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処方箋医薬品注)
次の疾患で、他の緑内障治療薬が効果不十分又は使用できない場合:緑内障、高眼圧症
プロスタグランジン関連薬やβ遮断薬等の他の緑内障治療薬で効果不十分又は副作用等で使用できない場合に本剤の使用を検討すること。
1回1滴、1日1回点眼する。
角膜上皮浮腫、及びそれに伴う視力低下を起こすとの報告がある。,
本剤を用いる場合には、薬物療法以外に手術療法等を考慮すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験では妊娠ラットに静脈内投与した場合、母動物に及ぼす影響として、0.3mg/kg/日(曝露量(Cmax)はヒト点眼時の1,260倍以上(ネタルスジル)、93倍以上(活性代謝物であるAR-13503)に相当)で流産の兆候、子宮重量の減少が認められた。胚・胎児に及ぼす影響として、同じく0.3mg/kg/日で早期吸収胚数の増加、着床後胚損失率の増加、生存胎児数の低下が認められた。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
,
10%以上
1~10%未満
眼
結膜充血(55.9%)、渦巻き角膜(21.7%)、アレルギー性結膜炎注1)
眼刺激、霧視、結膜出血、眼のそう痒感、視力低下、眼瞼炎、流涙増加、点状角膜炎・角膜びらん・角膜炎等の角膜上皮障害、眼痛、結膜炎、眼脂
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
本剤を健康成人男女(12例)の両眼に1回1滴、1日1回8日間反復点眼したとき、ネタルスジル及び活性代謝物であるAR-13503の血漿中濃度はすべての被験者及び測定時点において定量下限(10.0pg/mL)未満であった1) 。
0.02%14C-ネタルスジル点眼液を有色ウサギに単回点眼したとき、眼組織中14C濃度は角膜、結膜、虹彩毛様体で高く、房水では点眼後8時間、その他の眼組織では点眼後0.25時間から0.5時間にCmaxに達した。メラニン色素含有組織である虹彩毛様体及び網脈絡膜中14C濃度のT1/2は、メラニン色素非含有組織におけるT1/2よりも長い傾向を示した2) 。
ネタルスジルは生体内のエステラーゼにより活性代謝物であるAR-13503に代謝されると推測された(in vitro)。AR-13503は肝ミクロソーム中でほとんど代謝されなかった3) (in vitro)。
ネタルスジルはCYP1A2、2C9、2C19、2D6及び3A4を阻害した(in vitro)。活性代謝物であるAR-13503のラセミ体はCYP2C19及び2D6を阻害した3) (in vitro)。
原発開放隅角緑内障又は高眼圧症患者245例を対象とした無作為化単遮蔽並行群間比較試験において、本剤(1日1回、21時)又は0.4%リパスジル塩酸塩水和物点眼液(1日2回、9時及び21時)を両眼に4週間点眼した。その結果、有効性の主要評価項目である投与後4週の平均日中眼圧(9時、11時及び16時の眼圧値の平均値)は表1のとおりであり、本剤群のリパスジル群に対する優越性が検証された(表1、図1)。副作用は、本剤群122例中72例(59.0%)に認められ、主な副作用は結膜充血54.1%(66/122例)であった4) 。
本剤群(n=122)
リパスジル群(n=123)
ベースラインの平均日中眼圧(平均値±標準偏差)(評価例数)
20.48±2.77(122)
20.83±3.55(123)
投与後4週の平均日中眼圧(平均値±標準偏差)(評価例数)
15.79±2.43(118)
17.77±3.50(120)
投与後4週の群間差(本剤-対照薬)注2)(最小二乗平均値[95%信頼区間])
-1.74[-2.17, -1.31]
p値注2)
<0.001
0.005%ラタノプロスト点眼液で眼圧下降作用が不十分な原発開放隅角緑内障又は高眼圧症患者246例を対象とした無作為化二重遮蔽並行群間比較試験において、0.005%ラタノプロスト点眼液を6週間以上点眼後、0.005%ラタノプロスト点眼液に追加して本剤又はプラセボ点眼液を1日1回(21時)、両眼に4週間併用点眼した。その結果、有効性の主要評価項目である投与後4週の平均日中眼圧(9時、11時及び16時の眼圧値の平均値)は表2のとおりであり、本剤群はプラセボ群に対して有意な眼圧下降作用を示した(表2、図2)。副作用は、本剤群122例中75例(61.5%)に認められ、主な副作用は結膜充血53.3%(65/122例)であった5) 。
本剤+ラタノプロスト併用群(n=122)
プラセボ+ラタノプロスト併用群(n=124)
19.58±1.36(122)
19.34±1.39(124)
15.38±2.52(120)
17.51±2.17(123)
投与後4週の群間差(本剤-対照薬)注3)(最小二乗平均値[95%信頼区間])
-2.36[-2.83, -1.88]
p値注3)
ネタルスジルはRhoキナーゼ(ヒトROCK-1及びROCK-2)に対して阻害作用(Ki 1.19nmol/L, 1.72nmol/L)を示した。また、活性代謝物であるAR-13503はネタルスジルよりも強い阻害作用(Ki 0.12nmol/L, 0.13nmol/L)を示した6) (in vitro)。
ネタルスジルはヒトノルエピネフリントランスポーターに対して阻害作用(IC50 1.15μmol/L)を示した6) (in vitro)。
ウサギに0.02%ネタルスジル点眼液を単回点眼したとき、房水の流出は生理食塩水を点眼したときに比べて56%増大し、房水の産生は50%低下した7) 。
ネタルスジルメシル酸塩(Netarsudil Mesilate)
{4-[(2S)-3-Amino-1-(isoquinolin-6-ylamino)-1-oxopropan-2-yl]phenyl}methyl 2,4-dimethylbenzoate dimethanesulfonate
C28H27N3O3・2CH4O3S
645.74
淡黄色~白色の粉末である。水に溶けやすく、メタノールにやや溶けやすい。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
プラスチック点眼容器:2.5mL×5本、2.5mL×10本
1) 社内資料:外国第Ⅰ相PK(反復投与)試験(AR-13324-CS103)(2026年6月19日承認、CTD2.7.6.1) 〔67295〕
2) 社内資料:分布(2026年6月19日承認、CTD2.6.4.4) 〔67307〕
3) 社内資料:代謝(2026年6月19日承認、CTD2.6.4.5) 〔67308〕
4) 社内資料:国内第Ⅲ相リパスジル点眼液比較試験(AR-13324-CS305)(2026年6月19日承認、CTD2.7.6.4) 〔67301〕
5) 社内資料:国内第Ⅲ相ラタノプロスト点眼液併用比較試験(101390001LT)(2026年6月19日承認、CTD2.7.6.5) 〔27299〕
6) 社内資料:阻害活性に関する試験(2026年6月19日承認、CTD2.6.2.2) 〔67304〕
7) 社内資料:房水動態試験(2026年6月19日承認、CTD2.6.2.3) 〔67305〕
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*本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、2027年8月末日までは、投薬は1回14日分を限度とされている。
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