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日本薬局方
ドルゾラミド塩酸塩・チモロールマレイン酸塩点眼液
処方箋医薬品注)
1回1滴、1日2回点眼する。
肺高血圧による右心不全の症状を増悪させるおそれがある。
うっ血性心不全の症状を増悪させるおそれがある。
アシドーシスによる心筋収縮力の抑制を増強するおそれがある。
血糖値に注意すること。低血糖症状をマスクすることがある。
角膜内皮細胞数の減少により角膜浮腫の発現が増加する可能性がある。
本剤を用いる場合には、薬物療法以外に手術療法などを考慮すること。
投与しないこと。ドルゾラミド塩酸塩及びその代謝物は主に腎より排泄されるため、体内に蓄積するおそれがある。
オミデネパグ イソプロピル
結膜充血等の眼炎症性副作用の発現頻度の上昇が認められている。
機序不明
アドレナリンジピベフリン塩酸塩
散瞳作用が助長されたとの報告がある。
カテコールアミン枯渇剤:
交感神経系に対し、過剰の抑制を来すことがあり、低血圧、徐脈を生じ、眩暈、失神、起立性低血圧を起こすことがある。
カテコールアミンの枯渇を起こす薬剤は、β-遮断作用を相加的に増強する可能性がある。
β-遮断剤(全身投与):
眼圧下降あるいはβ-遮断剤の全身的な作用が増強されることがある。
作用が相加的にあらわれることがある。
カルシウム拮抗剤:
房室伝導障害、左室不全、低血圧を起こすおそれがある。
相互に作用が増強される。
ジギタリス製剤:
心刺激伝導障害(徐脈、房室ブロック等)があらわれるおそれがある。
相加的に作用(心刺激伝導抑制作用)を増強させる。
CYP2D6阻害作用を有する薬剤:
β-遮断作用(例えば心拍数減少、徐脈)が増強するとの報告がある。
これらの薬剤は本剤の代謝酵素であるP450 (CYP2D6)を阻害し、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
炭酸脱水酵素阻害剤(全身投与):
炭酸脱水酵素阻害剤の全身的な作用が増強される可能性がある。
作用が相加的にあらわれる可能性がある。
アスピリン(大量)
本剤を大量のアスピリンと併用すると、双方又は一方の薬剤の副作用が増強される可能性がある。
経口炭酸脱水酵素阻害剤では次のようなことが報告されている。アスピリンは炭酸脱水酵素阻害剤の血漿蛋白結合と腎からの排泄を抑制し、炭酸脱水酵素阻害剤は血液のpHを低下させ、サリチル酸の血漿から組織への移行を高める可能性がある。
結膜充血、角膜上皮障害、乾性角結膜炎、結膜萎縮、睫毛内反、眼瞼眼球癒着等があらわれることがある。
β-受容体遮断による気管支平滑筋収縮作用により、気管支痙攣、呼吸困難、呼吸不全があらわれることがある。
β-受容体遮断による陰性変時・変力作用により、心ブロック、うっ血性心不全、心停止があらわれることがある。,,
5%以上
1~5%未満
1%未満
頻度不明
眼
眼刺激症状 (しみる・灼熱感・異物感・流涙・疼痛・そう痒感等)
角膜炎、結膜充血、点眼直後にみられる眼のかすみ、眼痛
角膜びらん・角膜上皮障害等の角膜障害、眼瞼炎
角膜知覚低下、複視、霧視・視力低下等の視力障害、眼乾燥感、眼のべとつき感、眼瞼下垂、眼脂、羞明、眼底黄斑部の浮腫・混濁注1) 、結膜炎、結膜浮腫、白色の結膜下沈着物
循環器
失神、浮腫、レイノー現象、四肢冷感、動悸、徐脈等の不整脈、低血圧
精神神経系
頭痛
抑うつ、重症筋無力症の増悪、悪夢、感覚異常、浮動性めまい、不眠
消化器
下痢、消化不良、悪心、口渇、腹痛
その他
脱力感、耳鳴、不快、胸部圧迫感、発疹、倦怠感、咳、苦味、四肢のしびれ、筋肉痛、味覚異常
原発開放隅角緑内障又は高眼圧症の患者474例(有効性解析対象463例)を対象とした国内第Ⅲ相二重盲検比較試験において、観察期に0.5%チモロール点眼液を1日2回4週間点眼した後、治療期に本剤1日2回又は各対照薬[対照薬:0.5%チモロール点眼液1日2回(以下、チモロール群)、1%ドルゾラミド点眼液1日3回/0.5%チモロール点眼液1日2回併用(以下、併用療法群)]をそれぞれ8週間点眼した結果、点眼8週時の眼圧変化量の最小二乗平均は、本剤群、チモロール群及び併用療法群において、それぞれ-2.50mmHg、-1.82mmHg及び-2.78mmHgであり、本剤のチモロールに対する優越性及び併用療法に対する非劣性が示された(ベースライン眼圧値を共変量、投与群を要因とした共分散分析)(表1)。副作用(臨床検査値の副作用を含む)は、本剤群189例中27例(14.3%)に認められ、主な副作用は滴下投与部位刺激感6.9%(13/189例)であった12) 。
測定時期
眼圧値(mmHg)
本剤群(n=185)
チモロール群(n=90)
併用療法群(n=188)
ベースライン(治療期開始時)の眼圧値
20.58±2.07
20.27±1.85
20.41±2.32
最終評価時の眼圧値
18.04±2.79
18.51±2.91
17.64±2.90
眼圧変化量の最小二乗平均[95%信頼区間]
-2.50[-2.86, -2.15]
-1.82[-2.33, -1.31]
-2.78[-3.13, -2.43]
本剤群との差[95%信頼区間]
-
