本剤/他眼プラセボ点眼液、片眼0.1%オロパタジン点眼液/他眼プラセボ点眼液)に無作為に割付け、各眼に各点眼液を1回1滴点眼した。各点眼液点眼4時間後にスギ花粉抗原溶液を点眼し、症状について評価した結果、本剤の有効性は0.1%オロパタジン点眼液と同程度であった。
図1.点眼4時間後に抗原誘発を行ったときの眼そう痒感スコア(被験者間比較、3時点別スコア、平均±標準偏差)
図2.点眼4時間後に抗原誘発を行ったときの結膜充血スコア(被験者間比較、3時点別スコア、平均±標準偏差)
治験期間を通じて、副作用は認められなかった6) 。
アレルギー性結膜炎患者(130例)を対象に、環境下で本剤を1回1滴、1日4回(朝、昼、夕方、就寝前)8週間点眼する非盲検非対照試験(長期投与試験)を実施した結果、眼そう痒感スコア(平均値±標準偏差)はベースライン2.8±0.5(130例)、 7日目2.2±0.9(130例)、14日目1.9±1.0(126例)、28日 目1.5±0.9(125例)、42日 目1.2±0.9(125例)、56日 目0.6±0.7(124例)であった。副作用は2.3%(3/130例)に認められ、副作用は眼刺激1.5%(2/130例)、眼の異物感0.8%(1/130例)及び羞明0.8%(1/130例)であった7) 。なお、アレルギー性結膜炎患者を対象に環境下で実施したプラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験では、有効性についてプラセボに対する優越性は示されなかった。
エピナスチン塩酸塩は、ヒスタミンH1受容体拮抗作用を主作用とし、更に肥満細胞からのメディエーター遊離抑制作用を有する8)9),10),11), 。
ラットのアレルギー性結膜炎モデルで肥満細胞の脱顆粒及びヒスタミンの遊離を抑制した10),11), 。
マウスのアレルギー性結膜炎モデルで結膜の血管透過性亢進を抑制した12) 。
エピナスチン塩酸塩(Epinastine Hydrochloride)
(R,S)-3-Amino-9,13b-dihydro-1H-dibenz[c,f]imidazo[1,5-a]azepine hydrochloride
C16H15N3・HCl
285.77
本品は、白色の結晶性の粉末である。本品は、水、メタノール、エタノール(95)又は酢酸(100)に溶けやすく、アセトニトリルに溶けにくい。本品1.0gを水10mLに溶かした液のpHは3.0~5.5である。
プラスチック点眼容器 5mL×10本
1) Niggeschulze A,et al.:応用薬理. 1991;41:355-369 〔63667〕
2) 社内資料:DE-114点眼液臨床第Ⅰ相試験-連続投与試験(2013年9月20日承認、 CTD2.7.6.2) 〔63630〕
3) 社内資料:サル単回投与試験(2013年9月20日承認、CTD2.6.4.4) 〔63643〕
4) 社内資料:Epinastine clinical phase I study 〔66285〕
5) Kishimoto W,et al.:Res Commun Mol Pathol Pharmacol. 1997;98:273-292 〔63647〕
6) Fujishima H, et al.:Ann Allergy Asthma Immunol. 2014;113:476-481 〔64375〕
7) 中川 やよい, 他:あたらしい眼科.2014;31:97-104 〔63628〕
8) Fügner A,et al.:Arzneimittel-Forschung/Drug Research. 1988;38:1446-1453 〔63635〕
9) 社内資料:モルモットのヒスタミン誘発による結膜炎モデルの血管透過性亢進に対する作用(2013年9月20日承認、CTD2.6.2.2)〔63636〕
10) 社内資料:正常又は受動感作アレルギー性結膜炎モデルラットの結膜肥満細胞の脱顆粒に対する作用(2013年9月20日承認、CTD2.6.2.2)〔63637〕
11) 社内資料:ラット受動感作アレルギー性結膜炎モデルの摘出結膜からのヒスタミン遊離に対する作用(2013年9月20日承認、CTD2.6.2.2)〔63638〕
12) 社内資料:マウス能動感作アレルギー性結膜炎モデルの血管透過性亢進に対する作用(2013年9月20日承認、CTD2.6.2.2)〔63639〕
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