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劇薬
処方箋医薬品注)
アルゴンレーザー線維柱帯形成術、アルゴンレーザー虹彩切開術、及びNd-ヤグレーザー後嚢切開術後に生じる眼圧上昇の防止
通常、レーザー照射1時間前、及び照射直後に術眼に1滴ずつ点眼する。
投与の際には心電図検査等により十分な観察を行うこと。動物実験で心拍数の減少が認められているので、症状が悪化するおそれがある。
動物実験で投与直後の血圧の上昇とそれに続く血圧の低下が認められているので、症状が悪化するおそれがある。
発作を誘発するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ウサギに3.0mg/kgを経口投与して胎児に影響があったことが報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中へ移行するかどうかは不明である。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
一般に生理機能が低下している。
モノアミン酸化酵素阻害剤
急激な血圧上昇を起こすおそれがある。
本剤は、直接的な血管収縮作用を有するため、ノルアドレナリンの代謝を抑制する薬剤との併用により、過度の血管収縮を起こすことが考えられる。
1%未満
頻度不明
眼
角膜炎・角膜びらん等の角膜障害
散瞳、眼瞼後退、充血、炎症、結膜蒼白、眼部不快感
循環器
―
血圧上昇、心拍数異常
その他
頭痛
鼻乾燥感
本剤は患者本人が点眼するものではなく、レーザー手術時に術者等により術眼に投与する。1容器あたり1回1滴限りの使用とし、残った薬液は容器とともに廃棄する。
健康成人に1.0%又は1.5%のアプラクロニジン塩酸塩点眼液を片眼に1回1滴、1日2回、5日間反復点眼し注1)、点眼後24時間までのアプラクロニジンの血漿中濃度を測定した。アプラクロニジンの血漿中濃度を検出できた例数は、1.0%群では7例中3例、及び1.5%群では7例中6例で散発的に低い値のアプラクロニジンが認められた。その他の症例の血漿中濃度はいずれも検出限界(0.4ng/mL)以下であった。1.0%及び1.5%群で認められた最高血漿中濃度はそれぞれ1.23及び1.24ng/mL(いずれも点眼終了後2時間)であった1)。
アルゴンレーザー線維柱帯形成術後の眼圧上昇に対する本剤の有効性及び安全性を検討することを目的とした、多施設共同プラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。術前1時間及び術直後に本剤を各1滴点眼した本剤投与群45例(有効性解析対象症例)のうち、眼圧上昇抑制効果が有効以上(術後4時間まで3mmHg以上の眼圧上昇を認めなかった患者の割合)と判定された割合は93.3%(42/45例)であった。本剤投与群46例(安全性解析対象症例)で副作用は認められなかった2)。
アルゴンレーザー虹彩切開術の眼圧上昇に対する本剤の有効性及び安全性を検討することを目的とした、多施設共同プラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。術前1時間前及び術直後に本剤を各1滴点眼した本剤投与群40例(有効性解析対象症例)のうち、眼圧上昇抑制効果が有効以上(術後4時間まで4mmHg以上の眼圧上昇を認めなかった患者の割合)と判定された割合は82.5%(33/40例)であった。本剤投与群40例(安全性解析対象症例)で副作用は認められなかった3)。
Nd-ヤグレーザー後嚢切開術後の眼圧上昇に対する本剤の有効性及び安全性を検討することを目的とした、多施設共同プラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。術前1時間前及び術直後に本剤を各1滴点眼した本剤投与群41例(有効性解析対象症例)のうち、眼圧上昇抑制効果が有効以上(術後4時間まで3mmHg以上の眼圧上昇を認めなかった患者の割合)と判定された割合は97.6%(40/41例)であった。本剤投与群41例(安全性解析対象症例)で副作用は認められなかった4)。
健康成人に点眼したとき、投与4時間後の眼房水流量は、プラセボに比べて35%低下したことがフルオロフォトメトリーで確認されており、アプラクロニジン塩酸塩の眼圧下降作用機序は、房水産生の抑制によることが示唆されている5)。
アプラクロニジン塩酸塩がα-受容体作動作用を示すことは、その心血管作用から明らかにされており8)、さらに本薬はリガンド結合試験結果からα2-受容体に特異的に強い親和性を示す9)。また、ラットの摘出動脈標本に対する収縮作用及び脳脊髄破壊ラットへの静脈内投与による初期の昇圧作用によっても証明されている10)。
アプラクロニジン塩酸塩(apraclonidine hydrochloride)
2-[(4-amino-2, 6-dichlorophenyl)imino]-imidazolidine monohydrochloride
C9H10Cl2N4・HCl
281.57
白色~微黄白色の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがある。メタノールにやや溶けやすく、水又はエタノール(95)にやや溶けにくく、クロロホルム又はヘキサンにほとんど溶けない。
遮光のためアルミ袋のまま保存すること。
0.1mL×10本[2本/アルミ袋×5]
1) 北澤克明 他:眼科臨床医報. 1993;87(4):773-781[20161025]
2) 北澤克明 他:眼科臨床医報. 1993;87(6):1252-1262[20161026]
3) 北澤克明 他:眼科臨床医報. 1993;87(7):1508-1518[20161027]
4) 北澤克明 他:眼科臨床医報. 1993;87(9):1958-1966[20161028]
5) Gharagozloo NZ, et al.:Ophthalmology. 1988;95(9):1217-1220[20161029]
6) 社内資料:レーザー照射高眼圧カニクイザルに対する作用[20170236]
7) Abrams DA, et al.:Arch.Ophthalmol. 1987;105(9):1205-1207[20160863]
8) 社内資料:ラットの心血管への作用[20170237]
9) 社内資料:各種受容体リガンドに対する結合試験α2受容体リガンド結合試験[20170238]
10) 社内資料:ラット摘出動脈標本及び生体位標本でのα受容体作動作用[20170239]
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