-0.68[-1.30, -0.06]
0.28[-0.22, 0.78]
平均値±標準偏差
本剤の配合成分であるドルゾラミド塩酸塩は、炭酸脱水酵素アイソザイムⅡの阻害薬である。一方の配合成分であるチモロールマレイン酸塩は、非選択的β-受容体遮断薬である。両剤は異なる作用機序により眼圧下降作用を示す。
一般名:ドルゾラミド塩酸塩(Dorzolamide Hydrochloride)化学名:(4S,6S)-4-Ethylamino-6-methyl-5,6-dihydro-4H-thieno[2,3-b]thiopyran-2-sulfonamide 7,7-dioxide monohydrochloride分子式:C10H16N2O4S3・HCl分子量:360.90性 状:本品は白色の結晶性の粉末である。 本品は水にやや溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくい。 本品は薄めたアンモニア水(28)(13→400)に溶ける。 旋光度〔α〕25404.7:-16.0~-17.5°(脱水物に換算したもの0.25g、水、25mL、100mm)。 本品は結晶多形が認められる。構造式:
一般名:チモロールマレイン酸塩(Timolol Maleate)化学名:(2S)-1-[(1,1-Dimethylethyl)amino]-3-(4-morpholin-4-yl-1,2,5-thiadiazol-3-yloxy)propan-2-ol monomaleate分子式:C13H24N4O3S・C4H4O4分子量:432.49性 状:本品は白色~微黄白色の結晶性の粉末である。 本品は酢酸(100)に溶けやすく、水又はエタノール(99.5)にやや溶けやすい。 本品は0.1mol/L塩酸試液に溶ける。 融点:約197℃(分解)構造式:
・外箱開封後は、遮光して保存すること。
・アルミピロー包装開封後は、添付の遮光用投薬袋に入れて室温で保存し、1年以内に使用すること。
プラスチック点眼容器 5mL×10本
プラスチック点眼容器 0.4mL×60本(アルミピロー1袋20本入り×3袋)
1) 社内資料:CLF1点眼液の健康成人男性を対象とした薬物動態試験 〔66279〕
2) 社内資料:有色ウサギにおける眼組織内分布試験 (2010年4月16日承認、CTD2.6.4.4) 〔64121〕
3) 原 健一,他:薬物動態. 1995;10:1-17 〔62171〕
4) Hasegawa T, et al.:Drug Metab Dispos. 1994;22:377-382 〔62172〕
5) Wong BK, et al.:ISSX Proceedings. 1995;8:140 〔62132〕
6) Volotinen M, et al.:Drug Metab Dispos. 2007;35:1135-1141 〔63733〕
7) 社内資料:ヒト肝スライスによるドルゾラミドのin vitro代謝 〔66524〕
8) 北澤 克明,他:臨床医薬. 1993;9:1309-1325 〔62134〕
9) 社内資料:2.5%ドルゾラミド点眼液を健康成人男性に反復点眼したときの薬物動態 〔66525〕
10) 社内資料:2%ドルゾラミド点眼液を高眼圧の患者に反復点眼したときの薬物動態 〔66526〕
11) 社内資料:ヒト肝ミクロソームを用いたin vitro代謝試験 (2010年4月16日承認、CTD2.7.2.2)〔66527〕
12) 北澤 克明,他:日本眼科学会雑誌. 2011;115:495-507 〔62681〕
13) Vanlandingham BD:Ophthalmology. 1998;105:1537-1540 〔66537〕
14) Miichi H, et al.:Invest Ophthalmol Vis Sci. 1983;24:1269-1275 〔54285〕
15) 新家 真,他:日本眼科学会雑誌. 1980;84:1436-1446 〔54286〕
16) 藤永 豊,他:眼科臨床医報. 1980;74:409-414 〔54279〕
17) 玉田 康房,他:日本眼科紀要. 1980;31:1667-1673 〔54287〕
18) 社内資料:効力を裏付ける試験 (2010年4月16日承認、CTD2.6.2.2) 〔64122〕
19) Pedersen DB, et al.:Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 2005;243:163-168 〔62139〕
20) 江見 和雄:あたらしい眼科. 2001;18:255-257 〔62140〕
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コソプトミニ配合点眼液は、以下の患者に使用した場合に限り算定するものであること。
①ベンザルコニウム塩化物に対し過敏症の患者又はその疑いのある患者②角膜上皮障害を有する患者
参天製薬株式会社
大阪市北区大深町4-20
コソプトミニ配合点眼液の使用方法
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